『歌の方へ』

熊本遠征から帰ってきました。参加者は200人強。
選抜大会が無くなったことを受け、同じクルーで参加するチーム有り、新たな大会に向け、クルーを再編成する材料として全てシングルスカルで参加するチーム有り。トライアルは水位が下がっており、5レーンの1500mでの対応となった。11レースで、90秒間隔。2回の平均タイムでランキング。前日練習では、他校の先生方からも進歩したことを評価されていた自チームの選手は、例によってレース前に大失態を演じ、またしても2本揃えることが出来ず。一本目はおそらく何も考えずに全力で漕ぐしかないという危機感があったのだろう、1Xでのトップタイムだったのだが、2本目は周りのスピードが分かったため、頭が働いたことは明白。自分のリズムでは漕げず、ずるずると後半に行くほどスピードも鈍っていった。本当に残念。
午後は雨がひどくなる予報だったため、早めに切り上げで帰山した。途中、福岡あたりでは雨足が弱まっていたのだが、関門海峡を越えたところで、土砂降り。地元の湖で、午後の練習をしようという目論見はくずれ、エルゴでの2000mTTとなった。
GWに行っている菊池・斑蛇口湖での合同合宿も今年は例年以上の参加が予想されるため、O川先生を中心にとりまとめが始まりました。新年度のスケジュールが確定しないとなかなか決められないとは思いますが、参加希望チームは早めに連絡を。

市内にあるホームセンターを回ってみたが、いろいろ品切れのものがあり、再入荷の見込みは不明とのこと。確実に全国的に震災の影響が拡がっている。
帰宅したら、娘と3人が留守番をしていた。
妻は、小出裕章氏の講演会に参加で、県内柳井市まで。私は、いても足手纏いになることの多い人間ですが、早く帰ってきてよかったということにしましょう。

福島原発関連の放射線の数値の記者会見や大メディアでの取り上げられ方に違和感を覚える。
NY航空便との比較も、CTスキャンとの比較も結構であるが、「ただちに人体に影響のないレベル」と言われたからといって、そのレベルの被爆を継続的に自ら進んで受けようという人はいないだろうということです。
中部大学の武田邦彦教授のサイトに、緊急情報が掲載されている。「緊急情報 (16): 法を破った国と専門家・・自衛しよう!http://bit.ly/fzJIqh
まずは、このような考察を踏まえた上で、次のような記事をどう読み解けばいいのか、「原子力」の専門家や「危機管理」の専門家は教えて下さい。
http://doraku.asahi.com/special/shinsai/110320_02.html
距離が遠くなればより安全というなら、なぜ、南相馬よりも、飯舘や福島の数値が高いのか、素人にはよく分かりません。文科省と環境省と気象庁と地方自治体と民間、市井の人びととが、いますぐに協力して一元化した観測と公表をするのは大変だろうから、それぞれがそれぞれの持ち場で頑張って届けてくれた「データ」が活かせる「知」を持ち合わせていたいと思うのです。

今回の熊本遠征中の往復8時間の車中では主にFMラジオを聞いていたのだが、視聴者からのメッセージとともに流れる音楽に、ジェイムズ・テイラーの “You’ve got a friend” やカーペンターズの “Sing”、 “Close to you”、坂本九の『上を向いて歩こう』などの60年代、70年代の曲が増えてきたように感じた。バート・バカラックやジミー・ウェッブなどのMiddle of the roadの類をずっと聴き続けてきた一音楽ファンからすると、嬉しくもありもどかしくもある。かく言う我が家でも、普段から頻度の高いharatomo様やAnn SallyのCDがかかる頻度がさらに高まったように思う。こんな時に聴きたい、聴かせたいという魅力があるこれらの曲は、非常時を思って作られたものではないはずである。優れた楽曲だからこそ、聴き継がれているということを忘れてはいけない。
2011年、今のアーチストは何を思って曲を作っているのだろうか。今歌われている歌にできることは何か?日本の大衆音楽の若い世代では、サカナクションの山口一郎さんが新譜のリリースに合わせて自分たちがメディアに登場する機会に、積極的にメッセージを送っている。健全だと思う。歌う人は自慢の歌声を響かせて欲しい。アーチスト渾身の楽曲を沢山届けて欲しい。
本日のBGM: 夢のゆりかご (原田知世)