第3回山口県英語教育フォーラム

「第3回山口県英語教育フォーラム」

今こそ、豊かな「ことば」の生きる教室を求めて 〜 ことばへの気づき、学びへの気づき

・開催日時:2010年10月23日(土) 10時00分から17時30分頃 (受付開始 9時30分〜)

・開催場所:パルトピアやまぐち(財団法人 防長青年館)

・所在地:山口市神田町1-80(TEL:083-923-6088)

・主催: 長州英語指導研究会

・協賛: 山口県鴻城高等学校、ベネッセコーポレーション

主な内容:

I.柳瀬和明 先生   ご講演 (10:10-12:00)

II.大津由紀雄 先生  ご講演 (13:00-14:50)

III. 加藤京子 先生   ご講演 (15:10-17:00)

※昼休憩時の食事は各自でお取り下さい。

※ 山口県内の高等学校、中学校へは二次案内の文書と申込用のFAX用紙をお送りさせて頂いております。

※ お問い合わせは、ベネッセコーポレーション 山口県担当・三木健之(Tel: 0120‐350455)、もしくは

長州英語指導研究会 事務局長・松井孝志(Fax: 083-973-0573 山口県鴻城高等学校内; e-mail: tmrowingアットマークnifty.com)までお願い致します。(アットマークの部分を@に変換して送付願います。)

※ 県外の方は、事務局長・松井宛でメールにてお問い合わせ下さい。

※ 柳瀬和明先生の講演に関しましては、「英検講師派遣制度」による支援を受けております。

※ 参加費・入場料等は無料です。

基調講演

I. 柳瀬和明(やなせ かずあき)先生(日本英語検定協会顧問)ご講演

テーマ: 初級から中級への「壁」を考える― 話題の「広がり」と「深み」という視点から

  学習者が初級から中級へ向かう際の「壁」について、「話題の『広がり』と『深み』への対応力」という視点で整理し、授業への応用を考える。

 (1)世界的に話題になっているCEFRのレベル指標や新学習指導要領(中・高)などにおいて、学習者の段階によって「対処できる(ようにする)話題のレベル」はどのように説明されているのか。

 (2)初級から中級への移行期にあたると考えられる英検3級、準2級、2級の合格者にはどのような特徴が見られるのか。(英検合格者に対する調査から)

【略歴】東京都立高校での教員を経て、現在、財団法人日本英語検定協会制作部顧問。英検の問題作成、各種英語試験問題の調査・研究などに従事。著書に『大学入試よく出るテーマ 読み解き英語長文800』(旺文社 2009)、『「日本語から考える英語表現」の技術』(講談社ブルーバックス 2005)、『日本語を活かした英語授業のすすめ』(共著 大修館 2003)などがある。

II. 大津由紀雄(おおつ ゆきお) 先生(慶應義塾大学教授)ご講演

テーマ:「母語起着点、ことばへの気づき経由、外国語周遊券」のお勧め

 講演者の主張である「ことばへの気づき」を基盤とした言語教育の構想について、最近考えているところについてお話しします。とくに、外国語としての英語の学習を効果的で効率よく進めるには「ことばへの気づき」が不可欠であること、そのためには英語学習に先立って母語を利用して「ことばへの気づき」の基礎を築いておく必要があることを中心にお話ししたいと考えています。時間があれば、ことばを「コミュニケーション」の手段として使うときには特段の注意が必要であることにも触れたいと思います。 

【略歴】1948年、新潟県長岡弁ネイティブの父と江戸弁ネイティブの母の間に生を受ける。父の町工場を継ぐという大津家の期待を裏切り、認知科学の世界へ入る。1981年、Ph.D. (MIT)取得。やがて、英語教育界の荒廃ぶりに、いてもたってもいられず発言を開始する。慶應義塾大学言語文化研究所教授。英語教育関係の著書として、『ことばの力を育む』(共著、慶應義塾大学出版会、2008年) などがある。

III. 加藤京子(かとう きょうこ)先生(兵庫県三木市立緑が丘中学校教諭)ご講演

テーマ: 「言葉として英語を教える」―中学英語と侮るなかれ―

  中学3年間の継続指導を紹介しながら、このタイトルに込めた願いを話していきたいと思います。そして、授業のスタイルが「上手に」オーラルでできなくとも、旧来の方法だと非難されるかもしれない授業スタイルからすぐに100%変われなくても、誰でもやってみることのできる教師と生徒の両方が言葉の楽しさを味わえる取り組みを紹介したいと思います。あえて言葉という語を使っているのは、「コミュニケーション能力」という語は安易に使われすぎて、相手と自分が同じ意味で使っているとは限らず、ある意味信用ならない用語になっているからです。

【略歴】 理学部生物学科卒業。1年半で英語教員免許取得、英語の指導法をあまり知らないまま中学校英語教員となる。Team teaching、創作(creative writing)、ディベート、3年間の計画的指導などの実践を公立中学校で30年間続ける。1994年、財団法人語学教育研究所よりパーマー賞受賞。一部執筆著書に『個性・創造性を引き出す英語授業』(研究社)、『英語授業ハンドブック』(大修館)等。

会場案内

パルトピアやまぐち(財団法人 防長青年会館)

・ JR山口駅・湯田温泉駅より タクシーで約10分

・ JR山口駅・湯田温泉駅より コミュニティーバス利用 朝倉中央バス停下車 徒歩3分

http://www.paltopia.com/index.php?contentid=7#info1