平平熱熱

土曜日に北海道入り、月曜日に帰山という慌ただしい帰省。
テスト期間なので溜まった代休のうち、初めて1日分を消化できました。
山口から羽田で乗り継ぎ、千歳着。特急に乗り込み、帯広まで。
車中から、身体の変化が気になっていました。なんだか妙に熱っぽく、汗が出てくるので、強行軍で体調が悪くなったのか、と思いきや、ニュースによれば、この日の帯広の気温は36℃。なんのことはない、体温並みの気温で、私の身体が適応できずに、暑がっていただけだったのです。
例によって、兄夫婦のところに滞在。義姉の実家で夕飯をごちそうになりました。
日曜日には、義姉に車を借り、JOYの浦島さんのところにお邪魔しました。昼食をご一緒に、ということでしたが、こちらがごちそうになってしまいました。多謝。
『コーパス口頭英作文』執筆にまつわる舞台裏とか、最近の編集、出版の様子などもお聞きできました。前日の夜に開かれた、第1回となる「Joy寄席」で、桂かい枝さんをお招きして、120名を集めたという会場には、まだお手製の高座や借りてきた金屏風も残されていて、当日の熱気が想像できました。

  • 英語教育に明るい話題を!

という浦島さんの想いは帯広コネクションに連なる者としてしっかりと受け止めていきます。
北海道にいる間も、ひっきりなしに、携帯に入ってくる「気象警報」メールで、九州・中国地方の大雨の状況を把握。妻からのメールでは、「増水の様子は、去年の夏を思い起こさせます」とのこと。
往路を逆に辿り、文字通りの復路。
帯広駅まで、兄に送ってもらい、千歳空港へ。早めのお昼を空港で済ませ、羽田経由で帰山。案の定、山口に近づき、大きな雨雲に突っ込んだところで、少々揺れました。雨の中、いったん学校に寄り、試験監督などを確認してから帰宅。
今回の帰省では、期末テストの採点をするわけにもいかないので、PowerBookも、iPodも持って行かず、ポール先生 (& Tony Silva) 編著の本を読んでいました (過去ログ参照 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20100615)。Atkinsonの巻頭論文 (pp. 5-18) の

  • Theory with a big T vs. theory with a small t; Practice with a big T vs. practice with a small p

という斬新な視点に唸っていたのですが、”Conclusion” が終わったと思った後に流れてきた、”Coda” のところでやられました。Conclusionより面白いのは反則でしょうが、その通りなのでね。引用はしません。この巻頭論文で、読み手を揺すぶっておいて、後半にHedgcockの論文 (pp. 229-244) も収めてしまうあたりが、編者の凄さなのだろうなぁ。L2ライティングに興味関心のあるかたは是非お読み下さい。私は、今回、この本を読んで、あらためて、

  • Cumming (今回も力作が、Atkinsonのすぐ後、pp.19-47に収録されています)
  • Ferris

そして、

  • Grabe & Kaplan

を読み直そうと思えたので、秋に向けて、豊かな実りの予感がしています。

本日のBGM: Everyday People (Sly & The Family Stone)