I’ll wear it proudly.

週末の本業は、自チームの選手が風邪気味で調子が悪く大事をとって休養に当てることに。午前中だけ、地元の大学チームの1年生にエルゴ講習。
適切な位置と姿勢の重要性。動きの順番と身体・シート・艇の物理的な関係の理解。
1年生とはいえレースも経験し徐々に強度が高くなり距離が増えてくる頃。皆一様に「堅い」のが気になった。柔軟性がないというのではなく、リラックスが不十分。リラックスと出力は表裏一体。背中・胸椎の柔軟性でネコとライオン、疲労骨折予防のため、前鋸筋も含めたコンディショニングということで、負荷のないストレートアームショルダープレスと肩胛骨周りと胸椎の柔軟性を高めるフィギュアー8エクササイズを紹介。重要なのは、紹介導入されたことを習慣化できるかという「気持ち」の部分ですね。
昼食は湖畔のレストラン。
国体の前から、ずっと別の湖で練習していたので久しぶりのカルボナーラ。
思いがけない休日、しかも快晴となったので、家の掃除と洗濯と布団干しと靴磨き。家周りの草花に水をやって、外出。
わっか屋さんでパンと珈琲豆を買い、スコットランドマートで自分の服を物色。
いつものCD屋で、クラムボンのカバーアルバムとTOMOVSKYの新譜とマニックスの2003年東京でのライブ盤 (2枚組) をゲット!
フィギュアーのGPシリーズを見る。
高橋選手はミスが目立ち残念な結果に。女子は得点が低調ながら、安藤選手の初V。

翌日曜日は市長選の投票を終え、地元の図書館へ。
読書の棚に、荒川洋治、鶴見俊輔の他、秋田喜代美『読書の発達過程』 (1997年) があったので、借りてくる。意外だったが、得した感じ。

アカデミイ書店で注文した、山田和男 『和文英訳研究』 (1986年) が届く。
初版第一刷。とても良いコンディション。
過去ログでも触れた (http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20041227) が、本当にこの時代 (まで) の参考書は作り手の良心・良識が感じられる。解説から二三抜粋。

  • 「そんなことは世界に例のないことらしい」は如何にも岡本太郎氏らしく、威勢がよくて面白い。しかし、英語で書くときはやわらげたほうがよい。There is no such precedence in the world. は最も拙い。I never heard of anyone doing such a thing. くらいがいい。添削例の2行目と3行目で in the world とfor the first timeを省いたのは、同じ気持ちからである。 (p. 46)
  • 短いが内容はかなり複雑で、母国語でないとたやすく書けない種類のものである。こういう文章を外国語に移すには、(1) 短くまとめる代わりに内容を切り棄てる、 (2) 内容を充分に伝えることを第一にして文章の長さには気を使わない、 (3) この二つの行き方を適度に妥協させて満足する。以上のどれかに態度をきめてかかる必要がある。それをしなかったところに大多数の人の失敗の原因があった。原因をもう一つ遡ると無精だったとも言え、自分の力を知らなかったとも言える。 (p. 93)
  • 冒頭の「読者というものに」は雑誌の編集者でも文芸時評家でもない一般読者には、のことだと思うが、とにかく書き出しには問題がない。ただ、「読むに足る作品」は、二、三の人のように単数でなく複数にすべきだし、works well worth reading はwellがこの場合かえって意味を弱めはしないか。(p. 210)

襟を正して、姿勢を改めて、普通に、当たり前に英語を読もうと思う。
本日のBGM: That’s the spirit (clambon)