名詞句の限定表現

自分の英語を鍛え直しつつ、英語教育とは暫し距離を…、などと思ったのも束の間、

  • 大津由紀雄 編著 『危機に立つ日本の英語教育』 (慶應義塾大学出版会)

を書店で見つけてしまった。佐藤学氏の話をもっと聞きたい。
母語を踏まえた言葉への気づき、と言うのは簡単だが、シラバス化、カリキュラム化は遠い道のりとなる。叡智を結集せねば。
ちなみに、この本のタイトルは二通りに解釈できる、ということが編著者自身から指摘されている。

  • 「危機に立つ『日本の英語教育』」
  • 「『危機に立つ日本』の英語教育」

この二通りの解釈は日本語母語話者でなくとも容易にわかるだろう。しかし、その違いを、論理的に、構造的に説明できるかと言われると、私にはお手上げである。たとえば、前者は、

  • 日本の英語教育、危機に立つ。

と文の形に言い換えることが可能だが、後者では難しい。では、何がどう異なるから、解釈の差が生まれるのかということをどう確かめるのか。英語など他言語に翻訳してみることで、何か発見があるかもしれない、という予感はあるのだけれど…。

福山雅治が被爆二世であることをラジオ番組で明らかにしたとのニュースも霞むようなメディアの喧噪を余所に、個人的には広島にも長崎にも思いを馳せる余裕はないまま、強化練習は土曜日で一段落。約16km。1Xなので結構漕いだように感じるのだが、5日間の漕行距離はせいぜい90km。私の方はといえば走行距離が820km。自動車だから走れるんだけどね。
新潟国体に向けては、少年種目の枠を獲得できなかったので、それぞれのチームで新クルー始動の状況を確認。国体に向けた関係者の会議も終わり、2つも3つもプロジェクトを同時並行して具体的なスケジュール調整。本当に頭が痛い。右目の奥というか凡の窪の深いところでの鈍痛。頭ばかりを使っているからだと、身体を動かす。河川敷でジョグ。腰や尻の周りの無駄な肉がドリブルをしているような感じ。筋肉痛と引き替えに軸が通って少しスッキリ。
日曜日は地元水域で大学チームの練習を視察。いくつかコメント。インカレに向けてどんどん精度を高めていって欲しい。
明けて今日は午前練習のみ。
休みを入れたせいか、ようやくスプリントといえるキレが出てきた。後半に入れた、スライドピラミッドで艇の減速に付き合わずに、加速を継ぎ足そうとすることで、フィニッシュ後のリカバリーでハンズとボディーを分けるところまで辿り着く。スライドピラミッドはもう何年もやっているメニューだが、今回初めて何を目指すものなのか、その本質をが体得できた気がする。大学生がインカレに行く前にもう一度並漕しておきたいのだが、時間があるかどうか…。
学校まで生徒を乗せて戻ってきて、職員室机上に積まれた郵便物やら書籍やら会議資料やらを整理。

  • デイヴィッド・リーフ 『死の海を泳いで スーザン・ソンタグ最期の日々』 (岩波書店)

翻訳で一気に読了。ソンタグの言葉から一つだけ引く。

  • 悲しみの谷では、翼を広げよう。(p.165)

懐と魂に余裕ができたら、原典で確認してみたい。

今週は現任校のオープン・キャンパスと、週明けの強化課外週間の準備が本格化するので、更新は暫しお預けとなるやもしれません。悪しからず。

本日の失われたBGM: 途切れた愛の物語 (浜田省吾)