”Between the chances, choose the odd.”

この間は雪だと思っていたら、今度は冷たい雨。キョンキョンの歌と違って優しくはない。
高1スモールトークは、「宜しくお願いします」の比較文化論的考察。『グラセン和英』にもコメントがあるので、用例も併せて読ませる。授業開始、試合開始、言伝やお遣いなどなどそれぞれの場面場面で、その対話のゴールを意識することの重要性を説く。
『バラ色の人生』の歌詞を音読、背中合わせ一行読み、口パクなどの一連の口慣らしを経て、合唱。サビメロの譜割りはちょっと練習が必要ですが、コーラスまで要求しないのなら十分高1で歌えます。私も久々に熱唱しました。
残り時間は、Jennyちゃんの課題をやって終了。
高2は最初の1コマを使って、教科書での新出事項で問われる文法項目をどのように捌いていくか、という目の付け所。雨脚が強くなってきたので、入室後すぐに、

  • rainを修飾する形容詞に使えるのは hardか?heavyか?

というように普段からアンテナを張ることの重要性を説く。続いて、"a matter of great concern" など、Of+抽象名詞からのネットワーク構築。ことばの作られ方、仕組みをどう自分の内に取り込むかを一例として扱う。文法のターゲットに焦点を当てたいのなら、その焦点以外の語彙や文法に習熟していることが求められる、というジレンマをどう超えていくか、という話をだらだらくどくど。例文にちょうど、<否定+比較級>が出てきたので、実数直線での解説。○●の概念は大丈夫そうで何より。数学の担当者に聞いてみたら、まあ、これにもエピソードがあるのだそうだ。ここでは書きませんが。
2コマ目は、05年の高3授業総括アンケートの抜粋を紹介。「はずれくじ10枚理論」をここでも披露。
教師も生徒も1年間の授業で全力を出す、地に足のついた取り組みをする、ということで生まれる化学反応がここから感じられるか。Reality bites. 決して綺麗事では済まないのだけれど。
明日は、1998年の高1の総括アンケートなどなどを紹介の予定。豊かな学びの先輩に学ぶことも重要。

昨日届いたライトバースのアンソロジーはW. H. Audenの編だったが、そのAuden自身のあまりlightではない作品 ”Under Which Lyre A Reactionary Tract for the Times” を読んで寝るとしましょう。
(タイトルに引いた詩句は、The New Oxford Book Of Light Verse chosen and edited by Kingsley Amis, 1978 によるものです。)

本日のBGM: My Mistakes Were Made For You (The Last Shadow Puppets)