英語教育の来年はどっちだ!

2008年も終わろうとしています。
お世話になった方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
山口の地に赴き二年目。まだまだ自分の思うようには進みませんが、それが世の理でしょう。
本業では、自分のチームは振り出しに戻りましたが、県の国体成年チームの監督として1種目ですが優勝のサポート程度には役立てたかと。来年以降の飛躍に一番期待しているのは私です。
英語教育は、激動の年になると思います。
自分に出来ることを、自信を持って進めていくためには、歴史に学ぶことが大切だとあらためて認識しました。「官」に対して文句を言うだけでは何も進みません。既存の組織や機構・機関が機能不全であれば、新たな動きを自分で起こせば良いだけのことです。それこそ、政党政治の世界においては得意技としている御仁も多い「スキル」でしょう。批判をしてくれる人と一緒に仕事が出来る、小田実的な資質を今後身につけていきたいと考えています。
10大ニュースと言えるほどの大きな出来事があったかすぐには思いつきませんが、2月の日本言語テスト学会での発表に始まった英語教育プロパーの仕事で、8月には津田塾フォーラムで「英詩」を久々に扱うことが出来、「置き換えられない言葉」というキーワードが自分の中にしっかりと根をおろしました。英授研の全国大会での今井先生、東谷先生との再会、そして加藤先生との出会いで覚悟が決まりました。感謝の言葉もありません。
共著ではありますが、著書を世に問うことが出来たことは誠に喜ぶべきことでした。
9月の「英語教育フォーラム」は、地元山口県内外から百名を超える参加者を得ましたが、まだ成功だったかどうかは評価できません。参加した方それぞれが、自分の現場で、自分の現実を生き直すようになって初めて、成功だったと言えるのだろうと思います。
11月のELEC同友会の大会では、ライティング部会の若手の成長に随分助けられました。研究者としても世界を見据えてどんどん大きくなってくれることを祈ります。
12月は、辞書新刊のイベントに参加。自分の思いこみを揺すぶり、新たな可能性に目を啓いてくれました。感謝。
現在、指導要領(案)と向き合うことが最大の自分の課題ですが、独りよがりにならないこと、他の人の意見とバランスをとろうとするあまり本質から逃げないことを心に留めて、「明日」を迎えたいと思います。

大晦日好例の格闘技番組。
桜庭対田村に感情移入。ここまでくれば誰もアラフォーなんて言わないのだよ。
これから年越し蕎麦です。
除夜の鐘は聞こえませんが、台所から鰹節をシャカシャカ削る音が響いてきます。

本日のBGM: 人(HARCO)