as prompt as prompt can be

本業では、今年もカナルカフェでイベントをやるらしい。
開催目的は「市民の憩いの場として都心に建設されたボート場の再発見、北京五輪参加内定選手及びトップスカラーによるボート競技の認知向上」とのこと。11月11日(日)です。(詳細はこちら→http://www.jara.or.jp/info/2007/regatta2007.html
この企画のうち、
1.カナルカフェ杯争奪ベストスカラー選手権(12:30〜13:30)
日本のトップスカラー10人による、往復600mで艇を回す技術も問われる、ベストタイムを競うレース

というのが気になる。「トップスカラー10人」って男女別で計20人?それとも5人ずつ?エリート枠とU23, U18と一緒?フルオープンでやるとしたら上位5人とか上位10人って誰がいつどうやって選んだのかね?来年度の方針でさえ、問題山積なのに、こういうパブリシティやガバナンスのセンスの無さ、タイミングの悪さはどうにかならんものか。リストをお持ちの方情報をお待ちしております。

今日の授業は時間割変更で、0限無しでゆっくりとした朝、のはずだったのだが、担当教員の都合で、急遽0限を引き受けることに。心の準備が…。結局慌ただしい1日のスタート。
後置修飾で分詞が済んだので、動名詞をターゲットに。今時MEGAFEPSでもないだろうが、とりあえず、mind; enjoyを辞書で引き、-ingを目的語に取る用例を抜き出させる。現在分詞と違い、-ingのまとまり全体が四角化できることを実感することから。生徒はみな『ウィズダム』(三省堂)を使っているので、私の使っている辞書からの用例も補充。板書を音読し写させる。続いて、 give up とavoidで同じ作業。辞書引きの作業には慣れが必要なので、極力アルファベットの後の方の語から引かせるようにし向けてはいるのだが、紙の辞書を引いて、的確な用例を抜くのはなかなかに時間がかかるのだ。1限から4限までは授業なし。絶好の教材研究日和(?)。高3のハンドアウトを整備。
5限は普通科の英語Gでwillとbe going to。ちょっと田尻式で条件反射的ドリルを取り入れる。その甲斐あってか、レスポンスは活気づいた。いくら再入門講座とはいえ、They are going to help their mother this evening. を自力で言える様になった生徒はやはり嬉しそうなのだ。
6限は、1年進学クラスの続き。
0限の復習、 Would you mind opening the door for me? から。答え方も復習、Not at all. に「鉈刀」「奈良郎」と漢字で発音注記。showing me the way to … / changing seats / making room for meなど置き換え練習。
escapeと put off,  can’t help と feel like の辞書引き。この6つの語句で用いられる動名詞をじっくり観察することで、不定詞とは違う「動名詞らしさ」「ならでは感」を得てもらおうというのが狙い。
後半は関係代名詞(主格・目的格・接触節)。A student is a person who studies at school. という雛形も、A student is a person who studies at school but won’t at home. など助動詞のバリエーションまでひっぱってみた。 <名詞1+名詞2+動詞句+足跡>というパターンでは、四角化と「足跡探して左→右」を徹底。とにかく、英語での左→右への情報の流れを活かすような日本語の補助・解説を心がける。このあたりは完全に80年代に盗んだ「鬼塚メソッド」とでもいうべき手順です。
全問題を解き終えてから、<名詞+後置修飾>の部分だけを抜き出し音読。「音読を呪文にしない」を合い言葉に練習に励む。
放課後は職員会議。疲れました。
2学期に入ってからも今ひとつ突き抜けられない高2のオーラルをどうしたものか、思案する。個々の生徒の現状はおおよそ把握できたが、あまり良い作戦は思いつかない。より実際の運用に近いタスクとして、シミュレーション、ロールプレイ、ディスカッション、ディベートなどを考えるが、基本表現を定着させてから使わせる、という順番では道のりは険しい。どんどん使わせて、直して、覚えて、また使うというサイクルをいかに上手く回すか。スクリプトをもとにした疑似ディスカッションくらいから入ろうか、ということで、以前ドーピング問題を扱ったディスカッションの研究授業を計画していた時に作った「ディスカッション基本表現100」のカードからサンプルを配布することに。このカードは、テーマ、トピックに関して自分の意見を構築する際の頭出しチャンクは対訳の形式でカードで与えておき、テーマ語彙のリストをもとに、文を作る練習をするものである。ドラフトを提出させたあと、英語としての誤りを訂正し、文・陳述として適切な例文集を作成する。その例文をカードの裏面にちりばめて印刷する。表面の頭出しチャンクは共通。裏側の例文集は、テーマごとに変わる、というもの。自分の意見と同じ意見が裏面になくとも、必ず誰かの意見は載っているので、事前に目を通しておけば語彙や論理展開も含めて聴き取りの際に有効である。以前の授業では、6人一組くらいでグループディスカッションを想定していた。このころは目指せ大村はま、という感じでグループごとに違う切り口で素材を与えていたのだなあ。今のクラスでは、2学期後半で導入して1回。3学期で2回できれば御の字ではないか。以前のビデオがどこかにあったはずなのだが、英語関係でまだ解いていない引っ越しの段ボールの中か。手をこまねき続けるのではなく、まずは、自分が動くことから始めよう。前任校のように、PROS and CONS a debater’s handbook, Routledge (1999) のレベルでは無理なので、50 Debate Prompts for Kids, Scholastic (2001)をもとにフットワークを軽くしてテーマ設定を工夫しようと思う。目指せ、ケンタロウのカレーライス。

本日のBGM: Not A Second Time (The Smithereens / Meet The Smithereens)