As it happens, my earliest memory is of watching ....

今日は、寝不足で低調な日。
授業は高1進学クラスのオーラルと英語 Iのみ。
英語 Iは語彙指導・辞書指導の続きだが、音読の復習から。時間制限背中合わせ1行交互読み。「最後の方が時間切れで、練習不足にならない?」と同意を求める。Backward build-upの段落バージョン。一番最後の行から、どんどん積み上げて音読していくもの。これは時間がかかりました。だいたい、昨日解説したところは全員がクリアーしたころを見計らって、語彙へ。
meanの動詞としての語法を確認→meaningの品詞が名詞であること、SVCに逃げないこと→meaningfulは形容詞だけど辞書に用例がないので、「意味深い」→「意義深い」→『有意義』と和英を活用して、meaningful discussion/ conversationなど身の回りのmeaningfulで表せる用例を増やしていく→反意語のmeaninglessまで一つずつ。接辞の-fulと-lessの解説。careful/ carelessのように動詞・名詞同形の基幹部もあるので、ここは丁寧に扱うべし。1年生のうちは、単純な理解でもいいのではないかと思う。そのうちに、 countlessとかpricelessなどのバリエーションに触れて疑問に思ったときがレディネスでしょう。
inspireは動詞、inspirationは名詞。日本語のカタカナで定着しているのは語義の一部。ここは共通のイメージの図解を板書しておく。ヘタウマ(?)。「やる気・その気」の語感が重なればしめたもの。使える英語のためには、日本語の段階で「インスピレーション」という名詞が使われるコロケーションを意識すること。インスピレーション「を得る」、「が湧く」など普段の意識が、英語に出会ったときの気づきを生むのだと力説。語義を確認し終えて、対面リピートで仕上げ。
午後のオーラルは前半の時間を使って、英語 I の並べ替えサマリー完成。5つのストリップでイカソーメン。(過去ログ参照→ http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20070830 )並べ替え完成後、各自の担当英文を元に対面リピート。自分以外に4つの文があるので結構大変です。次回は整序したサマリーを、自分のことばでパラフレーズする活動か、そのサマリーを導く英問を作成するか。
後半は、新企画「全国縦断高校入試リスニング問題制覇の旅」
今日は北海道の問題。対話文よりも、モノローグに重点を置いて、show & tell 的なもの、スピーチ的なものを扱う予定でいるのだが、質問の文も聞きとらねばならないものがあるので、高校入試レベルとは言え集中は重要です。公立の出題は語彙が制限されているので、練習にはもってこい。できるだけ長いピースを探しています。短いピースはディクトグロスもどきで使えそうです。ハンドアウトは両面印刷で裏面にスクリプト、二つ(袋)折りで紙ホチキスで留めておきます。こういうときに少人数クラスは準備が楽。問題によって、1回聞いて、15秒から1分程度の情報交換。もう1回聞いて最初の答えの修正・確定。すぐさま、紙ホチキスを解き、スクリプトを見ながら聞いて答え合わせ。時間が許す限り音読やオーバーラッピングを考えています。次回までの宿題は、今日の北海道第3問が1分半くらいのモノローグで家族の紹介スピーチだったので、スクリプトを読んで、ハンドアウトの表にマインドマップを書いてくること。次回は青森・福島と東北を下ります。問題によっては「ラウドスピーカー」も試せそう。山口にたどり着くのはいつの日か?
放課後は高3の生徒の質問を受けたり、センター対策のテキストの語義解説のおかしなところを調べたりで思いの外時間が取られた。今回、気になったのは、
as it happens の用例と訳語。教材の解説だけかと思ったら、相も変わらず英和でも「たまたま」が主流なのだなぁ。
Cambridge Learnersでは

  • something that you say in order to introduce a surprising fact

COBUILD (3rd) では

  • in order to introduce a statement, especially one that is rather surprising

MED (Am E) では

  • used for saying that something is true, although it is surprising

とある。聴き手にとって意外な情報を導く予告・緩衝材、と見るのが妥当だろう。
愛用の『ロイヤル英和』(旺文社)余白の鉛筆メモには 「= actually; in fact」とある。こういうのは、八木氏の得意なフィールドだろうか。今度調べておこう。
「記憶スケッチ」といえば思い浮かぶのはナンシー関(→http://www.bonken.co.jp/kioku.html)だが、ライティング関係で色々なサイトを見ていて、名詞memoryの語法で「むーん」と考え込むものがあり、自分の過去ログでの思考の足跡を辿ってみた。(http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20060503 )語法は生きているので、今の英語では of がなくてもいいのだろうか?違和感ありあり。

本日のBGM: Just a memory (Marti Jones)