”tangled up in blue”

高3ライティングのコロケーションも一段落。今日は片方のクラスでPre-test の第4弾。このクラスは明日が今学期最後なので簡単にチェックして解説のハンドアウト作成。テスト範囲なので復習も頑張ってくれるでしょう。「表現ノート」のチェックも終わり、最後の授業で返却できそう。期末試験の問題も完成。Picture Storyに関してはとりあえず、パラレルな出題も入れられたのでよしとしよう。80語程度とはいえ、2題あるので、実質は150語以上書かせているのと同じ。採点が大変なのは今に始まったことではないので気をもむのは止めにしよう。
高2は片方のクラスが、スピーチ第3ラウンド。これで今学期のスピーチ導入編一通り終了。残った時間で、Paul Robesonの朗読する Freedom Trainを聞かせる。Langston Hughesの原詩と若干字句が異なる部分があるようだが、現代の高校生はどんな感想を持つことだろうか。授業後ある生徒がやってきて「今のラングストン・ヒューズの…」ときたので、音源をコピーでもしたいのかと思いきや、何のことはない、詩の全文が試験範囲なのかどうかが気になるのだ。教科書では触れにくい「本物」と出会っているというのに…。
もう片方のクラスは、2グループスピーチができなかった分、課題曲3曲を熱唱。今日は青いリネンのシャツを着て行ったのだが、教室に入るなり「サムライブルー」などという声が男子から上がっていた。Lukaではまず音読し、合唱した後で、コメント集の英語表現を確認させ、以下の対話練習をさせた。

  • Why did Luka walk into the door again? If you were in his place, what would you do?

ペアを決めて1分間対話、さらにペアを変えて2分間。自分の使える表現を徐々に増やしていくのがねらい。40人いると代表ペアにモデルをさせても個別のフィードバックはほとんど無理なので2学期は少し工夫が必要だ。筑波大付属中など多くの熱心な中学の先生がやっている、小さなカセットレコーダーを全員分用意しておきカセットで発話を記録するのも手なのだろうが、発話の内容・レベルを考えると個別のフィードバックをどうするかは永遠の課題といって良いのではないだろうか?
高2も残すところあと1回。Q&A大会用のカードに使う厚手の用紙を買ってくるのを忘れたことに気づく。明日は高2の試験問題作成とカード作成&両面印刷と重なるので結構しんどいなぁ。事務の方が期末試験の印刷をしているので、長時間印刷機を独占するのがはばかられる。金曜日は3限からなのだが朝から出校して印刷でもするか。非常勤講師の憂鬱…。
今日は研究室でほかの先生方に、どんな手順でグループでのスピーチ活動を指導しているのかを見てもらった。担任は担任で気が気じゃないのでしょう。audienceをどのようにinvolveするかはなかなか難しい。本来のスピーチにあれこれ仕掛けを盛り込んだとしても、結局、聴衆が身を乗り出すかどうかはスピーチのテーマ、トピックとスピーチそのものの「質」というか「価値」によるのだ。たとえば、ノーベル賞受賞者はセレモニーでスピーチをするけれど、英語でスピーチなどしなくとも本当に世界がその人の業績に価値があると思っていれば通訳を介してでもその人の話を聞きたいと思うはずなのだ。もっとも、多くの学者は世界水準で研究をする過程で否応なしに英語力がついているのでしょうが…。もし村上春樹が受賞したら、日本語でスピーチして欲しいものだ。
ワールドカップもBest 8が出そろい一休み。と思ったらウィンブルドンだ!