冬が来る前に…

高2英語2学期最終日に向けて、今日は印刷のためだけに昼前から出校。
冬も目前のこの最終日に『英詩と過ごす夏 2005』をみんなで見ようではないか、という企画である。
英詩としての朗読指導などをまったく施していない、無垢な読み手の姿がどのように映るか楽しみである。
超縮刷版B4両面印刷で全員分の原稿を印刷。一応、表紙と編集後記もつけておいた。
帰宅して、iMovieのプロジェクトをVHSビデオに落とそうと思ったのだが、接続コードが見あたらずに苦戦。思い切って、家電のHDD&DVDレコーダーを買ってきた。なんという投資!DV入力がついているので、i-linkでマックからダイレクトに接続できるかと期待したがやはり認識されず。結局、マックからハンディカムへ、一度ミニDVのテープに落としたものを、ハンディカムからDV入力でHDDに記録し、HDDから高速ダビングでDVDに焼くという手順を取った。なんかすごく無駄が多い気がする。Power Book 12インチも今回の投資の3倍くらい覚悟して最新版に買い換えれば、DVDにダイレクトに書き込めるのだが、今はちょっと手が出ないなぁ。今後も『英詩と過ごす…』シリーズは続くだろうから、今回の投資くらいは妥当なものと思おう。
後は、学校のDVDプレーヤーがメディアをちゃんと認識するか心配。念のため、2種類くらい作っておいた方がいいだろうか?
明日は視聴覚室で上映会。自分(友人)の顔のアップでまず大騒ぎになるだろうなぁ。
『仕事場の英語学』を引き続き読んでいる。
第2部に「ミニ英文法 英語を教える人のために」という記述がある。全部で9章からなる、60ページほどの内容であり、おそらくほとんどの現役英語教師にとって、まったく「ミニ」ではないと思われる。SLAなど「今風」の研究を極めたり、イメージによる、ネイティブスピーカの言語直観に迫るのも良いだろうが、ここにあげられているようなことは現場で生徒を教える際に必ず必要になる基礎体力であり、身につけておいてしかるべきだろう。
第5部 1章の「早期英語教育に思う」でも安井氏ならではの正鵠を得た言葉に魂が揺すぶられる思いである。
「すぐに分かるように、これは、一言でいえば、『和文英訳のすすめ』ということである。自分で作り出すことができる文である限り、読んでよく分かり、聞いても理解しやすいということである。コミュニケーション重視の英語教育というようなこともよく言われるが、根底には和文英訳的基盤がなければならない。論理の飛躍などではない。和文英訳のできない人で英語のできる人など存在しないであろう。それにしても気になるのは、英語教育全体の中で英作文の授業に対して与えられている評価の低さである。少ない授業時間数、担当したがらない教員、入学試験における和文英訳の欠如等々、どこかが狂っている、とまではい言わないにしても、どこかねじれている。」(p.272)
2学期最後の授業、襟を正して臨みたい。