期末テスト(ほぼ)完成

今回は、高3、高2共に初日実施なので、締め切りが早く、作成は本当に厳しかった。その分採点に時間がとれるのが救いか。高2は解答用紙のレイアウトに手こずる。
現在の勤務校は、テストに関しては完全に個人事業主なので、横並べのすりあわせをしなくて済むのが幸い。20代の頃のように、古典的テスト理論の枠組みで、弁別指数などを一生懸命取っていた頃と今とではテストに対する価値観というか哲学が変わってきているなぁと感じる。「テストをやっている暇があったら、トレーニングさせたい。」というのともちょっと違う。テスト論はまたいずれきちんと語ります。
さて、新しい電子辞書を購入。「きよぶた(=『清水の舞台』から飛び降りるような勇気のいる決断・行動。肝心の『決断・行動』が略されているのは Dreams Come Trueというユニット名を「ドリカム」と略す心理に似ていなくもない)」である。
セイコーインスツルメンツ (SSI) の SR-E10000である。カシオのLP9300と迷ったのだが、COBUILDのword bankが入っているのと、『ジーニアス大英和』(大修館書店)、『和英大辞典』(研究社)が入っているのでこちらを選択。本当はSR-T6700を探していたのだが、すでに生産していないとのことだった。
価格コムで相場を調べて、直販最安値と思しき秋葉原のお店でゲット!帰りに、メイド喫茶の誘惑に負けそうになりながらも駅を後にした。現在使用している機種が、SR-T6500と4030(4020と違って『グランドセンチュリー和英』収録なので、『ジーニアス英和』との相性から言ってもこれは内容的には高校生に最適だと思います)なので、シャーシやキーのストロークなど格段に使い勝手はよくなっている。
視認性や一覧性の面で多少難はあるが、word bankはいちいちPCを開いたり、インターネットにアクセスしたりする手間を考えれば便利である。電車の行き帰りに、原稿をチェックする時などにはもう手放せない感じ。Handheld PCを使っている人は辞書とかどうしているのか今度聞いてみたいと思う。
久々に池袋のジュンク堂に寄り、散財。安井稔『仕事場の英語学』(開拓社)をようやくゲット。KM先生に勧められてたけど、本当に面白いなあ、これ。その他、レメディアル教育用の参考書や、大学入試対策の参考書・問題集などを物色。さらに、某社の仕事で、大学入試問題の英文素材を精査する必要が出てきたので、資料用に入試問題正解を購入。以前、研究社が出していたものが、たちばな出版に移ったと思ったら、今年はベネッセになっていた。この手の本は採算がとれないのだろうか?確かに個人では買わないような本だからなぁ。でも旺文社のよりは断然いいので、頑張って出し続けて欲しいと思う。旺文社は私も20代の終わりから数年、執筆していたが、編集方針が大きく変わり、賛同できなくなったのでお断りした。「解説を減らしてでも長文の全文訳はつける」というのが全く理解できなかった。和訳を見たから英文の内容が本当にわかるか、また本文が理解できたとして設問に答えられるか、というところにこそ、解説が必要なのだと思っている。「second guessみたいな申し訳程度の解説を書くくらいなら、徹底した全文訳を」というのであれば、少しは考える余地もあっただろうが、お断りしたのは今でも賢明な判断だったと思っている。東大・京大や早慶など青本や緑本が出ているメジャー扱いの大学に対して、3Aクラスと受験界で評価されている大学の入試問題は、旺文社と教学社の赤本だけが受験生の目に触れる書籍となるので、その解説や解答例も相互の比較考察を経た上での淘汰がないのが困ったモノである。だから予備校でも特定の大学対策のコースが繁盛するのでしょうかね?
老婆心ながら、和文英訳やいわゆる自由英作文の解答例は本当に気をつけて利用した方がいいですよ。予備校のサイトのアーカイブにある解答例も、速報版で出したものをずっと修正せずに載せているものがほとんどなので、英語の語法そのものに誤りがあるものも多いです。