9月になりました。
まずは告知です。
この9月より、Sアカデミーの専任から時間講師と契約が変更になりましたので、Sアカデミーとの競合のない内容・範囲でのワークショップやセミナーなどの講師のご依頼、教材・書籍の執筆のご依頼をお受けいたします。直接私の方までメールやSNSのダイレクトメッセージ等でご希望をお寄せ下さい。
前回の更新は、海浜幕張でのセミナーで日向清人先生との対バンの告知でした。
山口県英語教育フォーラムにわざわざ足を運んで下さったこともある日向先生と、またこうしてご一緒できて光栄でした。当日は70余名の受講をいただきまして、この場を借りて御礼申し上げます。かつての同僚との再会もあり、かなり緊張しましたが、お役に立てていれば何よりです。
私の配布資料&投影資料に関しては、著作権等の関係もあり、こちらでもまとまったファイルでの公開はいたしません。Sアカデミーにお越しいただければ資料を見ることは可能かと思います。
「共通テスト」への変更、「外部民間英語試験」の入試利用の影響を大きく受ける、現高2の上位クラスでの実践例(「和文英訳の入試過去問演習を英文ライティングの主題化・焦点化表現に活かす」など)を可能な限りお見せしたつもりです。一般的な大学受験指導のシラバスを踏襲するものでも、入試対策の市販教材に準拠するものでもありませんし、国産の外部試験や模擬試験などで成果を可視化しやすい領域ではありませんので、断言はできませんが、少なくとも「ライティング」に関わる部分では良い方向で進められていると思っています。
お盆明けには、大津由紀雄先生から依頼されていた、東京言語研究所の「教師のためのことばワークショップ」の講義&ワークショップを担当しました。当然の如く「文字指導」関連。しかも、”handwriting” に特化した内容です。今回は、「フォントデザインのプロ」の方も受講者にいらっしゃる中、
英語の入門期、再入門期におけるhandwriting指導
〜書体と補助線と運動技能〜
という内容で、一時間のバージョンでの講義&ワークショップでした。
このワークショップの資料も、こちらでは公開いたしません。
多くの内容は、これまで、このブログで公開してきたものと同じか、類似するものですので、過去ログの「文字指導」関連の記事を読まれるか、最近の知見や実践事例に関してお知りになりたい方は、私に新たに「ワークショップ」「セミナー」「教員研修」の講師依頼をしていただければと思います。
夏の終わりに、英国に発注していた、ネルソンの現行本の教師用指導書の類いが届きました。
ケンブリッジがHITACHIとのコラボで、ベンチャーを立ち上げ、National Handwriting Associateionのサポートを得て、 Penpals for Handwritingという指導の体系を構築し、優れた教材化に成功している中、伝統あるネルソンがオックスフォードとのコラボで、巻き返しを図る、そんな風に外から眺めていたので、指導書の中身には大変興味がありました。今回、書籍版だけにしか目を通していませんが、指導体系全般、ICTの活用も含めて、この剣牛2つの流れ・動きには、彼我の差を感じずにはいられません。
「教科化」に伴い「検定教科書」が作られていますが、必ずその関連教材・市販教材・準拠テストなど「印刷媒体」が雨後の筍のように出てくるでしょう。
- 1行に文字や語を10回書いて来なさい!
- ノートに本文を写してきなさい!
などといった的はずれな「宿題」が溢れ出し、そのような作業を多く課すことが「学習」の充実だと錯覚させるような日が来ないことを祈っています。
四線や補助線の不統一に右往左往するのではなく、読む文字と書く文字のギャップを減らし、handwritingの負荷を下げ、「困り感」を減ずるような指導が、小学校から中学校へと引き継がれることが望ましく、そのための文字・書体やhandwriting、そして筆記用具や補助具等の「基礎知識」「基礎技能」を指導者側が知っておく、身に付けておくことは重要だと思っています。
今年になってから、手島良先生による素晴らしい指導書が市販されました。
過去ログでも大きく取り上げましたが、
この本は、現在中1を教えている多くの指導者にこそ「読み、実践し、学んで」欲しい内容です。
指導上の留意点、注意点、文字そのもの、書体に関しての配慮など、より具体的に学びたい、という方はご連絡下さい。
- 英文ライティング指導の第一歩は欧文書体の文字指導から。
信念は変わることはありません。
本日のBGM: あたらしい歌 (Kaede)