『いつも同じところで』

2016年、新たな年を迎えることができました。
生き長らえていることにまずは感謝です。
元日には、妻と娘と山口大神宮まで徒歩で初詣でに。
車通りの多い道を避け、片道5〜6キロ位の道のりでしょうか。帰路途中で湯田温泉に寄って足湯をして帰宅。

抱負は特にありませんが、今年は山口市で「全英連」があるので、公的な発表をする機会が最低一回はできるということでありがたく思います。とはいえ、私が発表する内容のほとんどはこのブログに既に書いていますので、

  • 大会参加費を払ってわざわざ話を聞きに行ったけど、あれだったらブログを読んでいる方が余程まし。

と言う人がもしいるとするなら、その人は、「このブログにアクセスさえすれば無料でそれぞれのエントリーが読める」ということの意味をカンチガイしていることに気がつくべきでしょう。有料で発表や講演を聞く方が普通なのであって、このブログが異常なのだと思います。
検索性を低くして書いているのは、ハードルをあげて読者を選んでいると考えていただければ。
お目当ての内容をあちこち探してまで読みたい人だけが読んでくれればいいので、今年も検索性は低いままです。
ときどき「呟き」の方で、過去ログを取り上げたりする時に、ブログエントリーのタイトルだけでは分からなかった「切り口」が見えることがありますから、SNSは有効に活用すべきだと思います。

とりあえず、拙ブログのアクセスランキング上位をば。

1位 「中学英語」と簡単にいうけれど…。
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150830

2位 だが、それはたいしたことじゃない?
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150920

3位 Expressly, exclusively or excessively?
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20151117

3位 桃栗三年柿八年
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20151118

5位 「英語教師の文法語法研究」
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150430

6位 「骨太の読解力をつけるなら」
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150423

7位 有識者とは誰のことか?
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20151021

8位 私の英語学習歴
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20110301

9位 NEXUS
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20151011

10位 ライティング指導の第一歩は文字指導から
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150825

次点 「教えて!絶版先生」第2回: よくわかる新高校英文法
 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20140914

比較的新しいエントリーが多く読まれているということでしょうか。密林の「リストマニア」が読めなくなったために、こちらに「移植」したので、そのアクセスが増え、書いている人間からすると「肝心な」エントリーがランキング上位には入ってきませんでした。象徴的ですね。
この2016年ではどうなりますやら。

さて、
年が明けた第一回のエントリーではありますが、2015年の振り返りで、若干積み残しがありましたので、それを済ませておこうと思います。

2015年、この3枚(邦楽オリジナル盤)

年末に記したのは「ベスト盤」でしたので、オリジナル盤からの3枚を。

  • 山田稔明 the loved one


  • 高橋徹也 the endless summer


この二人の(対バン&共演)ライブを見に行ったことも大きなイベントでした。懐かしの吉祥寺でもありましたし。
1990年代のデビュー盤から聴き続けている、かなりの「タカテツ」ファンを自認する私ですが、2010年代に遅ればせながらソロアーチストとしてその素晴らしさに気がついた山田さんの音楽との接点があるとは想像もしていませんでした。


  • 寺尾紗穂 楕円の夢


寺尾さんは「この3冊」で、新書でもエントリーしていますが、このアルバムも染みました。
「系譜」というものがあるとするなら、私の中では金延幸子から大貫妙子を経てここで結ばれる果実という感じがしています。ただこのアルバムを聴くと、その歌と歌声が作りだす世界観で、現在の邦楽シーンで似た人を探すのが難しいかもしれません。よしだよしこを更にストイックにして絞りだした先に開ける地平というか、ナウシカが到達した腐海の毒に侵されていないエリアの空気感というか、自分の身もそこを通過する際に何かこそぎ取られるというか、削られた後で浄化されるというか、まあ気持ちよくドキッとして、気持ちよく震えることのできるアルバムです。

ここにあげた3枚は、巷で言う「ヒットチャート」とか「売り上げランキング」というもので目立った振る舞いをしてはいないでしょう。でも、恐らくこのあともずっと私が聴き続けることになる人たちであり、歌たちだということは確信しています。何万枚売れたとか、何千人の動員を果たしたとか、そういう「数値化」とは異質な次元での、「一人は誰でもなく、また十万人」ということですね。

本日のBGM: 私の好きな人(寺尾紗穂)