”Sometimes it’s rough to stay tough.”

まずは告知から、

「達人セミナー@京都」
・日時:1月11日(日)  10時〜17時 (受付け開始は10時)
・場所:京都教育大学附属高等学校 メディアセンター(「墨染」から徒歩5分;京都府京都市伏見区深草越後屋敷町111 (地図Google マップ
・参加費:3000円 (大学生1000円 大学院生 2000円)
・内 容:
10:00〜11:30第1講座「コミュニケーション力・英語力を伸ばすマネジメント             〜4技能統合型言語活動と協同学習を学習を通して〜」
胡子美由紀 (広島市立早稲田中学校)
11:30〜13:30 ランチ(みなで食べに行きましょう)
13:30〜14:30 第2講座「読まずに書けるか?読めれば書けるか?〜英文の『つながり感』と『まとまり感』を育てる工夫」
松井孝志(山口県鴻城高等学校)
14:45〜15:45 第3講座「授業を盛り上げよう!2015年バージョン」
有嶋宏一(鹿児島県立甲南高等学校)
16:00〜16:45 第4講座「次世代の英語教師に伝えたいこと」
高田哲朗(京都教育大学附属高等学校)

「達人セミナー・和歌山英語教育研究会共催」
・日時:2015年 1月 12日 (月), 10:00 〜 17:00
・場所:和歌山大学観光学部 T101教室(〒640-8441 和歌山市栄谷930)(地図和歌山大学)
・資料代:3000円 (大学生1000円、大学院生2000円;共催の和歌山英語教育研究会の会員は無料)
・内容:
10:00〜11:15 講座1「協同学習を成功させる秘訣」 江利川春雄(和歌山大学)
11:30〜12:45講座2「コミュニケーション力・英語力を伸ばすマネジメント 〜4技能統合型言語活動と協同学習を通して〜」 胡子美由紀 (広島市立早稲田中学校)
12:45〜14:00 ランチ(みなで食べに行きましょう)
14:00〜15:00 講座3「読まずに書けるか?読めれば書けるか?〜英文の『つながり感』と『まとまり感』を育てる工夫」松井孝志(山口県鴻城高等学校)
15:15〜16:15 講座4「授業を盛り上げよう! 2015年バージョン」有嶋宏一(鹿児島県立甲南高等学校)
問合先:松尾眞志 waset2@gmail.com

前回に続いて、胡子先生とご一緒させていただきます。私がまだ東京で働いていた頃、初めて参加した「達人セミナー」の講師が高田先生だったと思います。そして、念願の有嶋先生との初コラボになります。さらに、江利川先生のお膝元、和歌山に足を踏み入れるのも初です。その「初々しさ」が出るかどうかは分かりませんが、夏の広島とも違う「ネタ」も仕込んでいきますので、皆様、よろしくお願いいたします。


成績処理、三者懇談、終業式とあっという間に2学期も終了し、世間で言う「冬休み」に入っています。雪にも見舞われて冬本番です。
その間に、本業の強化練習もあり、寒さに震えていました。

冬期課外講座を1年から3年まで担当しています。時期的に3年の比重が高いのですが、「センター試験」の過去問・予想問題演習がつらい。
何がつらいって、「予想問題」「類題」として示される素材文の英語が…。

とりわけ、2014年に初お目見えとなった、”Odd Ones Out” で、段落の結束性を阻害する文を除く問題のお粗末さが目に余りました。
高3には、

コレ、本当にまた出るの?出るとしても、こんなショボイ問題はないでしょ?出し続ける価値があるとしたら、「結束性」が焦点になることは変わらないのだろうけれど、問題を複数用意するなら、「テクストタイプ」に応じた出題には気を配っておいたほうがいいかも。
論説文・説得文が一番作りやすい。主題を踏まえた上で、Generalな情報からspecificな情報へ、前提と焦点、論証責任と主観的形容といった「ライティング」の原理原則を当てはめて読めばいいから。説明文・描写文・定義文も、「何から書き始めるか?」という、「ライティング」の授業で扱った考え方で、まあ無難に作れるはず。でも、物語文・ナラティブは一筋縄ではいかない。せいぜいが、時制の統一、裏を返せば、時系列の乱れに着目するくらい。日向先生の『即戦力…』のテクストタイプのところを熟読。

と注意は与えておきました。

辛さに耐えられずに、呟いたものをいくつか。

関心があるのは「平均点」との差、全体での位置づけ。出願が終われば、そこでの「英語」は検証されることなく忘れられる。ところが、次の年の受験に備える者はその吟味されていない「英語」を必死に演習している。

予備校講師の「2014年度入試」分析と対策。http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/koeipdf/bunseki_taisaku_h26.pdf… pp.3-4のセンター試験の分析、p.7 の表現力の分析、を拙ブログ記事と比較してもらえば、問題意識のズレが浮かび上がるでしょう。まずは http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20140119

2014年のセンター試験直後に私はこう呟いていました。

「現に、試験から一週間経った今、センター試験の「中身」について何か建設的な批評や提言をしている人の声はネット上ではほとんど聞かれません。」
ネット上どころか、公式見解でさえ、この程度の「評価」なのです。
http://goo.gl/Q5okxD (pdfファイル)

2014年度センター試験英語に対する「全英連」の「第6問」評価にはため息しかでませんでした。

文中にやや難易度の高い語彙がいくつか散見されるが、それを分かりやすく書き換えた表現があり、しかもコンテクストから十分に類推することが可能な語であり問題はない。
http://goo.gl/bJsJjG  (pdfファイル)

私の第6問へのコメントはこちらに。

「悲劇、それとも喜劇?」
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20140206

過去のセンター試験の「発音」問題で話題になった、format。
問題作成部会の「見解」がこちらに示されていたのですが、既にリンク切れですね。
http://www.dnc.ac.jp/modules/file/idex.php?page=visit&cid=79&lid=938… 
この「見解」の是非、適否も含めて、センター試験の問題についての議論をするなら、こういう部分に風を通さないといけないと思うのですが、関連する過去ログはこちら。formatをどう捉えるか、ということも書いています。
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20110127