「山口県英語教育フォーラム」受付継続しています

第5回山口県英語教育フォーラム (2012年11月3日開催) 申し込み受付継続中です!!

  • 長沼君主
  • 山岡憲史
  • 奥住桂

このお三方が一堂に会し、お話が聞ける、お話が出来る、という機会はそう滅多にあるものではないと思います。
長州英語指導研究会専用ページ (http://cho-shu-elt-forum-2012.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20120916) を開設していましたが、資料のダウンロードができないので、要項ならびに申し込み用紙のダウンロードはこちらからお願いします。
第5回英語フォーラム案内文書・完成版.docx 直

FAXでの送信が出来ない方は、事務局長である松井に直接メールをお送り頂き、それにて申し込み受付完了とすることも可能です。
当初の告知では、10/24を締め切りとお伝えしておりましたが、まだ席には余裕がございますので、申し込み受付継続中です。同僚の方、お知り合いの方お誘い合わせの上でのご参加、宜しくお願いします。
素晴らしい講師の方々の講演・ワークショップに加えて、県内外から参加される、英語教育に熱い思いを持っていらっしゃる先生方との情報交換、 懇親会もまた魅力の一つです。
今年も、過去の講師を務めた永末温子先生、組田幸一郎先生を含め、私が悩んだ時に話しをしたい、聞きたい方が何人も参加を表明されています。11月3日 は、山口市で、あらたな「文化」を共有してみませんか!
英語教育専攻の学生・院生の方はもちろんのこと、英語教育に関心のある他教科の先生方も参加できます。英語教育に関心のある一般の方、近所にお住まいで「山口県の英語教育って、どうなの?」という好奇心でちょっと覗いてみたいと言う方も大歓迎です。

採点天国も抜けて、実作へ。
商業科2年は、テスト返却と解説に続けて、再編した「やり直し問題」への取り組み。
上位層に対しては、高校卒業までに、何を学んでおくべきか、という目安として『ひらがなタイムス』の「大相撲」の記事を抜粋して紹介。日本で暮らす外国人のための情報誌・日本 (語) 学習雑誌として定評のあるこの月刊誌は、日本語と英語のいわゆる「バイリンガル」な記事のスタイルで、英語ネイティブではない人にも分かるレベルにまとめられているところが鍵。文章で言えば、

  • 大きな名詞の固まりを見極める時の、頭の働かせ方とは?
  • 番付表の組み合わせ、「合体ロボ攻撃」をどのように迎え撃つのか?
  • 一見複雑な、「並列」「挿入」がどのように機能しているのか?
  • 分詞構文や付帯状況といわれる –ing形や-ed/en形がどのように機能しているのか?

などの「読み」の実地訓練に最適だと思います。もともとは進学クラスの「表現ノート」用に、揃えているのだけれども、英語力を高めるために良いものは誰が使ってもいいのですから。方や「表現」のために、方や「理解」のために、ということです。

進学クラス2年は、試験2科目の解説。
解説で取り上げたのは、

  • fear for やbe afraid for での “for” など、「イメージ」ではまとめきれない、「イメージ」からはこぼれ落ちるようなものとどのように折り合いを付けるか。
  • 話形を確実に自分のものにすること、語法や慣用表現などは、「その都度しみじみ」で、良い出会いを重ねること、その上で類例を丁寧に整理するべし。

という話し。例文でいうと、

  • Sorry, you have the wrong number.
  • He is wearing his shoes on the wrong feet.

での名詞の単数形・複数形、wrongという形容詞の語義と冠詞の扱い。英語の感覚を掴むのに格好の素材です。
筆記試験のなかった「ライティング」は、「表現ノート」の継続、連休明けにノート提出で評価となります。参考資料に、『ひらがなタイムス』の9月〜11月号、季刊の『家庭画報インターナショナル』から2冊を紹介し、学級文庫に。
「リーディング」の授業では、「論説文の読解」への橋渡しで、高3が「ライティング」の授業で使っている、argumentativeなライティングの資料を使い回し。今回は、「学参・予備校テキスト・模試」の解答例の検証。何が、どのように「不適切」なのか、を考えてもらっています。これを「英語で」やろうとしても無理があると思いますよ。分かるところだけの「上澄み」だけを教師が掬い取って生徒に手渡しして、それで出来た出来ないを云々しても…、という思いは尽きません。
夏のELECの講習でも使った、「金沢大」の出題を最近よく授業でも引用しますが、「中学校レベルの英語で、間違えずに書く」というアプローチのどこが、どのように「まずい」のか、を考える格好の素材だと思います。高2の生徒には、

  • 金沢大学は、大学の公式サイトで「解答」を公開しています。「ライティング」の解答例もちゃんと大学が発表しています。読解問題は、問題文の英語が示されれば、難易度は大体分かります。リスニングも、読み上げる速度によりますが、英語そのものの難易度はわかります。ところが、こと「ライティング」となると、解答として求められている英語がどのようなものか、ブラックボックスの大学がまだまだ多いのです。そこで、予備校のサイトで「速報」として英語の解答例が示されたりするわけです。ところが、その「解答例」の英語そのものに問題が多い。速報では不備があっても、時間をかけて質されればまだ良い方で、その後も放置されていることが多いのです。そして、市販教材や講習のテキスト、さらにはその出題を模した「模試」の出題にも、その余波は及びます。一番の問題は、解答例を公開している大学がまだまだ少数派だということです。

と言いました。大事なことです。今はwebに移った『英語青年』 (研究社) ですが、「これでいいのか、ライティング問題」の拙稿が2006年の4月号ですから、すでに6年が経とうとしています。
この話を授業でする時、たいていは、「一日も早く、全ての大学が解答例を公開するよう、高校の生徒会で全国署名運動とかを展開すればいいのに。」とそそのかしたりしています。かなり本気で言っています。

進学クラス高1はテストのやり直し課題に取り組むため、「サイドリーダー」の読み直し。自分の読み方の甘さを振り返り、やり直すことから。時間がかかります。自分の指導の甘さを振り返る時でもあります。辛いです。こちらのクラスも連休には「模試」がありますが、そんな目先のことではなく、語学学習の根本を押さえておくことが何より優先です。クラスでひとり突き抜けてくれたので、そちらは先輩のロールモデルに倣ってどんどん進んでくれればと思います。

本業はエルゴ。テスト最終日の午後が丸々使えたので、遠くの湖まで出かけていって、コースを貸し切り状態で、「全力で漕いで直進!」「加速!」と気が狂わんばかりに叫んできましたが、エルゴでも同じですね。生徒は耳が痛いかも知れませんが、私は頭が痛いです。

フォーラムの打ち合わせをして、自分の仕事を整理して帰宅。
水曜日は『相棒』の日。
途中で、「ああ、今日は大田愛脚本だな」というのが分かりました。
『相棒』に合わせて妻が遅めの夕食にしてくれたので、晩酌も愉しんでいつもより遅く就寝。

本日の晩酌: 獺祭・純米大吟醸・槽場汲み・磨き三割九分 (山口県)
本日のBGM: Blackbird (Jason Falkner)