And I only write them down just in case ....

今週末は、思い切って本業もオフにして、妻の服を買いに街まで。
夏休み前に、SPICEでインディゴのリネンのパンツをプレゼントしてはいたのですが、考えてみると、山口に来てからは、妻の行きつけのお店もなく、おしゃれとは距離ができていましたから、何か気に入った物が見つかるかなと。最後は、Scotland martに寄ってご挨拶のついでに、カットソーとベルトを購入。帰ろうかな、と思ったところで、なんということでしょう。Or Slowのいい感じのチノで1本だけ残っていたものがサイズが合ってしまったのでお買いあげ。まあ、少しは喜んでもらえれば。

久々の自分の時間でiTunesの楽曲ファイル管理。
Aから始めて、Bに来たところで今はなきThe Beautiful South大会になってしまって、結局、動画まで検索して、何をしたかったんだか。YouTubeでインストアライブのような演奏を発見。サビメロでギターが刻むリズムに驚いた。よく歌えるものだなあ。この人たちにこういう毒の (目立た) ない美しい曲があったんだよね。クアトロのライブが懐かしいなぁ…。

日曜日は読書。

  • 中村保男 『翻訳の秘訣 理論と実践』 (新潮選書、1982年)

は学生の時以来の再読。『学習英文法を見直したい』で、福地先生が薦めていたので。今なら分かる、ということは、あのとき読んでいて「分かったつもり」で通過したことがいかに多いか。

  • 谷本誠剛 『町の文章教室---文章の書き方入門---』 (北星堂書店、1996年)

著者は英文学者、児童文学者で、「物語論」の流れで、この著者の『物語にみる英米人のメンタリティ』 (大修館書店、1997年) に辿り着いたのがきっかけ。こちらは、第二部の「日英語比較英文構成論」(pp. 90-161) で、「パラグラフ」の作り方、とりわけnarrativeな文章の繋がりと纏まりも丁寧に説かれていて、そこだけでも十分英語のライティングに資する内容となっている。『町の…』の方は、完全に日本語の書き方指南だが、得るところは多々あった。
読書の秋へと続いていくだろうな、というものは、こちら。

  • 由良君美 『みみずく偏書記』 (ちくま文庫、2012年)
  • 由良君美 『椿説泰西浪漫派文学談義』 (平凡社、2012年)

そして、江戸前握り鮨で、雲丹を最後まで食べないように、未だ読まずにとってある、

  • 佐伯泰英 『惜櫟荘だより』 (岩波書店、2012年)

読まずにとってある、といいつつも、冒頭だけは店頭で手に取った時に既に読んでいます。

  • 熱海に仕事場をもとうと考えたのは生来のへそ曲がりのせいだ。 (p. 1、「文豪お手植えの…」)

で、始まる佐伯氏初のエッセイ集。期待は募って当然でしょう。
どこまで進むでしょうか…。
さて、
依頼の前に打診されていた、「ライティング」関係の講演で、責任者の方からの誠意ある回答を読み快諾。あらためてメールでの丁寧な依頼をいただく。A先生が尊敬するというのも大いに頷ける。
ただ、持ち時間は90分ということなので、何を見せるか、ちょっと考えないと。
授業のやり方を知るには生の授業を見るのが一番、と簡単にはいかないもの。現任校の土曜日課外の授業は、中学生、受験生とその保護者には公開しているけれど、学校として教科として授業見学をいつでも受けている訳ではないので、私の知っている人で、さらに何回かメールなどでやりとりをした後で、参加してもらっている。土曜日課外の講座は比較的フレキシブルだけれど、それでも過去、久保野雅史先生が来山した折りに、一緒にO先生が来た時と、地元の中学のS先生が来た時、最近では県立高校のS先生とW先生が来たくらいのもの。進学クラスは余りに少人数なので、明日の授業にすぐ使える指導技術というのはあまりないでしょうから、何を見るか、というのをある程度想定していないと、「はるばる何しに来たんだろう?」ということになりかねません。
それよりは、山口県英語教育フォーラムなどに足を運んでもらい、講師と情報交換するだけでなく、授業論や教材論も含めて私とも腹を割って話しをして、その後も定期的にやりとりを重ねて、という方が実りは多いように思います。ということで、告知。

第5回 山口県英語教育フォーラムのお知らせ
日程・会場と講師の皆さんをご確認の上、スケジュールを空けておいて下さい!
フォーラムの講演内容などの詳細は今月初旬に発表予定の「要項」をお待ち下さい。

第5回山口県英語教育フォーラム
主催: 長州英語指導研究会
協賛: 学校法人鴻城義塾・山口県鴻城高等学校、株式会社ベネッセコーポレーション
日時: 2012年11月3日 (土・祝) 10:00 (受付9:30より) 〜18:00 (予定)
会場: 山口県労福協会館・大会議室 (〒753-0078 山口市緑町3-29)
※アクセスマップのpdfはこちら (http://www.welfareyg.jp/map.pdf)

テーマ: 「英語教育改革」その前に…。
講師:
長沼 君主 (ながぬま なおゆき) 先生 (東京外国語大学)
山岡 憲史 (やまおか けんじ) 先生 (立命館大学)
奥住 桂 (おくずみ けい) 先生 (埼玉県宮代町立前原中学校)

参加費・資料代は無料です
お問い合わせ: 長州英語指導研究会事務局長・松井
tmrowingアットマークnifty.com
上記アドレスの「アットマーク」を記号に変換の上送信願います。

簡単にこれまでの4回の講師の方たちを振り返っておきましょう。
昨日のことのように思い出される方、フォーラムで蒔かれた種が着実に実を結んでいる方、その時はあんなに熱くなったのに、その後現場の磁場になかなか身動きが取れなくなっている方、など様々でしょう。

第1回 (2008年)
講師: 松井孝志、阿野幸一、久保野雅史、田尻悟郎
第2回 (2009年)
講師: 永末温子、久保野りえ、今井康人
第3回 (2010年)
講師: 柳瀬和明、大津由紀雄、加藤京子
第4回 (2011年)
講師: 佐藤綾子、組田幸一郎、萩原一郎

毎年、地元山口県の参加者が7割〜8割、県外から来られる方が2割〜3割いらっしゃいます。
参加費は無料。資料代も一切いただきません。当日は、講師の方を囲んだ懇親会 (こちらは参加費有り) も予定しています。
是非ともスケジュールを空けて、会場までのアクセスなどを確認しておいて下さい。

高野寛さんの呟きで、Hal Davidの訃報を知る。合掌。
追悼記事のコレクションがまた一つ増えた。


本日のBGM: Prettiest Eyes (The Beautiful South)