「なんです山脈」を仰ぐ

立春を過ぎたというのに、またしても寒波。
雪がまだそれほど降っていないうちに出校。
朝から立哨で生徒指導。口で言うほど簡単じゃないんだってば。
授業は淡々と。
進学クラスは2コマあったので、読み比べと、読み直しと、課題のやり直しと、新たな課題の提示。
『オズの魔法使い』と『ハイジ』とにグループ分けして、私が『オリバー・ツイスト』でやって見せたものをお手本にして、異なる複数の本から同じ場面を抜き出し、比較検討してプレゼンの予定。まずは、取り上げるに足る同じ場面を確定することから。あとどのくらい読み込んだら、「分詞構文」とか「付帯状況」とかラベルを貼らなくても、読み聞きしたことばの実物で処理できるようになるでしょうかね。

商業科1年は、例によって「仕込み」の復習で日→英から。今日も昨日と同じ箇所なので、一番遅い者でも、3分22秒で確認終了。こうやって授業が続いている時は良いんだよね。
続いて、前時に「スラスラ感」を得ることに成功した2つの英文の音読、Read & Look up。ちゃんと、自分の頭に入っていることを確認して、「無冠詞・複数・一般論」の原則を徹底。主題が絞り込まれて、読者の側に歩み寄った具体的な記述が出てくるまで、我慢して筆者に付き合うことを要求。
その流れで、新たに1文だけを読み進め、昨日の2文と合わせて、3文をまとめて音読。一般論の流れを実感。今日進んだのは、この”Each picture ….” を含めて結局4文。でも、昨日の倍ですね。

  • Each picture tells us something about a country or place. For example, some New Zealand coins have a picture of the kiwi, the national bird. Egypt is famous for the Sphinx. So, they have a note which has its picture on it.

本日の読み取りでは、「非連続テキストの読み」に言及。商業科なので、「エクセル」の話しから。「エクセルで作った表にある個々の数値は読めても、表そのものを音読するのは難しい。」ということを確認。その後、黒板には、冒頭の2文も含めて計6文のキーワードのみを書き出し、それぞれの可能な組み合わせを線で結び、「図式」化。この「図」で示されているような組み合わせを一つずつ全部ことばにすることはできないから、

  • 一般論→具体例→大まかな説明→細かい説明

などのように、書き手と読み手の間での「わかる文章って、こういう風に進んで行くよね」という了解事項に従って書かれていることを説明。読み手は、面倒でも、その「図式」で示された結びつきの一つひとつを、書かれたことばと照らし合わせて歩み直さなければならないという、まどろっこしい「読むこと」との付き合い方を伝授。
その後、音読、裏面のフレーズ順送り日本語訳と行ったり来たり。最後に英語が残るかどうか。
明日は、いよいよ本題の「関係代名詞による後置修飾」の確認へ。

路面が凍る前に帰宅。
水曜日は『相棒』。さあ、あと何回ミッチーを見られるかな。
明日は、寮の当番だから今日はしっかり晩酌しておこう。

このあとは、教材研究やシラバスデザインの資料として「英語教師として」読んできた本の紹介です。
より詳しく知りたい方は「プロフィール欄」からメールを下さい。
本日のBGM: Like me that way (Chris Von Sneidern)

1980年代終わりから、1990年代にかけて通過してきた概説書と文法・語法書。

GDの2は1999年当時受け持っていた高2生と高3生合同のTOEFL講座 (課外ではなく、「学校設定科目」として正規の授業で教えていました) のテキストでした。

テキスト単発では行き詰まるので、理論的背景も。

Gravesを読んでシラバスを作っていた頃、奈良で今井先生と偶然出会いましたね。

1990年代から2000年代にかけてのライティングのネタ本。

ライティングのネタ本その2。

私のライティング指導の土台の一つがこの辺りですね。

現代の日本語表現では何が求められるか、日本語教育からも学べるものは吸収します。

そして今へと繋がります。