how things work

冬の雨。
朝から立哨。
空は低く白みがかったグレー。
気持ちまで垂れ込まされないよう、丹田、丹田。

進学クラス以外のコースの3年生は卒業試験スタート。
進学クラスは、出願検討の面談に加えて、課外個別指導。

毎回、必死に生き延びている商業科1年の授業は、

  • 左上・日本文→右上・その英訳となる文→右下・その文から名詞を括りだして英語で接触節→左下・接触節の和訳に相当する日本語の名詞句

の4項目配置で、ワークシートを4つ折りにして、行ったり来たりの音読。文と文を作ることのできる大きな要素との識別です。
こうして気の遠くなるような接触節での「頭の働かせ方」の確認作業を経て、ディクテーション。
1,2学期の既習範囲から、目的語を括り出すことのできる英文を6つ選び、その名詞のみ空欄にしておきます。
当然、教科書を暗唱しているような、理想的学習者はほぼ皆無ですから、聴かなくても全部分かる、というわけには行きません。

  • ああ、それあったなぁ…。

というところから聴き取りの開始です。正解の確認は、語頭の音と綴り字が分かれば、『英和辞典』で、そこも覚束ない者は『教科書』へ。最後は、表面と同じように、4項目配置となるように、裏面に清書です。

進学クラス高1は、条件節のタイプ2,タイプ3で、「時制を一つ上流へ遡る」という、とじカッコの形合わせを実例で生き直したところなので、遡らない、時制の基本形のおさらい。
私も高校1年生のときに取り組んだ、96例文での一気呵成。

  • 長崎玄弥 『奇跡の英文法』 (祥伝社)

から抜粋です。「型」の習得ですから、リズム良く、淀みなく、一気に。
英文法に限らず、英語の「再入門」が必要な、多くの高校生にとって、使用頻度の重みづけを考え、「大事なものから順に」練習して「型」を身につけようとするのは、恐ろしく効率が悪いことを覚悟しなければなりません。
これで、「助動詞の番付表」の血肉化に見通しが立つかな、という感触。
「英文法」というのは、地図や地球儀のような「全体の見取り図」ではなく、自分が乗りこなして、目的地へとたどり着く「乗り物」だという、長崎氏の考えが、この本の表紙に示されているのでしょう。「メンテナンスやカスタマイズが欠かせないが、余りにも自己流で改造しすぎれば、車検に通らず、公道を走れなくなったり、肝心なところで機能せず、故障や事故を起こすことになる。」とも言えるでしょうか。

リスニングの活動のために、「仕組みや過程の解説文」で教材研究を、と思い、ピーナツのキャラクターが登場する、”Super Book” のシリーズを再読。学級文庫からいったん引き上げるが、教材研究が終われば、また戻しておくので、普段から、思いついた時に手にとって「読む」べし。

仕事に一区切りをつけて、夕食を外でとり、学校へ戻って寮の当番。
9:00で宿直と交代して帰宅。

有り難いことに、妻が晩酌に、とミル貝を買っておいてくれたので、小半のさらに半分くらい。
『和風総本家』をちょっとだけ。この間も見た顔に気づく。レギュラーではないようなので、2回分収録だったということか?

本日のBGM: Forgotten but not gone (Utopia)