「気づかなければそれまでさ」

本業の強化合宿終了。
大学生はインカレ直前ということもあり、女子のみの参加。高校生はインターハイを経て初の合宿。トライアルを踏まえてのクルーの組み替えもあり、各チームボート、漕手一人一人の自覚、成長が問われる機会でもあります。
土曜日午前は、低レートを中心に、午後からはインカレ直前にもかかわらず、Oコーチに合流して頂き、レースで使える基礎技術、基本の徹底。ドリルの効果的な使い方、効果が現れるまでの漕手・艇の観察と漕手へのフィードバックなど、ある種の「衝撃」のあった合宿となりました。
今回は、国体の視察も兼ね、二県からそれぞれ成年チーム、少年チームの遠征があり、合同練習。少年男子2Xは日曜の午前に、レート指定の1000mと500mのレースペース、さらにはRPを越えた短いピースとを並べてもらうよう、打ち合わせをして初日の練習を終えたのですが、日曜未明から、集中的な豪雨。朝の4時半くらいで大雨洪水警報も出て、気象レーダーの画像を見ると、真っ赤に。どうなることかと思いましたが、朝食時にピークが来て、8時半には雲の隙間から青空が覗くようなコンディション。
宿にお礼を言って、出発、コースへ行ってみると、みるみるうちに水位が上がっていくものの、流木や風もほとんどなく、安堵。電車が止まった路線があり、通いの選手の到着に遅れが出たので、準備の出来たクルーから出艇。
レーンコンディションとは裏腹に、2Xの並べは、両クルーともそれほど安心できない内容でした。漕手それぞれの長所短所もはっきりと出て、カタマランの上でY先生といろいろな話が出来たことで勉強になりました。深謝。
山口県2Xはスピードとリズムの確認はできたのですが、短いピースの立ち上がりの課題が浮き彫りになる結果となり、午後のトレーニングではその部分を集中的に。久々にSlap Drillも使ってみました。いい方向で変化・進化していると思います。
来週は、成年チーム監督としてインカレ・OX盾で戸田行きなので、自チームは選手のみの強化練習参加になります。自立への一歩となるでしょうか。
日没前に帰宅。
シャワーを浴びた後くらいに、出かけていた妻と娘も帰宅。
遅い夕飯を一緒に。
正業の課題は、それほど進まず。

  • オレステ・ヴァカーリ 『英文法通論---英語会話文典---』 (改版、丸善、1955年)

を眺めてはうつらうつらするばかり。

かかる方法による外国語教授は、特に強い記憶力に恵まれた学生にだけは、相当な効果を与え得るであろう。けれども、不幸にして、大多数の人間は、かかる特種の頭脳に恵まれていないのであるから、そういう一般の者に適当する、比較的容易な方法を採るのがもつとも賢明な策ではあるまいかと思う。しかし、英語習得の根本的手段として、読本が好適でないことを力説する反面に、もし仮に巧みに選んだ文章と、その難解の点を明快に説明して行く文法とを並行せしめて、読んでいくやり方を採用するならば、その方法をあながち悪いと私はいおうとするのではない。(「はしがき」より抜粋)

彼のいう、

  • 巧みに選んだ文章と、その難解の点を明快に説明して行く文法とを並行せしめて、読んでいくやり方

はその後の50年でどのように精緻化されてきただろうか。その一方で、このヴァカーリがものした、「かかる特種の頭脳に恵まれていない」、「一般の者」にとって「比較的容易」とされる600頁もの「文典」は今、どのように受け入れられているだろうか。

1日の終わりにDAYS JAPAN の9月号を読む。

本日のBGM: ワイパー (Ogre You Asshole)