Route 107 revisited

一週間+1日のご無沙汰でした。tmrowingです。
田瀬湖インターハイ終了!
先ほど、帰宅しました。北東北岩手も猛暑でした。レースも熱かったです。予選では結果として優勝したH選手に次いで2位で準々決勝に進んだのですが、そこでは優勝候補の一角、T選手を意識しすぎたのか、レースプランを忘れて、前半からガシャガシャとレートだけ上がり自滅レースになりました。準々決勝敗退。「勢い」は必要ですが「気負い」はダメ。その時点ですでに「マイナス」を孕んでいます。H選手との再戦を果たすことなくインターハイ終了。
トップ選手との差を痛感し、トップ選手を育て鍛え信じる指導者との差を痛感しました。心身共にくたくたです。レース前のプレッシャーと、結果の受け止めで本当に比喩ではなく胃が痛いです。が、非常に清々しく帰ってきました。やっぱり田瀬湖でレースが出来て良かった。東北の選手たち、関係者の皆さんのパワーを感じました。
レース後は表彰式を見て勝者を讃え、駐車場で車が並んでいたM先生と国体での再会を期して撤収。レースの評価総括、敗因分析は充分にできたので、国体に向けスイッチを切り替え。
帰路で、お世話になったO先生の所に伺い、ご挨拶。操体法の指導をしてもらいました。選手の身体のリセットだけではなく、私のコーチングでのメンタル面のリセットが大きかったように思います。本当に勉強させられます。今回のO先生の言葉で印象的だったのは、

  • 人間、負の面が出ると、そこでムキになっちゃう。力ずくで何とかしてやろう、これでもかこれでもか、とムキになる。それがダメ。その「負」から一歩引いたところで捉えることが修正するためには必要。

まさに、遠藤師範の言っていることと重なります。他には、

  • 四六時中、この競技のことばかり考えているので余裕がない。艇に乗っている時は勿論集中するのだけれども、そこからスパッと切り替えてまったくこの競技のことから離れる時間、離れる自分がないとうまくいかない。

選手の身体を診ているのと同時に、自分の指導法を諭されているように感じました。O先生はこの競技を「生」で見たことが一度もないのですが、こんな感想も漏らしていました。

  • TVなどでしか見たことがなかったので、以前は単純な運動だと思っていたが、この競技は、水の上で、自分の身体と艇とを操るわけだから、とっても繊細な筋肉・身体の使い方を求められる、ということが選手を何人か診てきてわかった。繊細さという点では、ゴルフ以上ではないかと思う。今は、選手を診るのがとても楽しい。

こんなことを言ってくれるひとはなかなか得がたいもの。私にとっては本当に有り難い「師」です。国体に向け、指導者として常に選手の観察を怠らずに、適切な対応をしていくことをあと2ヵ月心掛けます。
さて、
9月10日の慶應大学で行われる「学習英文法シンポジウム」の登壇者の講演概要が発表されました。詳しくは大津研ブログなどご参照下さい。
ダウンロードはこちらから→ http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/
各登壇者の方々はこの原稿を踏まえて持論を展開されるわけです。
私と久保野雅史先生に与えられた役割は「討論者」。登壇者それぞれの講演内容を確かめたり、疑義を挟んだりすることだけではなく、相互の関連や食い違いを見極めた上で、お互いの論が切り込む隙間を見つけ、壇上で「切り込み」を迫ることだと感じています。
このようなシンポジウムで最も警戒しなければならないのは、

  • 「そうそう!」と一堂激しく同意。そして大団円のうちに散会。

という予定調和でしょう。
こちらはあと一月。
「人事を尽くして…」とよく言いますが、あとは福が来るのを待つだけ、といえるだけの準備をします。

本日のBGM: VS 〜 HIGH & LOW 〜 FLOWER(吉井和哉)