淡々と

京都では祇園祭。私は採点祭り。
今までは、「採点天国」などと喩えていたけれど、考えてみると天国や極楽って自分で行ったことがないからね。祭りはある意味非日常だから、これもまた勘違いな比喩になるのだろうけれど…。
本業はきっちり土曜日の午後モーションと日曜の2モーション。
土曜日はスプリントで、アップ、ダウンを除き、500mオン3分オフ4セットを2ラウンド。テスト明けで身体がキレておらず、精彩を欠く。
日曜午前は、強弱メリハリメニューで14km。フィニッシュ周りが雑にならないようにと意識すると、今度は前での畳みが浅くなる。前を深いポジションで動かすと、重さに負けて、フィニッシュをカットする、という覚悟のない漕ぎが少し見られ「喝」。メガホンがまた割れてしまいました。午前モーションの揚艇後にミーティングでマインドセット。
午後は同じコンセプトで、高レートでの距離を少し伸ばして18km。午後の蹴り出しから、SR20、SR24、SR28と上げていくまでは双眼鏡で見るだけにして、本人の感覚を優先。SR32での短漕片道2kmの途中で指示をしてから身体が動きを取り戻してきた感じで、折り返して、逆風の中でのSR36での短漕2kmは、充実したパフォーマンスでした。今シーズン最速と言っていいでしょう。瞬間最大風速にならないことを祈ります。最後の6kmは単なるダウンにせず、one by one でリリースからのランを重視。船台を超えてもいいリズムで漕いでいたのだけれど、時間が時間なので、

  • これだけいいリズムで漕いでいたら、18km漕いだ後でももっと漕ぎたいと思うだろう?そういう練習を続けよう。

と声を掛けて揚艇。
ここにきてシブケンメニューの狙いがまさに嵌った感じ。この地元の湖のように、片道で2km以上連続で漕ぎ続けられるということが重要。やむを得ずターンをするわけですが、給水有りで1分、給水無しの場合は30秒以内、というのもようやく身についてきました。この土曜日からパワー重視というか、ミドルからもしっかりとぶら下がることでレンジを切って誤魔化してしまうのを防ぐ目論見で梃子比を少し重くしているので、当然、身体への負荷は高くなっています。アップ、ダウンとも今まで以上に入念に。これまでの経験から、股関節周り、背中の柔軟性、肩胛骨の可動域、背骨と肋骨の付着部、前鋸筋のコンディショニングなどを特に注意しています。O先生の指導で、アップ、ダウンともジョグを入れたことと、私がバスケット指導で使っていたスキップのシリーズを入れ、しなやかさとダイナミックさを重視していることが今のところうまく進んでいると言えるでしょうか。
コンディショニングのためには、ハードなトレーニングやトライアルの前に、ハレオのハイパードライブを使い、揚艇後ダウンに入るところでゼリーなどの炭水化物の補給をしています。アンチドーピングの精神に則り、摂取するものには神経を使いますが、ハレオはハイパードライブに替えてからの効果が顕著でした。こればっかりは、選手が少ないので出来ることですけれど。夏場は鉄分が不足しないように、鉄分などを強化したウエハースの補食や鉄タブなども使います。水分とアミノ酸の摂取は前提で、鉄分→塩分→糖分を意識して補給するという感じでしょうか。

中国ブロックまであと2週間。週明けは体育祭の練習などでまた授業時間割が変則になるのだけれど、平日に一回は漕いでおきたいところ。
私の方は明け方からまた採点祭りが再開の予定。

自宅で少しだけくつろぎ、ネット上で音楽談義。
過去ログを読んだO先生からのメールを読んで、YouTube。「この人、英語がわかっていませんね。」って私の物言いなんかよりよほど厳しい評価だけど、そういうことなんだと思います。このO先生の言葉に、自らの襟を正しました。衒わず躊躇わず、抜かりなく淀みなく。

本日のBGM: Sugar High (Duffy)