来る日も来る日も

進学クラスの高1は、ホワイトボードでのプレゼンがお粗末。喝。楽をしてはダメ。
副詞節での文の複雑化、拡充・発展が一段落したので、次は文の要素である名詞句の限定表現での拡充へ。四角化のステップも一段階上がります。
『ぜったい音読』の英文中から、動詞や前置詞がいわゆる「目的語」をとっている英文を抜き出して印刷。関係詞を使っての名詞句の限定表現、または接触節での名詞句の限定表現を速攻で作る、<後置修飾>養成ギプス。主語となる名詞が代名詞や固有名詞でなければ、その直後に主格の関係代名詞を入れて、文を名詞句の限定表現・大きな名詞の固まりに変換します。主語が固有名詞や代名詞であっても、目的語に当たる名詞が具体的なものであれば、その名詞を文頭へと移動し、その場所を足跡として確認することで、文が接触節を用いた名詞句の限定表現へと変換できます。単純な操作ですが、口頭で瞬時にできるまで徹底です。基本的に二文連結のドリルや空所補充の演習は私の高1、高2の授業ではやりませんので、生徒も模擬試験などでの文法問題では苦戦しますが、英作文では致命傷にならない英語の語順で書けるので、この方法を20年近くずっと使っています。この手順のヒントは若い頃に随分お世話になった長崎玄弥氏と鬼塚幹彦氏の指導方法です。この場を借りて御礼申し上げます。

商業科高1は1コマを譲って頂き、予定の7割まで終了。
語句単独の意味と発音のリピートから、フレーズ毎の斉読での音読、チャンクを伸ばしてのリピート、Read & Look-upまでを徹底してから、ペアでのフレーズ毎の日→英「復元」 (文の要素の段階なので復「文」とは言えないだろうから) を対面リピート形式で。当然、上手く英語で言えない部分が多いので、その言えない部分はワークシートのすぐ下に印刷されている、虫食い音読「的」な使用が可能な空所のある英文を見て、英→英での対面リピート。これにより、どちらもしっかりと負荷がかかります。そこを踏まえて、再度、個人練習をしてから新しいペアを組んでリベンジの日→英での対面リピート。上手くいかない部分は、その前のセクション、さらにその前のセクションと前に戻って、確認・やり直しをして、加速して戻ってくることを目指しています。リベンジラウンドでは「スラスラ感」は増しますが、個々の音でごまかしが出てくるので、

  • hard ←→ car / card / art / smart // heart
  • world ←→ word / work // turn // girl / bird // early / learn
  • cup  ←→ cut / shut / run / sun / gun

という定番の「軸足3回→ターゲット1回」での調音点自覚練習。はじめに覚えた音の作りは根強く残るのだなぁ、と感じたのは、クラスでも比較的音をしっかりと作れる生徒が、worldから右へと順番に発音している時に、最後のlearnでいきなり片仮名の「ラーン」になった瞬間。これは本人も気が付いたようで、その後の練習で修正していたが、やはり「同じ音は同じように発音する」という基本をどれだけしつこくできるかが初学者だけでなく、やり直し再入門でも中・上級者でも「肝」なのだと痛感した。
最後は、「空所なし適語補充」を口頭で。それまでにたっぷりとしっかりと口頭練習をしておいて、ここは一気に駆け抜けて、視写・書写へと移ります。範囲を終わらせることよりも、しっかりと出来るようになることを重視しました。
新教材の導入では、読み取り・内容理解の手前の<語句の意味・音・綴り字>と<コロケーション>までを徹底。
新出語で "courage" があったので、先ほどの「軸足」練習で用いた語群を再利用。worldの母音でもcupの母音でも、どちらの音でもいいのでしっかりと毎回同じ音を出すことが必須。このクラスで使っている教科書会社の音源CDの「音声」そのものと「収録の仕方」に不満があるので、授業でもCDは全く使わないため、1日2コマ分モデル音声を示し続けると私も流石に疲れます。6限終了後には生徒から、「終わったぁ!」という声が上がってました。叫びたいのは私の方ですからっ!!
その前の5限には、普通科高3の再入門講座。助動詞の番付表で、横綱それぞれの典型例文を音読、助動詞とその付き人の形あわせをしつこく確認。疑問文・否定文での語順をしつこく確認。横綱同士は一緒に使えないので、<willのこころ>と<canのこころ>を合体させたい時の、