「ああ、しょっぱい涙」

2011年度の中国大会終了。
山口国体のリハーサル大会も兼ねていましたので、施設・役員等も本格的な対応となっていました。今回の大会運営に関わった全ての方々に感謝致します。
自チームの選手が出場する男子シングルスカル (1X) は、全国エルゴランキングの50位以内の選手が5名、うち二人はトップ10。なかなかの激戦。自チームの選手も中国連盟の合宿で何人かの選手とは交流が出来ていたので、気後れせずにレースに臨めたのでしょう、決勝へと駒を進めたのは立派でしたが、一線級とのレースの土俵には上がったものの、完全に力負け。二日にわたる戦いを制したのは、O県のK高校のエースY選手。U19日本代表候補合宿で5位の実力は本物でした。1位、2位には水を空けられたものの、3位争いに絡めるかと思ったのは700mまで。そこからラストスパートの応酬について行けず、一気にさされて6位で終了。勉強させてもらいました。技は力の中にあり。まずは、自分の体の力を最大限に使い切ることが本当の意味でのテクニック、技術です。1位から5位までの選手はみな来週のジュニアの選考会に出場するので、それぞれの選手がどのくらいのスピードを出し、どのようなランキングになるか注目していたいと思います。地元に残る私は、県内の1Xトライアルで頑張ります。
今回の大会記録はこちらからDLを→
☆H23中国大会ボート競漕成績.pdf 直
使用艇の撤収、会場の後かたづけを終え、帰路。
夕飯は親子丼とみつせ鶏のレバーの串焼きの鶏三昧。身体に馴染んだ酒で疲れを癒し、早々と就寝。
職員朝礼でレースの報告と、生徒の公欠、私の授業振り替え等のお礼をして、週明けの授業スタート。
進学クラスの高1は<wh語+to原形> での名詞句を『ぜったい音読』から抜き出すひとり旅。授業では「ワニの口」という括り出し方で「四角化」の延長線上に位置づけているのだが、この四角化のねらいは、副詞的に用いられている<to原形>の吟味でもある。例えば、

  • I learned what to do to help people.

などという文で、適切に四角化することで最後の “to help people” はwh-を越えて文頭へと移動できるのか、それともワニのお腹の中に収まっているのか、というテストを兼ねている。このような例に出くわしたところで、<to原形>の全体像を作り直していく目論見で進めている。
高2のライティングは『コーパス口頭英作文』を淡々と。B社にGWTのテキストの在庫分を送ってもらったので、高3は先週末の課題で、既にnarrativeを扱っているので今週から、高2は期末考査明けくらいからそれを教材として授業で使っていく予定。
普通科3年は午後で体育の後ということで、集中力やリズム感に乏しい展開。まだまだ未熟だな。生徒ではなく、私の指導技術が。英語が苦手という前に勉強が苦手だと思っている者が多いのは「事実」なのだろうが、

  • 座学ではなく、身体を動かすペア活動や作業を中心とした授業を展開しないと寝てしまう。

とか、

  • 声のメリハリとか、話術を磨き、集中力が続くように、短いチャンクで授業を分けて生徒の関心を引きつけないと寝てしまう。

などという「生徒を寝かせない」ということのみを良い授業の観点にしようとは全く思っていない。「生徒が寝てしまう授業」は確かに問題であるが、本質的な問題は一人静かに座学をしていても、頭の中で活発に学びが広がり、豊かな感性が育つことが、どの学習者にも保証されることだろう。
「単調な」平原をひたすら歩み続け、「面倒くさい」森を抜け、「もどかしい」山を越え、「じれったい」谷を渡ることが苦手な勉強を克服するのに必要ならそうするまで。「考えること」が苦手だからこそ、その足りない「考える力」を身につけ、鍛えなければいつまでも自分の学びに自信がもてないではないか。「考えさせること」そのものが英語が苦手な学習者にとって不適切なのではなく、それは「不適切な考えさせ方」を提示、適用しているという点での指導技術の未熟さに過ぎないのだろうと思っている。その意味で、学習課題の設定・設計は教師の生命線である。今年の個人的テーマ「学習英文法」を掌にする、というと不遜に聞こえるが、もう少し自分のものになるよう、自分の慣れ親しんだ既知の枠組みそのものを揺すぶることも必要となるだろう。私自身のもどかしさを越えるためにも精進あるのみ。
明日は、時間割変更で、1限から「ぐるぐる」後半戦の予定。
先週末に学校に届いた新しいオールを積み、帰宅する途中でSPICEを覗いてから帰宅。夏の予感。
遅めの夕飯は、和。少し落ち着く。

本日のBGM: 魂のゆくえ (くるり)