I’ve got the picture.

インターハイ予選と県合宿が終了。
前日の公式配艇練習は絶好のコンディション。アップ2周4kmからメインセットに入った前半の動きが堅く、基礎基本の徹底。250m毎にSR22/24/22/26。SR22から、250mと750mでRP↑のスプリント10本で1周2kmを経て、スタートシリーズで1周2km。ここがまだまだ緩みがちです。スタ付き250mを3本行ってからの最後の低レートは緩まずに艇をよく滑らせていました。いつもより少し軽めで、合計14kmで揚艇。ダウンも入念に。
台風の接近で悪天候が懸念されていた翌日のレースは、小雨交じりでも微順のコンディション。全レースを無事に終了できました。
自チームは、男子の1Xでインターハイ出場権獲得。これで、恩返しの田瀬湖行きが決まり、ちょっとだけ安堵です。昨年の沖縄インターハイ出場、3月の選抜大会の代表選手ですから買って当たり前のレースでしたが、2本目で自己ベストでの1位。ようやく「男子選手です。」といえる30秒台に突入。女子2X、4X+の2本目よりも速く、男子2Xの2本目とはあと6秒。順風に恵まれたとはいえ、適当な練習をしていたのでは出ないスピードですから、よく頑張ったと言えるでしょう。しかしながら、中盤まったりした分、結果としてスパートが効果的に入ったように見える展開で、その部分でまだタイムを縮めることが出来ると思います。来週は中国大会、更なる強豪との戦いが待っています。この一段階上の戦いが楽しみ、と言えるような選手になってくれればと思います。
強化練習の指導に来てくれたOコーチにもポジティブな評価の声を掛けて頂きました。有り難いことです。1000mレースを午前中に2本行っているので、午後の強化練習は各チームでの練習。SR22とSR24のalternateで16km。終盤、疲れからか、フィニッシュ周りで水を散らかす動きがちょっと気になりました。
翌、日曜日は、台風接近の影響が出て、雨だけではなく朝から強風。
大事をとって体育館でエルゴでの指導に切り替えました。艇が風で飛ばないように、Uコンやペグでくくりつけ。スタッフで協議の上、中国大会で使用予定のいわゆる「ステッキボート」を回収することに。
私も荒波を越えて、1000mを漕いで帰ってきました。ボートという構造物が現在のような競技艇へと進化してきた過程を振り返るような経験と、激しい筋肉痛とが残りました。
エルゴでの指導は、フィニッシュ、キャッチ、リカバリーの順でドリル。土台がしっかりしていないと加速できない、加速し続けられない、ということを多くの選手が実感したことと思います。ただ、前の組の選手を指導しているOコーチの話をよく聞いて次の自分の番でしっかりとトレーニングできる選手と、前の組で指導されている選手がダメ出しをされたことを、また自分の番で指摘される選手と、同じ指導を受けても、同じトレーニング効果が得られない選手がいる、というのは正業の英語の授業でも言えることだと感じました。「心ここに在らずば…」ですね。個人的には、前日の乗艇の最後でフィニッシュ周りが気になっていたので、Oコーチとのやりとりの中で、その部分がなぜ上手くいっていなくて、どのように修正出来るのか (出来たのか) が「見えた」ことが一番大きな収穫でした。
自チームの選手は、右肩周りのロックが少し気がかりだったので、一緒にトレーニングに参加してくれた成年チームの選手に、肩胛骨はがしや「ゆる」系のコンディショニングのエクササイズを教えてもらい実践。これを自分のものにしておくことが更なる高みへと進むために必要でしょう。
最後は、インターハイ出場を決めた高校生の指導。2Xや4X+などチームボート主体でOコーチにアドバイスを受けていました。自チームは1Xなので私が。私に「見えた」フィニッシュ周りの最終確認から、最後は正しい「スライドピラミッド」で締め。撤収の前に、Oコーチに中国大会に向けた助言をいただき、帰路へ。選手を自宅近くで降ろし、さらに1時間。途中でカルストの湯で汗を流し、筋肉痛を和らげようと思ったのですが、照明が点いていたので車を停め、入り口に入ろうとしたところで受付の方から、大きな×印のジェスチャー。まるで『俺たちひょうきん族』の懺悔シーンを見るかのようでした。営業時間終了とのことで、失意のまま帰宅。
妻と娘にレースの報告をして、洗濯物をかごに入れ、シャワー。
夕飯はシンプルに。煮物で野菜とこんにゃくと豚のバラ肉を上手に使っていて感心するとともに栄養面の配慮に感謝。一応、インターハイ出場が決まったので、妻と乾杯。
細野晴臣を予約録画して早めの就寝。

本日のBGM: 絵 (真心ブラザーズ+奥田民生)