face value

新年度のスタート。
夜中に暗い通りを歩いていて側溝に落ち、前のめりに倒れ顔面等を負傷して帰宅しました。大間抜けです。厄払いにでもなればと思います。翌朝、妻にその話をしたら大笑いされて、「あなたはそういうところは人間らしくていいわね」だと。
そんな状態でも正業と本業とをこなして、帰宅早々明るいうちに自分で現場検証に行ってみました。現場を発見してびっくり。深さが97cmもあり、落下したと思しき場所には煉瓦が!転倒した顔の方に煉瓦があったら、と思うと、ちょっと血の気が引きました。我ながら骨折もなく全身打撲だけで良く生きていたと思います。この通りにはここにだけ側溝が2つ残っていて、何故か私の落ちた方だけ、側溝を示すポールや柵などがありませんでした。この側溝の長さに沿って言うと中程の位置、側溝ギリギリにコミュニティバスの停留所を示すポストが立っているので、この側溝に沿って人が歩くことを想定していないわけはないと思われます。側溝の直ぐ横の住民の方にお聞きすると、「(端にあった) 赤いポールが取れて (折れて?) しまっている」とのことで、折れたポールは皮肉にもそのお宅の塀の内側に放置されていました。
現場検証を終えて家に帰り携帯のカメラで撮った画像を見せ家族に報告。寝る前に整体をやっている妻に愉気をしてもらったおかげで、頭、目の周り、首・肩から背中、腰、足首などが緩み始め、学校で仕事をしている時も右手の肘から先が堅く強張って温度が低くなっていたのですが、気が通っていくのがわかりました。ようやく身体が緩みだしたためか、翌朝になると、身体のあちこちが痛みを訴えていました。
ということで、第二第三の犠牲者を出さないためにも今日は市役所に電話をして関係部署である「都市整備部道路河川管理課維持担当」の方とお話。写真を貼付してメールを送り、何か反射板だけではなく、蓄光材など、光るポールのようなものを立ててくれるようお願いしました。帰宅すると、自宅には市役所の担当の方が。対応が早い。事情を詳しく聞いて、地図の確認もしてくれたのですが、私があまりにも無事というか、しっかりしているのがいけなかったのでしょうか、私の身体の心配はしてくれていないように見えました。メガネのプラスチックのレンズも白く削れて、フレームも曲がり、目の周りは赤く腫れ、瞼と鼻は擦過傷、上唇と右手の指の関節部分で肉がえぐれというような負傷なのですけれど…。まあ、あの残された側溝が暗渠となった暁には私の名前でも付けて下さいな。
ヤフオクで入手した、荒牧鉄雄 『現代英作文・改訂版』 (三省堂、1958年) が届いたので一通り読む。和文英訳は、自分の考えではなく、誰かの言葉を英語に直すのであるから、英語の書く力をつけるのに有害だとか、現代の世界を生きる我々にはあまりに古い教材が多いという批判を良く耳にするが、次のような練習問題は今の我々の表現のニーズから遠く離れているだろうか。和文を少々引用しておく。

  • 14. 大きな事をするには大きな心を持たなければならない。 (p.19)
  • 53. 文明とはおごった生活をすることであり、自由とは過激な行為をすることであると思っている人があるかもしれない。 (p.43)
  • 180. この窓をあけ放しにしておいてはいけない。 (p. 103)
  • 274. われわれは、たとえ多くの者が反対しても、自ら正しいと信ずることを言い、かつ行わなければならない。(p.152)
  • 354. 八百のうそを巧みに並べても、誠一つに及ばざりけり。 (p.184)
  • 375. 郊外に移ってからもう一年余りになります。いくぶん不便はありますが、もう市内に住もうという気にはなれません。 (p.195)
  • 386. 大学者は必ずしも得がたくないが、万人の模範とすべき人物は実に得がたい。 (p.200)
  • 410. 日本の再建は、国民生活のいっさいの基調が民主化されることにかかっている。国家組織のすべての分野から、封建制の残滓を一掃して、国民全般の幸福を主眼とする公正な政策を確立しなければならない。 (p. 216)
  • 482. 「束ねられた矢は折れない」これは古いたとえであるが、現代の日本人にはきわめて深い意義を持つものである。(p. 255)
  • 486. 再三熟考の結果、自分の考えがまちがっているのを知ったから、計画を変えることにした。 (pp.259-260)
  • 512. 百方手を尽くした上ですから、どんな結果になろうとも、ただ成り行きにまかせるよりほかにしかたがありません。しかし万一失敗でもすれば、実業界から隠退しなければならないでしょう。 (p.277)
  • 562. 私たちは人にあざむかれないように注意します。しかし、また、私たちは人をあざむかぬように注意しなければなりません。むしろ後者のほうがたいせつだと思います。 (p.305)

Ustreamで、今話題の斉藤和義のライブ配信。途中、一番いいところで回線がフリーズして、「当局の仕業か?」などの呟きが飛び交いましたが、歌い直しで「あの曲」の最後まで。男前でした。

本日のBGM: ずっと好きだった (斉藤和義)