I’m proud of you. And you?

校舎の屋上には横断幕。体育館では中国大会の壮行式に続いて、高校総体の出場を決めたクラブの表彰・賞状等の披露。
自チームの選手は、レスリング、空手などに続いて登壇し賞状を受け取ったのは良いのだが、「礼」がなっておらず、式終了後に「喝」。確かに、山口県内でも、メジャーなスポーツと比べれば、この競技の代表となる競争率は低く思えるかも知れませんし、競技の中で考えても、山口県での代表選考の厳しさは、福井県などと比べれば可愛いものかもしれません。しかし、全ての都道府県の代表が集う高校総体ですから、その代表の価値を決めるのは自分自身です。自己肯定感というのはそういうものでしょう。
授業は高2の定義で右往左往。「サファリパーク」で迷子にならずに無事通過して、関係副詞と関係代名詞を確認したのだが、「花屋」の店先ではなく、黒板で真下に並んだ「書店」の定義で停滞。自分ひとりで書いていた段階では気づかなかったことが、周りと比べることで見えてくるという経験を積みましょう。
高3は「L&R」。教育実習生が見学に来たのですが、この教材の予備がなく、休み時間のうちに、ワークシートにcopyの切り貼りをして急場を凌ぐことに。でも、この切り貼りワークシートの方が授業がしやすいだけでなく、トレーニングのしやすさが格段に増すことが判明。版型・余白の設定・レイアウトの重要性ですね。もう少し大判にして、スクリプトなどがページで泣き別れにならないような改訂をお願いします。授業は、前時の復習で対面リピート。その後、Level 2でのListeningのユニットに。
普通科の高2は、「四角化」シリーズのその6。いよいよ、「“A of B” で『BのA』」です。
今回のリストは、例として、 「イチローの大ファン」 “a big fan of Ichiro” を板書し、四角化した後、以下の15の名詞句を処理するというもの。

  1. 心境の変化  a change of heart
  2. ビンのフタ   the cap of a bottle
  3. 富士山の頂上 the top of Mt. Fuji
  4. 中国の首都   the capital of China
  5. バンドのリーダー the leader of the band
  6. 彼らのチームの主将 the captain of their team
  7. 私たちの学校の正門 the front gate of our school
  8. その映画の始まり   the beginning of the movie
  9. 彼女の人生の終わり the end of her life
  10. あなたの生年月日  your date of birth
  11. 硬貨の表 the face of a coin
  12. 手の甲 the back of the hand
  13. カードの裏 the back of a card
  14. 後頭部 the back of the head
  15. 都市の中心 the heart of the city

中学レベルと侮ることなく、きちんと扱い、自分の血肉化することが狙い。ここに選ばれた語には伏線がたくさん張られています (というより、私が選んで張っている) ので、この先何度もこのワークシートに戻ってくることができます。現時点での生徒の気づきを過度に要求することはしませんが、教師の眼で見れば、「にやり」とする部分が多々あることでしょう。実習生もこちらのクラスの授業を見ることの方が学びが多いと思います。Look up and sayでスラスラ口をついて出てくるようになったら、苦手な綴り字を含む語、発音で躓く語を中心に、裏面に縦書き練習。この時点では

  • cap / capital / captain

と前半同じでも後半難しくなるから集中して、といって

  • captain
  • captain
  • captain

と縦書き練習させておき、その後、「並べてみるとその意味に何か共通点はないか?」と単語の訳語ではなくて、意味を考えさせています。多くの生徒が英語の綴り字に不安を抱えているので、「マジックe」の出てくる、gate / face / date // life はもちろん、

  • bottle
  • beginning

では子音字の連続とその前の母音の発音・強勢について何回も確認です。意味の確認が済み、音に慣れたら、その後、ペアワークで、日→英出題。ここで、チャイム。

最後の7限。高1のオーラルでも、この一連の教材・ワークシートを活かしています。進学クラスですから、進度は相当に加速するだけでなく、伏線を行ったりきたりまでやっていますが、英語の肝は同じ。今日は、「今月の歌」6月の導入も含めて、ぴったりとプラン通り終了。誤差10秒以内ですから、「超ウルトラスーパー教師中心」の授業と言えるでしょうか。

放課後は本業。1年生のみで、体幹トレーニングの重要性を実感する日。自分の身体がリラックスした状態を自覚する日でもあります。どのチームでもやっている「スタビライゼーション」ですが、まずは正しい姿勢をお互いにチェックできることが重要。そのために、崩れた姿勢と正しい姿勢の両方のお手本を示す私は筋肉痛。ウイングストレッチで動きやすい方向があったり、4点ポジションで傾きやすいパーツがあったりと、自分のクセを知り、肩胛骨と骨盤の連動があるのだなぁ、くらいの感覚が残っていれば今日は充分です。最後は大腰筋エクササイズと「ネコ&ライオン」。冬までは、バーベルやマシーン類は使わず、自重中心で行います。冬はランクアップにも行きたいですね。

さて、
以下、前回と同様に告知。

ELEC 夏期英語教育研修会
タイトル: 今さら「ライティング」? 今だから「ライティング」!
2010年8月14日 (土)
午後1時30分〜午後4時20分
会場:ELEC英語研修所 (安田コミュニティープラザ、竹橋・大手町) 東京都千代田区神田錦町2−9
費用: 1日単位で、10,500円 (教材費、税込み)
内容: 今「ライティング」指導を振り返る
テクストタイプに応じた指導
論理 (=タテ糸) と英語表現 (=ヨコ糸) 〜「言いたかったけれど言えなかった言葉」とどう向き合わせるか
内容の補足説明
・グラマー・コンポジション→英語II C→ ライティング → ライティング と変遷してきた高校英語での「書くこと」の指導を振り返ります。
・ 物語文 (Narration) ・説明文 (Exposition) ・論証文 (Argumentation) といったテクストタイプごとに「モデルの提示」「アイデアジェネレーション」「表現の型 (頭出しチャンク)」「フィードバックの典型例」といった流れでの指導の組み立てを考えます。
・ 体系的な文法指導を終えてから、短文の和文英訳、自由英作文と進むのではなく、パラグラフライティングで求められる英語の論理 (タテ糸) に従って「自分で書く」ことから、「言いたかったけど言えなかった言葉」と向き合わせることで、英語表現 (ヨコ糸) の習得を促すアプローチを志向します。

続いて、地元、山口県でのイベント告知です。会場が決定しました!!

第3回山口県英語教育フォーラム
日時: 2010年10月23日 (土)
10:00 〜 17:00頃 (予定)
会場: パルトピアやまぐち・防長青年館 (山口県山口市神田町)
主催: 長州英語指導研究会
協賛: 山口県鴻城高等学校,ベネッセコーポレーション
講師:
大津由紀雄(慶應義塾大学教授)
柳瀬和明(日本英語検定協会顧問)
加藤京子(兵庫県三木市立緑が丘中学校教諭)
今年は、勤務校の同僚だけでなく、県内の中学・高校・高専の先生に「運営委員」になっていただき、地元での地に足の着いた取り組みへと第一歩 を進めてみました。地道にこのフォーラムを根付かせて行ければと思っています。

本日のBGM: One of the few (Jimmy Webb)