『よければ一緒に』

未明 (気象庁的には明け方) から雨。結構激しい。
予報では、40%位の降水確率で、雨マークは広島以東だったような気もしたのだが、降ってしまえば100%。
早朝、パートに出る妻を送り出し、ブログの手直し。自分も出かける準備。
0限で、高3暗誦のチェック。
1限で高1のオーラルコミュニケーション。テキストは、2007年度放送の『レベルアップ英文法』8月号。
絵だけを見て、”What can you see in this picture?” から。基本的には英語でのinteractionを図るも、英語が帰ってこないと双方向にはならないので、暫し自問自答で、許容される英語の例を示し、再度生徒に振る。出てきた英語を拾って、recastして全体へ。

  • Why is she holding a basket? --- Because she is collecting homework.
  • Whose homework? --- Students’ homework.
  • How many students can you see there? --- Seven.
  • Yes. Seven or many more students are in this class. So she needs a basket. If there is only one student there, she does not need a basket. She can just receive a notebook, a report or a file.

などのやりとりを経て、絵を元に、内容の予測を「英語で」させてから、聞き取り。
意味の理解は容易。なぜなら、中3までの英語の文法事項で、極力易しい語彙を用いてダイアログが書かれているから。ダイアログの大意を日本語で答えるのは、生徒にもすぐできる。すかさず、 “Say that in English.” で、ぽつりぽつりと英語。そこを拾って、英語での要約を投げ返す。顔色を見て、再度。キーワードは繰り返し。

  • みんな、このレベルの英語をなめてます。意味は分かるから。でも、「どんな話しだったか、英語で言ってみて?」と言われて、スラスラと英語が出てくる人は、すでに英語力のある人。ダイアログそのままじゃなくても、こんな話しだった、というまとめの英語で、今私が言ったのは、全部、中2までの英語の語句と文法で言えることです。じゃあ、その中2までの英語が縦横無尽に使いこなせるか?そこがこの授業のポイント。中2までの英語って、どんな英語?てもとにその実例があるでしょ?そう、そのために、英語Iでは、『ぜったい音読』の入門編を使っているのです。

と、この1学期のシラバスの狙いを実感してもらう。
その後、テキストを広げて、絵とキーワードのみを見せ、ダイアログの聞き取り。キーワードの確認を経て、どれだけ理解度が上がったか、日本語で答えてもらい、”Say that in English.” 再び。宿題を忘れた主人公のKazuの心情の変化に着目させ、時系列での +と−のグラフを板書し、ダイアログを流しながら、やりとりをするその時点、時点での上下の変動を問う。こういうのは、当然、日本語を使います。声の調子に焦点を当て、再度聞き取り。「自分だったらどう感じるか?」と問うて、再度確認。次にCharlieの台詞の「間」の長さに着目させ、登場人物の思惑を推測。「Charlieはどういう性格の女の子なのか?」ということは、4月号から7月号までこの番組を聞いていれば少しはわかるのだけれど、中学校の時にこのプログラムを聞いていた生徒は皆無なので、丁寧に導入。ここで、テキストを開き、ダイアログのスクリプトを見せながら、聞き取り、発音練習。姿勢といい加減な声を注意。声が大きけりゃいいってもんじゃないですが、小さければ確実に聞き返され、萎縮するもとになるので、まずは、姿勢と声量の確保。
フォーカスとなる、時制を確認して、再度、「絵」だけを見て、聞き取り。今回は登場人物が3人なので、役割練習は私が入って行うことになるでしょうか。
どんな話しだったか、最終的に自分の英語で言えるか?と常に問うていく帯活動ですね。
高3はひたすら演習。3回分くらい先を進んでいる生徒が、後続の生徒の答えをチェック。あっているところだけ○。間違えたところは、教材に戻って、解答のやり直し。『Upgrade』→『やれでき』→『フォレスト』の該当箇所を行ったり来たり。このシャトルランが早くならないとね。
高2は、高校生に求められる「ライティング力」について。実例を元に講義。その後、まとまった作文のディクテーション。

準備室では、先週から続く「音楽談義」。
山本達彦から中崎英也、そして織田裕二へ。久々に話題が共有できてお互いに驚愕と感激。
「KANはどうもねぇ…。」という先生に、「これはいいですよ!」と新譜を渡す。ライナーのクレジットにあるサポートの面々の名前で、「おおっ!」。「ほら、もう聴きたくなってきたでしょ!」。これまで食指の動かなかった人にも、聴いてもらう機会ができたのはいいことです。

放課後は、エルゴの指導もそこそこに、「山口県英語教育フォーラム」の運営委員会の資料作成。
5時半から、B社の方と県内の中学校、高校の先生3名に集まってもらい、第1回の運営委員会。
現時点での決定事項の確認と今後の進め方についていろいろ。学校長にも同席していただきました。有り難うございます。2時間ほどで閉会。なんとか第3回のフォーラムもできそうな雰囲気です。

会場はまだ正式に決まっていませんが、日時と講師だけお知らせしておきます。

第3回山口県英語教育フォーラム
日時: 2010年10月23日 (土)
10:00 〜 17:00頃 (予定)
会場: 山口県山口市内
講師:
大津由紀雄
(慶應義塾大学教授)
柳瀬和明
(日本英語検定協会顧問)
加藤京子
(兵庫県三木市立緑が丘中学校教諭)


5ヵ月先のことですが、第1回、第2回に参加された方も、これまで未参加の方も、スケジュールを是非とも空けておいて下さい。宜しくお願い致します。6月には会場・テーマなども含めて正式告知ができると思います。今しばらくお待ち下さい。

さあ、明日の放課後は湖へ。1年生も乗艇です。その前に、0限の暗誦チェックだな。

本日のBGM: 予定どおりに偶然に (KAN with ASKA)