”Spring rain keeps fallin’ on my head”

土曜日は朝から湖。こちらをホームにしているチームがメインメニューに入る前に、カタマランを借りて指導。SR22とSR28のalternateをメインに計16km。やはり、レートが上がると一本の出力が低下して、運びきれなくなってくるので、我慢我慢。午後はオフ。
私は、自分の車の定期点検。流石にくたびれてきて、次第にメンテにお金がかかってくるようになりました。もう少し走ってもらわないとね。
日曜日は、さらに朝早く湖へ。天気予報では、朝方まで雨で、その後小やみになるはずだったのだが、6時台に途中峠を越えるあたりで豪雨。一時前が見えないくらい。選手をpick upして、ちょっと遅れて湖に到着。高強度UTのメニューで16km。岸を蹴ったあたりでまた降雨。風も少し強まり、中盤で一番良い動きになってきたところで、コース全体に物凄い大きなうねり。他チームが来る頃には揚艇だったのだが、その頃になって随分と波は穏やかに。
午後はエルゴ20分の測定。ダメダメでした。
この週末は妻が珍しくTVを見ているので、ちょっとだけお付き合い。松潤と柴咲コウが兄弟姉妹の設定というのに妙に納得。
週が明けて月曜日も雨。
高3の授業が2コマ。
各教材と授業での進め方、生徒各自に求められる取り組みをハンドアウトにして配布。
手頃な英文を入手したので、15分の制限時間で、読解系の総合問題を1題。語彙・構文は中3から高1のレベルに押さえてある文章で、読みそのものの力、課題をみるという目論見。こういう良質の英文をストックしておきたいものです。
2コマ目は、『L&Rデュアル』を用いた授業の進め方と各自のトレーニングのガイダンス。まえがきの部分を読みながら詳細な説明。本当にグランドデザインのよくできた教材だとあらためて思う。
午後イチは、体育館で新入生対象のクラブ紹介。
エルゴを使っての簡単な紹介です。興味関心があって縁があったら一緒に頑張りましょう。
本日最後は高2。普通科は先週授業があったのですが、進学クラスは今日が授業開き。クラブ紹介の続きで抜けている者が若干いて、進度は牛歩か蝸牛歩か。
今年度の2年生から「ライティング」という絶滅危惧種の科目を開講したので、そのガイダンス。
教室の机の配置が若干変わっていたので、スモールトークから。

  • 「左右対称」って英語では?

という問いに即答で、「シンメトリー」と返って来たのには少し驚きました。

  • では、英語の綴り字と正しい発音は?それを知りたい時にまず引く辞書は何?

と問うて、『和英辞典』の利点を述べ、調べたい日本語表現に対応する英語表現が見つからない時に、日本語を言い換えて、その言い換えられた表現をさらに『和英辞典』で引いていく、という辞書の活用法を説き、『朝日ウィークリー』の辞書特集を紹介。教室に一部を残して、馬本先生の「電子辞書活用法」も含めて熟読するよう指示。
自分の言おうと思ったことが英語で出てくる回路を作るための補助教材として教科書と一緒に全員に買ってもらった、

  • 柳瀬和明 『日本語から見た英語表現の技術』 (講談社BB)

を開いて、重要な箇所を指摘。この書で示されている頭の働かせ方を、この書で説かれているもの以外にパラレルなものを想定して実地に応用できるかが鍵なのだと力説。やはり、この新書がベストセラーにならないということが、この国の英語教育・英語学習の課題を映しているかも知れない。
ヨコ糸の整理には、この柳瀬本がとっても有効だということを実感してもらったら、次はタテ糸。まとまった分量で述べるライティングの説明で用いたのは、昨年の山口県英語教育フォーラムでもお世話になった香住丘高校の『エッセイ&スピーチ作品集』。高校1年生と2年生の優秀作品をまとめたものです。英語のライティングに関して、上級生でrole modelのない現任校では、このような他校の実践例を活用して、意識付け・動機付けを図りつつ、実際の英語表現も押さえていく、といった工夫が必要です。高1と高2の作品をそれぞれ一つずつ選んで精読。意味を読む段階から、言葉を読む段階へ、という意識付けで本日終了。

雨脚が激しく、外庭の掃除はお預け。
本業は体育館でエルゴ。20分の低調さを鑑み、一本の出力を徹底して追求。
SR18で高強度UTを40分。終盤はズルズルとペースが落ちてきて、設定タイムを大幅に越えるストロークが続いたりするので、檄。途中、見学に来た女子生徒が数人、後ろで見て何か話している時だけ、エルゴの出力が戻ったりしたので、さらに檄!! その私の声に気圧されたのか、早々に見学を止めて他のクラブへと移動していきました。
エントリーで深く脚を畳んだところからの出力が今ひとつなので、ぶら下がりで、ストレートアームの股関節伸展ドリル。まず私がお手本を見せて、選手にマネさせる。このドリルというか種目は、「レッグオンリー」だと思うと、漕いでいるボディのうち、上の方での身体・力の繋がりが薄れてしまうので、名前としては「ストレートアーム」というのを使っています。腕を緩めて、ぶら下がれるだけ、ぶら下がって上体で繋がりを感じ続けるためには、本当に腹が締まっていないとダメ。お手本を示して漕いでいる間ずっと、腹筋が肉離れを起こしそうで、骨盤がミキミキっと鳴って割れそうな感じがしていました。これを書いている今、既に筋肉痛が始まっています。明日が怖い…。
「ストレートアーム」で設定スピードに達したら、そこからフルレンジでの短漕。出力は当然Max。ぶら下がり続けることが課題。目一杯身体を反応させた後のダウンでは、SR16くらいでゆったりと漕いでいるにもかかわらず、今日のメニューで40分の高強度UT時には終盤だれていたタイムよりも数秒速いくらい。この加速感を忘れないようにダウンを20分。

  • これが練習です。

本人もようやくドライブでの自分の体、体重の使い方を自覚し、トレーニングというものが少しは分かってきたのではないかと思います。

  • 自分に厳しくトレーニングし、成果は正当に評価すべし。

帰宅後はヤフオクで落札した書籍と新規購入した書籍の整理。
ヤフオクは、

  • 佐々木達 『近代英詩の表現』 (研究社、1954年)
  • 木村忠雄 『高等英作文要覧』 (北星堂、1941年)

の2冊。どちらもかなり古く、カバーはかなり傷んでいる。前者は、英学のみならず、英語教育界でも有名だろうから省略。後者は、全編英語で書かれているのが英作文参考書の類書との大きな違い。それでいて、日本人を読者として想定していて、『高等…』という名に恥じない内容である。著者は藤原工業大学の professorとある。職層など詳しくは、江利川春雄『近代日本の英語科教育史』 (東信堂、2006年) の「海軍英学校予科の英語科長 木村忠雄」 (pp.313-314) を参照されたし。
新規購入は、

  • 阿部公彦 『英語文章読本』 (研究社、2010年)

『英語青年』の連載をまとめ、著者による和訳を併せて載せたもの。取り急ぎ、”no sooner than” のところを読み直した。これから少しずつ読み込む予定。

本日のBGM: 春雨道中 (Mamalaid Rag)