You said you believed in life and living!

昨日の夕飯の麻婆豆腐が効いたのか、体調も回復。
つい宍戸錠じゃなくて、追試指導も終わり、今日は3学期最後の日、ということで今年度の修了式。
新年度の校務分掌・人事も決まったので、いろいろなところで会議、そして会議。
引き継ぐものは引き継ぎ、持ち越すものは持ち越し、捨て置くものは捨て置くことに。何かを始めたら、何かを止めるのが一番なのだが、教育現場では、それが一番難しい選択肢かも知れない。
進学関係の諸業者から合否追跡調査の書類等が届く、そして届く。
入試区分などいろいろと面倒な記入事項にめげそう。
自分の担任したクラスの人数が少ないことの数少ない利点を感じた。

放課後にB社のDさんと電話でC調、じゃなくてスケジュール調整。
ライティング関係で仕事ができるのも、来年度の限られた時期だけだろうから、頑張りましょう。
せつこさんから、パラフレーズに関する論文の抜き刷りが届く。今年の私のテーマが「パラフレーズ」ということでわざわざ送って頂いた。多謝。
会議が終わってから遅めの昼食を取り、来年度用の「ヨコ糸」紡ぎの和文英訳の解説を練り直し。一応、高3用のレベルにはなったように思うので、同僚や信頼の置ける先生方に評価をしてもらうことにしました。ご相談メールが届きましたら、是非ともお目通し頂き、忌憚のないご意見をお願い致します。それを踏まえて、高2レベルまでの足場にあたる「文レベル」での例題、そしてその前の段階の「フレーズ、チャンクレベル」での例題を整備したいと思っています。

ここで告知です。

週刊英日バイリンガルニュース、『朝日ウィークリー』の3月28日号 (「辞書特集」のようです) で、「和英辞典の活用」に関して、拙稿を寄せました。職場で購読されている方、お目通しいただけると喜びます。(新規購読ご希望の方は、こちらから→ https://33.asahi.com/apply/w/brandSelect.php?cmpncd=6a9941w&afltfg=1&sfg=0 、または、お住まいの近くのASAにお問い合わせを。)


最近、古書で買い求めたものやオークションで落札した書籍をいくつか紹介。
・Stuart Berg Flexner (1976年), I hear America Talking---An Illustrated History of American Words and Phrases, Touchstone

  • 内容にはずっと興味があり、ペーパー版でマーケットプレイスでも出品があったので迷ったのだが、この本は、「e (= いい) 本棚」での販売、つまり、かつては都築響一氏の蔵書だったもの、ということで決断。いやー、嬉しいですね。

・根古谷常雄 (1977年) 『Graded Direct Method と教科書教材の接点』 GDM Publications

  • これは、千葉大学教育学部付属中の1975年の研究紀要からの抜粋の模様。私の今年のテーマに絡めて、GDMをしっかり学び直そうという目論見の一環です。巻末に、基本文のリスト、中学1年生用の「カリキュラム (=今で言うシラバスか?)」が細かく載っているので、詳しく読み込んでおきたい。

・河野一郎 (1963年) 『絵で覚える英単語1600』 旺文社

  • これは頑張って落札しました。恩師の若かりし頃の著作。私の手許にある、いわゆる「英絵辞典」、picture dictionary は古いものといってもせいぜいが、Lilian Moore の “A Child’s First Picture Dictionary” で、1948年なのですが、これは米国の子ども用のmonolingual版。辞書ではなく、単語集として使えるように全ての単語の訳語と例文、そして語義別に簡略化した挿絵を載せるというのは、超がつくほどの意欲作だったのではないかと推測するのですが、市場や現場での評価はどうだったのでしょうか?

・『英語基礎単語4000 其の暗記と解釈と運用』 ジャパンタイムス社編纂

  • これは、昭和3年の改訂19版というから、1928年刊でコンディションはあまり良いとは言えないのだが、副題に、「米国市民権獲得試験委員選定」とあったのに引かれて入手。まず、ABC順のリスト、訳語のみの対照、そして対訳で例文、という構成。
  • 収録英文には、例えば、”The average temperature is higher this year than last.” “It is a losing bargain.” “There was a gradual decrease in population.” “The price of gasoline advanced by 40 per cent during last year.” などなど、読んでいて飽きない。大学入試問題から採ったと思しきものには「廣師」とか「東師」、「醫専」など出題校も示されている。この本が英語教育史的にどういう位置づけなのか、今度詳しい人に訊いてみようと思う。

・外国語教育研究会編 (1967年) 『高校英語標準語彙と活用 Standard Vocabulary 文部省指導要領準拠』 山口書店

  • 下島統一、A.L. Williams 責任編集とある。新訂二刷。習熟すべしという学年配当の目安が数字で示されているのが面白い。学年配当外の語で、Fifty years are allotted to man. 「人生五十年」に時代を感じたり、Money allures men to danger. 「人は金につられて危険をおかす」などという例文に出くわして、ハッとしたり。3年配当で、Flowers and beauty wither. 「色香は衰えるもの」という訳例を見ると、昔の高校生は大人扱いされていたのだなぁ、と思う。

このように、昔の面白い本を読んでいたら、

  • 某雑誌の特集に関連して、何か書こうと思っていたんだけど…。

と暖めていたネタがどこかに消えてしまいました。まあ、本当に大切なことなら、そのうち思い出すでしょう。そうそう、先日、編集部の方にいろいろ相談されたのですが、近々英語の「ライティング」関連も大きく取り上げられるようですよ。科目がなくなってから騒ぐよりは余程健全ですね。楽しみに待ちましょう。

帰宅後、twitterでアレックス・チルトンの死を知る。鳥肌が全身を駆けめぐった。これを書いている未だに動揺している。59歳だったと知って愕然。若すぎる。私が彼の音楽を知った80年代後半には、彼はもう既に若いアーチストに絶大な影響を与え、リプレイスメンツのPaul Westerbergなどは彼の名前の曲まで作るほどにリスペクトされていて半ば伝説の人となっていたように思う。HDDの中から昔の音源を読み込んで追悼プレイ。

Thin Iceは地上波放送無しのようなので、今夜は早めに寝ます。
明日は、天候が優れないようですが、本業の日。午前中は乗艇の予定。午後は県ボの総会です。

本日のBGM: What’s Your Sign Girl (Alex Chilton)