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卒業式の練習などで不規則な時間割のため、なかなか思うような足場が作れず、消化不良感ばかりが募る。生徒も似たようなものかもしれないが、ここが踏ん張りどころ。
高1のグループ発表は仕切り直しの時間に。高2は、初見の英文に当たった際に、自力でハードルを突破していくための、「問い」を自ら立てていくことができていない。音源を聞いて、意味の切れ目でスラッシュを入れて、和訳先渡しを利用して、でその後の自分の読みはどこに?それが見えてこないと、テスト前にいくら音読をやっても呪文にしかならないだろう。1月の模試の結果を担任から見せてもらったのだが、現在の取り組みを映し出すかのような結果となっていた。学年末テストまでの授業はあと数回。でも、学びそのものはその後も続くのでね…。
放課後は、通知票の作成、成績一覧表の印刷を教務に引き継ぎ、成績証明書の作成でてんやわんや。指導要録、調査書もコンピューターでデータ入力、印刷出力、管理となっているのだが、肝心の基礎データが全くリンクしていないのである。教務は教務、進路は進路、そして事務室は事務室。教務にお願いして、調査書の基礎データから引っ張ってこられるようにマクロを組んでもらった。学年別の取得単位数以外はできるとのこと。深謝。これで、来年度入学生を迎えるに当たっては入り口の段階から改善していくことになるのだろう。

冬季五輪はいよいよ、フィギュア女子シングルのショートプログラム。
浅田真央選手は、五輪SP初となるトリプルアクセルを決めた。佐野稔さんは、「伊藤みどりは、100年に一人の逸材」といつか言っていたのだが、これで浅田選手は名実ともに、伊藤みどりを越えたと言えるだろう。コンボの3+での跳躍があまりに高かったので、続く2回転が回りきれるのかが心配だったのだが、認定で◎。息をのんだのは、ジャンプばかりではない。スピンの精度、すでに太田選手よりも美しいスパイラル、そして前後内外と深く、休みなく描き続けるステップと、どれをとっても稀代の名演技である。メディアも、キム・ヨナ選手との対決を煽るのではなく、この演技・パフォーマンスがいかに素晴らしく、技術的にもいかに高度で、ミスなく滑りきるために体力・精神力を要求されるのか、を視ているものに伝えて欲しい。
誰の目にもわかりやすいキム・ヨナのボンドガールは、大きなミスなく世界最高得点。ただ、オープニングのコンボの2つめ、そして全般的にスピンの精度があまりに低かった。体のキレは悪くないので、やはり彼女も人の子、浅田選手の後で緊張していたということなのだろう。振り付けも、メリハリがあり音楽の解釈・調和を良く表しているとみれば高得点、階段の踊り場での一休みとみれば批判の的となるだろう。気になるのは演技構成点の爆アゲよりも、技術点のGOE加点分。キム・ヨナのファンである私から見ても興醒めする。
大歓声の後滑った鈴木選手は、お手つきのミスの後、自分の演技にきちんと納めていたのが凄いと思った。この人は、ジャンプも跳び分けられて、かつ「滑れる」選手だからいいですね。
最終滑走の安藤選手は、若干堅さが見られたように思う。回転不足に関しては、とるならとってみなさい!という感じだったのだろうか。
今大会は、ランディングで流れが出ないとなかなか加点がつかないのか、と思いきや、グリ降りでも結構認定されて加点がついたりしているので、採点の細かいことに注文を出すのは、チームの後ろに控えている偉い人たちに任せて、ファンは選手がベストのパフォーマンスを発揮できるよう念を送るべし。個人的には、五輪後の後出しじゃんけんでも良いので、現在ジャッジパネルとして世界の檜舞台で戦っている日本人審判に、回転不足判定、GOEの加点について、意見を聞いてみたいと思う。

夕飯は牡蠣フライ。いつもより牡蠣のランクを上げた模様。五つ星。五輪仕様か。
本日の晩酌: 相模灘・雄町・純米吟醸・無濾過・瓶囲い (神奈川県)
本日のBGM: Watch the stars (Bert Jansch)