balance of power

校長が替わり、誰も興味を示さなくなったかに見える「和田中夜スペ」問題。
杉並わくわく会議の松尾ゆり議員は今も追求の手を緩めていません。頑張って下さい。
議会の中継がこちらでご覧になれます。どこぞの区議会とは地域文化が異なるからなのか、ヤジは全くありません。
http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/21-02/210609.htm
松尾議員の質問 (23分) とあるアイコンをクリックすると、動画ファイルが開きます。トータルでのタイムがカウンターで表示されますが1時間07分位からが和田中夜スペです。この質問に対する区教委など関係者の答弁も同様に動画で見られますが、まったく答えになっていないことがよくわかると思います。松尾議員の再質問の主眼は、区長の姿勢・教科書採択の方が多かったのですが、夜スペ・和田中に関しても最後に重要な指摘をしていますので、メディアが報じない「現実」を窺い知るには十分かと。ただ、自分の住んでいる地域を考えてみればすぐわかることですが、区議会や市議会での審議というものは平日の昼間に行われていることが多いので、地元で直接利害が関わる住民、有権者の方が見ていないことが多いように思われます。このように動画で公開するなど、もっと、みんなで見られる環境を整えることが大切だと思います。

今学期最後の授業も月曜日で終了。
いわゆる「夏休みの宿題」は、高2が完全個人別課題。「やり直し28段階」に応じた学級文庫の活用です。高1がクラス全体で分担してのキング牧師の演説暗誦大会。W師匠の背景知識解説を各生徒に印刷配布。
今日はクラスマッチ。いわゆる球技大会ですね。
炎天下でソフトボールをする生徒を熱く見守る係教員として配備されたのですが、時折体育館のバスケットボールを見に「避暑」に行きました。走力がある生徒、姿勢も含めて身体バランスの良い生徒は一様に、運動系の部活動で活躍している生徒で、時折、好いセンスしてるなぁ、という選手も目につくことはつくのですが、地域のサークルなどで「楽しく」スポーツをやっている程度で、「トレーニング」ができていないのが一目瞭然です。特に「走れない」のが致命的かな。中学校時代の貯金だけでは、シニアのレベルに届かずに直ぐに頭打ちなので、しっかりと自分を伸ばすことのできるコーチやライバルのいるチームに属するか、新たなスポーツに挑戦して自分の可能性を試すのがいいと思ってしまいます。現任校には、レスリングや私の本業のボートなど中学までにあまり体験することのない競技があるので、チャンスなのですけれど、結局はその程度のスポーツとの関わりで満足ということなのでしょうね…。

お昼を少々過ぎて全競技終了。解散。
私は職員室で、調査書の作成の基礎データ入力。指導要録とリンクしていないので、一からデータ入力というのは外字も含めて漢字の変換などとても気を遣います。
終業式は国体のブロック大会で不在なので、学年の他の先生に、通知票の配布をお願いしておきました。
放課後に某出版社の営業の方と英語教育談義。
私の頻出問題集嫌いを知っているはずなのに新刊案内のリーフレットなどを出されたので、「中学英語からのやり直し28段階」の資料をお見せして、一頻り持論を展開。営業マンから見ると嫌な客なのだろうと思います。
明日は朝から、三者懇談、昼に「第二回英語教育フォーラム」の打ち合わせ。午後からは、ブロック大会参加の準備の予定。天気は下り坂なので、余裕を持って出発したいと思います。
戸田組も、本日最後の乗艇練習との報告。「その気」が大切です。
帰宅途中に書店に寄り、『宝塚グラフ 7月号』入手。良い写真が多かったので、保存版ですかね。
terracaoさんに触発され、苅谷剛彦氏の新書と天野郁夫氏の文庫を読む。やっぱり「英語教育界」にも社会学的資質を持った研究者・学者が必要だな。英語教育行政を語る人が、みな「指導主事」出身とか、「文科省」出身っていうのはかなり歪だと思う。まあ、社会学で一流の学者といわれる人にとって、英語教育のフィールドは魅力がないということなのだろうけれど。最近では、業界誌も限られ、世のトレンドに批判的な言説が積み重なったり、リレーされたりさえしなくなりつつあるとますます感じるようになった。先日のエントリーでも言及した、浅野博先生のブログ記事が面白い (特に7月8日付けのエントリー)。ただ、このブログに言及した英語教育系メディア、英語教育系ブログがあまりないように思う。
学習指導要領などというものができる遙か以前から、「英語教育」において指導的立場にあった人たちの系譜というものもあるはずなので、そういう立ち位置からは、今の英語教育界の流れはどう見えているのか聞いてみたいのだが。こういう「オーラルヒストリー」は英語教育史の範疇なのか?大修館の雑誌『英語教育』は毎年、増刊号を出しているのだが、「明日にでも直ぐ使える小ネタ集」の多くは、「来年といわず、来学期には直ぐ使えなく」なってしまうものなのだから、十年に一回くらいは、優れた英語教育の研究者や実践者や改革者などなどを記録にとどめておいて欲しいと切に願う。今の若い先生方は、中嶋洋一、田尻悟郎、蒔田守などといった中学英語の達人のイメージでしか英語教育を捉えていないのでは、と思うことが時折あるので。
以下、思いつくまま敬称略。

  • 高橋源次、伊藤健三、桝井迪夫、星山三郎、成田成寿、篠田治夫、安田一郎、小島義郎、田崎清忠、宮田幸一、安藤昭一、長谷川潔、中尾清秋、金子稔、毛利可信、江川泰一郎、黒川泰男、伊村元道、若林俊輔、倉谷直臣、安井稔…

と、ここまで書いているうちに、どこかで「バランスを取ろう」などとしている自分に気付く。危ない危ない…。

本日のBGM: without someone (Electric Light Orchestra)