Do what you believe is right.

国体のスタッフ会議があるので、時間割を上に上げてもらって、3コマ連続。消化試合にならないよう、動機付けを図る授業に。
高1は、期末試験のリスニングテストのスクリプトをもとに音読と発音練習。発音のダメ出し、やり直しを主眼、と見せかけて、「頭の働かせ方」の徹底と精読 (精聴) の効用をしつこく説く。
英語が苦手な生徒の多くいる学校やクラスを教えていれば、When サブのS+V, メインのS+V. では頭が働いても、メインのS+V when サブのS+V. になるととたんにこちらの想像を越えるイマジネーション豊かな「意味」を創出する人が出てくることは容易にわかるだろうと思います。そういったことをしっかりと自覚させ、正しい頭の働かせ方を定着させるのも高校英語教師の大きな仕事になっているのです。
テスト時に概要把握ができていて選択式の設問に正答を得ていたはずの生徒のほとんどが、

  • When I said, “Thank you very much,” in a loud voice, some people answered my smile with their own.

での、with their own の部分を正しく把握してはいなかったのですが、これは作問時から予想通りの結果。Selective listeningなどという用語で今風の英語教育をなぞって安心していてはいけません。

高2は、現高3の「学級文庫」活用の明暗をサンプルを用いて説明。如実でした。「暗」の方は控えさせて頂いて、「明」の方だけをご紹介。
仮にAさんとしておきましょう。過去1年間に活用した「学級文庫」の英語関連書籍と、その終えた分量・ページ数です。
2008年

  • 6/4-6/11 『ぜったい音読・入門編』 全て
  • 7/8-7/31 『ぜったい音読・続・挑戦編』 全て
  • 7/20-7/31 『ぜったい音読・旧・挑戦編』 全て
  • 8/4-8/27 『音読ドリル60日』 全て
  • 9/6-9/25 『ケネスのわくわく』 全て
  • 10/11-10/13 『ケネスのスラスラ』 全て
  • 10/13-10/20 『ケネスのらくらく』 全て
  • 10/24-12/12 『やればできる英文法』 全て
  • 10/24-11/15 『村上式シンプル英語勉強法』 全て
  • 10/25-11/5 『絵で見る英単語・動詞編』 全て
  • 10/25-11/5 『ケネスのどきどき』 全て

2009年

  • 2/7-2/7 『東進・英語長文・基礎編』 全て
  • 2/7-3/10 『速読英文読解』 全て
  • 3/17-3/18 『NHKブックス・Bites of Britain』 全て
  • 3/19-3/28 『NHKブックス・Takes and Mistakes』 全て
  • 3/23-3/27 『NHKブックス・Hamburgers』 全て
  • 3/23-3/27 『NHKブックス・Oops and Goofs』 全て
  • 3/28-4/7 『NHKブックス・A Tale of Japan』 全て
  • 3/28-4/7 『NHKブックス・Kitchen Table Talk』 全て
  • 3/28-4/7 『NHKブックス・Tokyo Wonderland』 全て
  • 4/15-6/1 『Two Minutes Mysteries』 全て
  • 6/3-6/4 『頻出英作文』 一通り目を通す
  • 6/3-  『コーパス口頭英作文』 進行中
  • 6/3-  『基本英文200・押さえ編』 進行中

どんなレベルの生徒なのか?という疑問はあるでしょう。
授業をしている私の評価で言うと、現時点で英検の2級と準1級の間くらい。GTEC for Studentsだと、現任校のカリキュラムにはライティングがないので、トータルで550を越えるか越えないかという位の力でしょうか。模擬試験の偏差値を使う方がわかりやすいという人のために、参考までに示すと、1年のはじめは50台前半、3年時の今では70を少し越えるといったところですかね。理系志望者で、「英語大好き、何を置いても英語を強化!」という生徒ではないので、「英語も伸ばそう!」という人の参考にはなるかと思います。適切な教材を、適切な順序で、短期間で確実に終わらせているのが特徴でしょうか。
高2の生徒には、

  • 基礎に戻るのは容易。でも、低いハードルを越えるのであれば、より高い精度で、誰よりも早く駆け抜けるつもりで学習し直さないと、今越えるべき、より高いハードルはいつまで経っても越えられない。

ということを繰り返し説きました。

午後からは国体スタッフ会議。各スポーツの強化指定校勢揃いです。
全体会では、本業の少年チーム監督のF先生の発表も。想いがよく現れたプレゼンでした。頑張りましょう!
続く分科会では「第一分科会というには、一番数が少ないのでは?」という陣容でしたが、過去3年間で最も得点を挙げている上位の競技を集めたとのこと。協会もプレッシャーかけまくりですね。このプレッシャーを良いストレスに変え、指導者の動機付けを新たにすることが大事ということでしょうか。ただ、どんなに高い目標を掲げたとしても、まずは、ブロック突破からです。
印象に残ったのは、「足首」の重要性。競技によっては捻挫がクセになっていて、「ゆるゆる」「ガクガク」の選手も多いのだとか。柔軟性があり、かつ、しっかりと締まった足首の関節が高いパフォーマンスに不可欠という指摘には納得。

5時少し前に学校に戻り、成績処理。
全科目成績が出そろい通知票の所見など滞りなく終えて一息。
明日は7時半から模擬試験の監督。その後、監督をバトンタッチで、本業で湖へ、という予定。
このところ、梅雨というよりは集中豪雨のような降り方だったので、水位も戻っていることでしょう。
明日は激しく降らないでね。

本日のBGM: The rain falls deepest on the shortest haircut (The Lilac Time)