埋められない夢の隙間

選手が学校行事で不在なので、必然的に自分の本業はオフ。
朝食は納豆と卵と味噌汁。いりこと昆布で出汁を取り、じっくりと醸造した味噌で作れば、それは良質の「アミノサプリ」。もっとも、作っているのは妻なのだが。
営業開始と同時に床屋に着くようにかなり早く家を出たのだが、先客が2人。むーん。地元の民か。
いつもの長さにしてもらうだけなのだが、夜中に仕事の続きをして、明け方二度寝をしたのでリズムが狂ったのか、うつらうつら、その度に起こされる始末。
散髪後、湖へ。
西日本大学レガッタに出漕の県成年チームの視察・応援。
1Xはオープン参加なのでトップでゴールを切っても順位はつかず。まだまだ、思うように艇速が出せていないが貫禄勝ちか。揚艇後、レースの自己評価、オールの選択などなどを聞き今後の指導の参考に。各種目のタイムを確認。クルーセレクションの方は課題が山積みですな。

帰宅後は図書館で借りた返却期限の迫った本を読む。
『この百年の課題』 (朝日選書) から、河合隼雄のことばを残しておく。

  • 日本人は純粋競争社会が嫌いなんです。純粋競争社会にしたら、ものすごく難しいから。ところが、身分だったら、諦めもつくんですよ。「しょうがない、あいつは東大出や」と。能力がないけど、しかたがない、と。だから、競争社会のように見えて、日本は競争社会ではない。ところが身分獲得競争が強烈だから、受験がすごく強烈だってことですよ。(p.223)
  • だから、日本の学校や教育を語るとき、日本文化や日本人の意識や日本社会といった要素を抜きにはできない。それを抜きに学校の制度だけ論じるから、なかなかうまいこといかない。で、みんな変えるのは好きだから、入試なんて制度はもう何べん変わったかわからないぐらい変わってるけど、ほとんど似たようなものでしょう。(p.224)

英気を養った日暮れからは週明けの教材作成。
高1の「イカソーメン」の導入は週末で済んだので、忘れないうちにもう一つのスクリプトを用いて第2ラウンド。やり方がだいたいわかってきたところで、もう一歩先へ。08年の公立高校のリスニング問題のスクリプトに加筆修正。”selective listening” をどう身につけるかという問いに対する私なりの回答ともいえる活動へと落とし込む。これは生徒の顔を思い浮かべて、よくできたと思う。この流れの中で、ギャップを越えさせたいときに、「イカソーメン」の局所的投入が効くだろうと見通しが立ったのが大収穫。
「今月の歌」のAnn Sallyバージョンに合わせて、何度も歌の練習。裏声から戻るところが厳しい。体のこわばりの箇所が浮き彫りとなる。高1の方がペースというかサイクルが速いので、次回は柄にもなくビートルズ。私はオリジナルアルバムは『リボルバー』しか持っていないので『ホワイトアルバム』を買いに街まで出かけたのだが、あまりに高かったので、アンソロジーのバージョンで我慢。

高2は、「今月の歌」新曲導入。私の授業では定番の曲でもある。その意味では試金石。試されるのは生徒か私か。こちらは自分で歌っていて一カ所まったく出ない高音がある。練習しようっと。年齢を言い訳にはしていてはいけません。
『やれでき』のテキストで扱う、分詞の用法、分詞構文の典型例までを眺める。『ジュニア英文典』での切り口で補足。
夕食はあっさりと茶そばと酒のつまみで。
またもうつらうつら…。

本日の晩酌: 家印田むら・純米吟醸・生 (東京)
本日のBGM: ドリーミング・デイ(シングル・バージョン)/山下達郎 (Niagara Triangle)