Lost & Found

朝から高2の英語課題プラス100個一気食い。温度差が大きい結果となった。まあ、新年度まで約3週間ありますから、『P単』も含めて、28段階しっかり登って下さいな。
朝会後の進学コース担当者会議に遅れて合流。今年度の反省と、次年度への取り組みの確認。いろいろな意味で見直しの時期なのでしょう。地域社会での認知、というのが最重要課題です。
今日は公立高校の合格発表日。第一志望の公立がダメで本校への入学手続きという人もいた模様。悲喜交々でしょうが、進学クラスの英語のシラバスは私が責任を持って作成しておりますので、縁があったら本校でお会いしましょう。
午後の空き時間で、引っ越しで出てきた昔のカセットテープの音源をMP3に変換し、USBへと。
懐かしくて涙が出そう。1984年のSouthside Johnny & the Jukesの録音が甦ったのが嬉しい。
もともとは、昔の語学教材のカセット音源をiTunesで管理したいと思って、サンヨーのラジカセMAJ-U4CT1を買ったのだが、副産物が大きかったというわけだ。既に廃盤で、私も1年近く探しましたが、まだ在庫や新古品がどこかにあるかも知れません。その方面に興味のある方はトライしてみて下さい。(http://www.sanyo-audio.com/maj/u4ct1/index.html
気分を良くして、新入生の入学前課題の『ぜったい音読』(講談社)指導の手引き作成。どの程度CDを活用してくれるかに全てはかかっています。先日の入試問題解説会でも、Read & Look upを紹介して実際にやってもらったのだけれど、初めてやった、という生徒もいましたので、仕込みが肝心かと。とはいえ、普通の公立中学校卒業生の発達段階というものを踏まえて、英語教育にかかわる私の知見を盛り込んだ課題を与えているつもりですので、よろしくお願いします。

月中旬恒例で、『英語教育』(大修館)の4月号入手。
新連載で、谷口友隆先生の、

  • 英語でニッポンを紹介しよう(p.40)

が始まった。
第一回は「お好み焼き」。タイトルはOKONOMIYAKIであった。
紹介された冒頭の一文が、挿入の関係詞節と後置修飾の関係詞節さらにはas well asでの添加まで、ちょっと長いかなぁ、と気にはなった。生徒目線かつ英語らしい表現でThings Japanese紹介をしていってくれると高校でのライティング指導にも大いに役立つと思う。どんな連載になるか来月以降も楽しみである。
和文英訳演習室は今月から偶数月の担当者が変更に。
前担当者の田邉先生は私に会うと「早く代わってよ」と冗談めかして、この連載が如何に大変であるかを語っていたのだが、そんな連載を捌く力が私にあるわけもなく、新任はウィスコンシン州立大学の栗林智子氏。
課題文の選択など、色が出てくるまでには暫くかかるのだろうが、今回の講評を見る限り、キーワードは ”wordy”とみた。今回(も?)最優秀のYanagitaさんの英文でさえ斬られちゃうんだから。何をもってwordyと判断するか、という点で(北米)英語ができるだけではなく、日本語との綱引きが必要なので、やっぱり「和文英訳」という形式には意義があるのだ。『英語青年』で連載が終わり、和文英訳を鍛える場が急激に縮小したところに、田邉先生も担当を外れるということで不安はあったのだが、ヨコ糸紡ぎの師匠をまた一人見つけた気分で、やる気も復活である。いつの日か、この担当が出来るくらいのことばの力を身につけたいと思う。
遅ればせながら、

  • 新倉俊一『西脇順三郎 絵画的旅』(慶應義塾大学出版会、2007年)

も購入。学級文庫には既に西脇順三郎と山本健吉の対談『詩のこころ 心の対話』(日本ソノ書房、1969年)を入れてあるのですが、ほとんど誰も読んでいない状況なので、この本は学級文庫などに入れずに、完全に趣味で読もうと思います。清々しいような、失われたものの儚さを漂わせるような、上品な装幀は中垣信夫さん、中垣呉さんによるもの。
今日はよく眠れそうです。

本日のBGM: 睡眠/コモンビル(『この内容』out takes & sessions テープより)