Let’s hope it’s not too late.

高1は最近恒例の辞書ワークのスモールトークから。
野球部の生徒がいるので、「直球」「速球」を英語で何というのか?カタカナ語の「ストレート」を引き合いに出したりしながら、a fast ball「速球」、a fast pitcher 「速球投手」を得る。そこから、「a fast runnerだったら?そう『足の速い人』という意味。a fast pitcherっていうのは大リーグの試合みたいにすぐに乱闘する喧嘩っ早い選手、っていう意味じゃないよ」、と雑談。本題は、fastのもう一つの語義。
ここを辞書で確認してから、今月の歌の、La Vie en Roseの出だしのフレーズ、

  • Hold me close, hold me fast / The magic spell you cast / This is La Vie en Rose

を歌う。いや、私がですよ。どうして、1行目はhold me tight などの副詞になっていないのか?ということで、「繰り返し」と「韻を踏む」という生徒からの反応を引き出し、castに着目。語順と語形から、ここでは「動詞」になるはず、という見当をつけさせてから辞書で語義と用例を確認。

  • cast a spell on …(...に魔法をかける)

を参考に、歌詞の2行目に戻る。後置修飾の名詞句にも段々となれてきたので、この2行目が「名詞のカタマリ」であることは納得。三行目のThisが引っ張っていくべき内容を考えさせる。こんな調子で二番へと進み一段落。次回で合唱。コーラスまでは流石に出来ません。
残り時間で、Jennyちゃんの課題の着眼点を確認。範読というか、出だしを読み聞かせ。難しい。児童文学の読み聞かせができるくらい朗読を鍛えないとダメだな。
高2は、前回の読解課題に解説を加える一コマ。教科書の新しい課に基づくハンドアウトで一コマ。久保野先生が筑駒でやった授業ビデオがあったら入手して見せてあげたいと思ったのだが、ビデオは撮っていないとのこと。残念。教科書1課分でおおよそ900語強の分量。付属音源ではおおよそ8分。音源を聞きながら鷲掴み系の活動を経て、このような文章が容易に読めるようになるにはどのような読解力が必要になるかを説く。学級文庫の中からテクストタイプ別に課題となる本を紹介して宝の持ち腐れにしないように「教育的指導」。
先日、『やればできる英文法』を紹介した他校の高3生の話を書いたが、その後日談。
今回のセンター試験、文法語法のセクションは満点で、「基礎からやり直して良かった」とお礼を伝えてもらった。お礼なら、素晴らしい教材を作った福田哲哉先生にお伝えするべきなので、この場を借りて感謝致します。
高3で受験を控えた時期に基礎教材に戻っただけでなく、それを短期間で終えて、自分の本来進むべき地点まで辿り直したことに意味があるのだ、ということを自覚し、自信をもって個別試験に臨んで欲しいと思います。
さて、マーケットプレイスで頼んでいた

  • The Oxford Book of Light Verse (Oxford Paperbacks) by Auden, W.H.

が届いた。英国からの発送で勤務先に届けてもらったのだが、住所の音読みと訓読みがことごとく間違っていて、郵便番号とこの地域の高等学校ということだけで、無事に届いたのであった。日本の流通業者は素晴らしい!流石に経年変化は否めないが、手元にあることに意味がある。
以前、マーケットプレイスの注文で米国の業者から発送された商品が配送途中で紛失したことがあったので、用心のためにUKサイトで新刊を直接購入。

  • Motivation, Language Identity and the L2 Self (Second Language Acquisition)

数日で届く便で注文したので、S & Hが商品価格に迫る勢いだが、発送済みの案内に既にトラッキングナンバーも付されている。今時これが常識だと思っていたが、常識を買うには高くつく時代でもあるのだろう。到着を楽しみに待ちます。
「英学徒の隠れ家日記」でロバート・バーンズの話を読み、偶然に驚くと共に、遅ればせながら、朗読を捧げておいた。手元にはバーンズのアンソロジーがないので、吉竹迪夫『ゴールデン・トレジャリー』(培風館、1956年)から、”My Heart’s In The Highlands” を選ぶ。久しぶりで上手く読めず、注釈とを行ったり来たり。『英語青年』の特集も読み直そうっと。

本日のBGM: Same Old Lang Syne (Dan Fogelberg)