Prime Hours

冬期課外補習二日目。
「名詞は四角化で視覚化」にまつわるかくかくしかじか。
ジッタリンジンの『プレゼント』のディクテーションから。
歌詞の構成を確認して、名詞の概念のレベルを指摘。

  • プレゼント→あなたがわたしにくれたもの→キリンが逆立ちしたピアス→シャガールみたいな青い夜
  • 最後のプレゼント→さよならしてあげるわ

手に取れるもの、としての名詞と、実際に「ある」けれど手に取れないもの、としての名詞、行為そのものも名詞としてまとめ直せること、さらには、「ラベル」を貼ることで「名詞」となるものと、名詞のないところに名詞を作り出すしくみとを説明。
「あなたが私にくれたもの」を英訳させると、something that you gave meまでは1年生でもスラスラ出てくるので、2年生に「この場合のsomethingの数は?」と問い、something you have given meを経て、

  • what you gave me → what you have given me
  • what I got from you → what I have got(ten) from you

まで、切り離された過去と今からの振り返りの現在完了を説明。

  • what you have [ ] to me
  • what I have [ ] from you

の空所に入る動詞(の過去分詞)を考えてもらうことで、全体としてできあがる名詞をイメージする練習。ここがまだまだ課題ですな。
その後、誤文訂正の課題を少々。
正解を確認したあとさらに質問し答えとなる英文・英語表現を引き出しながら類例を補足。
次回は「代名詞」から「不定詞」と「動名詞」、「分詞による名詞句の限定表現」まで復習しなおして、「助動詞の番付表」を活用した「時制」「相」「態」の理解徹底。年越し前に、「心的態度」と「(助)動詞の形合わせ」まではやっておく予定。
それにしても、この歌詞を書いた破矢ジンタは凄いな。私の中では『よこはま・たそがれ』と『水戸黄門のオープニングテーマ』に匹敵する、「日本語の名詞」を考える格好の教材。
大津先生のブログに残したコメントを確認して、自分の勉強へ。
最近出た「リスニングとディクテーション」を謳う教材を買ってみたのだが、発音というか音声の扱いに驚く。まず促音の「ッ」の表記はもう一度すべて音源を聴き直し一刻も早くあらためて欲しい。catch you を「キャッチュー」と表記するような「促音」の使い方をしているのならばまだ許せますが、as you know は「アッヂュノウ」とは聞こえないし、with you は「ウィッヂュー」のように、「ッ」の止まるリズムでは聞こえません。強勢が置かれるところの表記法を変える必要があるでしょうね。did you や would you も「ディヂュー」や「ウヂュー」だけではなく、「ディデュー」や「ウデュー」となることもあるのだし、音声表記で記号を使うのであれば、少なくともIPAの記号それぞれの音・音価を理解しておくべきだと感じました。poolに含まれる母音はpullの母音を長くしたものではないのですから。批評する以上はちゃんとリスペクトも払い、金も払うのですが、このシリーズはちょっとね…。精聴に使うなら、もっと良い教材がいっぱいありますから。お尋ね下さい。
早々に見切りをつけて、

  • 『橋本治と内田樹』(筑摩書房、2008年)
  • 原田宗典『小林秀雄先生来る』(新潮社、2008年)

を読む。
『小林秀雄先生来る』の方は、呼吸が合わず仕切直し。原田宗典は何処へ向かおうとしているのだろうか。ヘッドフォンの調子を見ようと、原マスミ、花田裕之、CharとCDを変え、Wrong Scaleのアルバム ”bed and board”を聴く。やっぱりいいなあ、と新譜やライブの情報を、と思って検索して愕然。Wrong Scale 解散とな!! Band Apartとの対バンを一度生で見ておきたかったのだが…。
教徒ではないがクリスマスということで、妻にワインとチーズを買って帰る。私もご相伴。評判どおりのコストパフォーマンスのいいワインであった。小市民の小幸福。
今日からフィギュアは全日本選主権。
男子ショートプログラムは夜の11時台の放送に!
いくら今季はもう高橋大輔が出ないからといって、男子の扱いが酷すぎないか?世界選手権への切符を誰が手にするのかが決まる大会なのだから、それなりの扱いがあろう。といいつつ、明日の女子の「ゴールデンタイム」に期待する私であった…。

本日のBGM: 僕の錬金時間(原マスミ)