「そこに山があるから…。」

朝のニュースでちょっと驚く。

  • ヒラリー・クリントン次期国務長官に!

懐が広いというか、あざといというか…。まあ、彼ら・彼女らの本気を見せてもらいましょう。日本は風邪どころか、新型インフルエンザで重篤、てな事態にならんことを祈ってます。
期末テスト初日。
怒濤の1限3連発!巡回も大変。それより大変なのが、1年から3年までレベルの異なる試験を作ること。既習事項の定着の度合いを問う出題が7割、読解のテクストが目の前に示された時に、どのように頭を働かせるのか、というstrategyを問う出題が2割といったところでしょうか。新たな場面でのproficiencyを擬似的に測定しようというテストではありません。テスティングが専門の人が見ると眉をひそめるかも知れませんが、中間、期末といったシラバス依拠の試験というものはシラバスによっかかっていることそれ自体に意味があるので、proficiencyを測定したければ(ここ大事です!)、これとは別に「実力テスト」を行えばいいだけのことだと考えています。中間・期末試験のためにitem bankを整備してIRTに準じた試験を作るような暇な人はあまりいないでしょうから。問題は、その別立ての「実力テスト」が、4技能や語彙・文法のproficiencyを測るのではなく、大学入試の過去問や英検に準じた「模擬試験」だったりすることの方でしょう。大学入試の出題にどれだけ近いか、ではなく、

  • 「英語力」などという正体不明のものを、推測するのに、もっともらしいと思える手段

として、その入試問題が適切だと判断すればそれに準じた試験を作ればいいのだと思っています。(大学入試問題そのものの問題点に関しては、『英語青年』(2006年4月号) などをお読み下さい)
お金のある生徒にはTOEIC (Bridge) よりは、ACEやGTECの方がまだ適しているかとは想いますが、教員集団が自前で作ればいいのです。筑波大付属駒場中高など、研究大会で定期考査だけでなく、実力テストの問題を明らかにしているところもありますので、そういったものを入手し考察してみるのも手かと。靜哲人氏の一連のテスティングに関わる書籍や、根岸雅史氏が中心となって、東京都の中英研が作成した『コミュニカティブテストへの挑戦』(三省堂)、今井裕之氏らの作った『HOPE』(教育出版)などなど、その気になればテスティングが専門の大学の先生が作った資料が手に入ります。
金谷憲『英語教育熱』(研究社)は一気に読了。
今は、こういうことを言う英語教育関係者が少ないのだろう。平野敬一先生がカナダで英作文を指導していた話しをもっと聞きたかった気はする。
『水声通信 26号』(水声社)購入。
特集は「カズオ・イシグロ」。結構疲れる。執筆陣を見て、「北烏山」さんの言うことを実感。
福山の山岡先生のブログにコメントを書いていて思いついたのだが、「現場の実践」をただ研究授業として披露したり、マイクロティーチング宜しく集まった教師たちを生徒に見立てて授業をしてから「指導助言者」が最後に加えて下さるコメントで、そのご指導を有り難がるというような研究会ではなく、

  • いや〜、365日。今の私の日々の授業はこういうものなんです。

というものを持ち寄ることで成立する企画は出来ないものか。
ただひたすら「…なんです」という日々の積み重ね、積み上げを持ち寄り、それぞれの「…なんです」を連ねてみるというような会。
題して、

  • なんです山脈!

ご関心を持たれた向きは、「長州英語指導研究会」までご連絡を!

本日のBGM: サンクト・ペテルブルグ (KAN)