「理想は低く」

先日の門田先生の講演を聴いて考えていたこといくつか。

  • 便所の100W・発光ダイオード
  • チョモランマ・富士山・高尾山
  • 高地トレーニング・メキシコオリンピックのビーモン選手・Jacques Mayol
  • 8000m級の山では、なかなか身動きが取れないなら、まず3000-4000m級の山で縦横無尽に、2000m級の山で自由自在に動けるようにする。
  • 語彙・文法の積み上げでタワーになった英語力の、頂上よりも少し下のところを広くし、足場をしっかりと固め、活動の場を拡げ豊かなものにする。
  • UTとTRとRP
  • レースが近いからといって、短時間のスプリントばかりをやるのではなく、UTでの艇速そのもののベースを上げて大量のトレーニングをすることが、実際のレースペースでのスピードアップの基礎となる。
  • 棒高跳びの世界女王は練習では4m85cmまでしか跳ばないが、競技本番では5mを超える

比喩が本質を必ずしも捉えていないことを承知で、自分の中でしっかりと腑に落ちるものがあった、大収穫の講演であった。
講演の最後に一つ質問をしたのは、次のような想いがあったから。「音読・シャドウイングの効果を盲信し、初学者・入門期にもシャドウイングやディクトグロスなどを課すのは行き過ぎではないのか?」

今日は今シーズン一番の冷え込み。深夜すでに降雪があった模様。市街地でも昼頃、一瞬空が白くなるほどの降雪が見られた。
時間割を変更してもらい、0限から2限まで3コマ連続で授業をして昼に出張。

  • 大分国体入賞競技監督昼食会

教育長、審議官、専務理事・常務理事・事務局長以下体協の主任の方たちと各競技の監督とが一堂に会してのランチ&情報交換。私は体育の教師ではないため、他競技の指導者の方とお会いする機会はあまり多くないので、有意義な集まりでした。

  • 来年度以降、もっともっと頑張れますよね?

という県からのメッセージだと理解しています。はい。
この昼食会の会場には少し早く着いたので、すぐ前の書店で雑誌を見ていたら、『歌劇』を発見。表紙が気になり手に取り読み進めると、ありました。8か月に及ぶ休養・リハビリを経ての復活。東京公演は今週金曜日が初日とか。ファンにとっても待ち遠しかったことでしょう。よかった、よかった。
おかげで、学校に戻ってからはとっても明るい気持ちで仕事ができました。
高2は今週土曜日に、地元の国立大学を会場として、リスニングテスト新機種の試行テストが行われるので、センター試験のリスニングと同形式の練習問題。以下手順を。原則、高3の「東大リスニング」の素材を使った授業でも、学級文庫にある音源付き教材での自学自習でも同じ手順です。

  • 一応、時間どおりに解きます。
  • 答え合わせはしません。
  • ペンを置いて、まとまった発話なり、モノローグなりを聴いてからペンを取って書き取ります。ディクトグロスで始まり、完コピで終わるといえばいいでしょうか。
  • 途中で、ペンを置き、センテンスレペティション+シャドウイング+センテンスレペティション+シャドウイング+ただ精聴…と繰り返してからペンを取らせ、自分の書き取った英語を修正します。どうしてもわからないところは、自分にとってはどういう音に聞こえたのか、という音をカナでも良いので書き出します。
  • 自分の書いた英語を通して音読し、欠落箇所がないか確認・修正します。
  • この段階までやってから、スクリプトを確認し、音源を再度聴きます。
  • 正しいスクリプトを見て、音源を聴いて音読シリーズをしてから、自己訂正。
  • 辞書または解説で未習得語彙の確認。

この段階で答え合わせが必要な者はほとんどいないでしょうし、ここまでやれば、復習ではシャドウイングが一番楽でしょう。テスト形式+テキスト復元活動で、授業時間の合計は確実に3コマとられますが、興味のある方は、追試を。

今日他に購入した本は、『英語教育』12月号(大修館書店)、『わたしたちの教育再生会議 現場からの批判と提言』(日本評論社、2007年)を購入。
『英語教育』は特集はさておき、連載の「日本の英語教育200年」(pp.54-55) が必読でしょう。

  • 英語のままわかるための訳読法
  • 訳読プラスアルファへ

など、現在我々が直面している課題を解くための様々なヒントが、日本の英語教育の歴史にあるということに今一度目を啓いてくれると思う。
『わたしたちの…』は、岡崎勝氏の発言など去年からずっと気にはなっていたのだが、ようやく入手。教師・教育者の生の声の詰まった本である。日本酒の無濾過生も、いい造りをしていれば一年くらい寝かせるとさらにいい味わいとなるものだが、この本もまさに今読んでおいしい本であった。
「でも、この現場からの声に現場の一員が酔っていてはいけない!」などと、野暮なことは今日は言わない。
味わって、噛み締めて、それでいいじゃないの。

『相棒』のラストで不覚にも寝てしまった。『相棒』ファンの風上には居られませんね。ごめんなさい。
変な時間に起きたので、粉川哲夫・鶴見俊輔『思想の舞台』(田畑書店、1985年)を読んでみる。
初版第一刷で、ところどころ誤植があるし、決して読みやすい対談ではないのだが、やはり揺すぶられるのだなぁ。

  • 歴史的想像力ということ

ひと言で要約してはつまらないだろう。

高1の今月の歌、第二弾の選曲とワークシート作成。これはいい授業になりそうな予感。ビデオに取っておこうかな…。

本日のBGM: It feels like rain (Aaron Neville)