「魁」と書いて「堂々としている」と読む。

今日は自分のコマのテストは無し。監督のみ。生徒も教員も心なしか風邪気味の人が目立つ。体調管理を万全に。
試験と並行して、学習塾対象の入試説明会が行われていたのだが、監督を終えて翌日の印刷をしていると、特進主任から「塾の方が会ってお話しがしたいと…」とのこと。塾関係に知り合いなどいないのになぁ、と思って赴くと、「○○君からいつも話を聞いています」というご挨拶。3年のクラスで教えている生徒が通っている塾の先生だった。どういう話をしていて私に興味関心を持たれたのか、詳しくはわからない。「発音の指導」で特に変わったことをしているつもりはないんだけど。まあ、塾で学校の先生の愚痴っていうのは良くあるのだろうから、良い評価を伝えてくれていたのであれば有り難く喜んでおきます。今後も優秀な生徒に受験の際の選択肢のひとつに加えてもらえればこちらとしても嬉しくないわけがない。もうひとつ、ボートを漕いで全国大会へ、という生徒がいましたら是非、お願いします。進学クラスの英語は私がメインで担当する予定ですのでご安心を。
昼食後に英語科会議。やっぱり専任がもう1人欲しい。誰か、私と一緒に苦労してみませんか?
注文していたE. ウォーの ”Brideshead Rivisited” のCDが届く。お買い得だと実感。ついでに、復刊の吉田健一訳も購入。散財というなかれ。
学燈社が出している『学燈08年10月臨時増刊号 国語入試問題詳解 完全資料集成』を国語の先生にお借りする。学級文庫入り決定。おもしろくてしょうがない本だと思うのだが、生徒はあまり関心がないらしい。学級文庫や『…の壁』シリーズ、『高ため』などに収録の作家・著者名と見比べてみることで大いなる収穫があることを保証する。書籍・作品の一覧も便利なのだが、新聞からの引用に目を通しておくことも重要。新聞に掲載された時期がわかるから。学習の自己プロデュース能力を本気で高めるべし。

日が暮れる前に、郵便局で振り込みなどいろいろ。こういう時でないとなかなか身動きが取れないもの。
帰宅したら、『エースクラウン英和辞典』(三省堂)が届いていた。「英語が苦手な高校生が英語をやり直すための一冊」「英和・和英、文法参考書、問題集などと買っても開いたことがないという生徒のために、これ一冊を学習のパートナーに」という企画の段階ではまだ東京にいたのだが、山口に来てからはメールだけでのやりとりになったので、できあがって見れば、あれもこれも…という思いは消えない。現場での評価を待ちたいものだ。
これで、東京にいた時分に関わっていた英語教育関連書籍は皆世に出たことになる。
あとは、自分の本当にやりたいモノに集中しようと思う。

  • りえ先生に声を掛けて頂いた『ストロークの基本から始める、日本の学習者のための英語ペンマンシップ』
  • 田邉先生に背中を押してもらった『入試のデータベースではなく、現代日本語表現のニーズを踏まえたヨコ糸から紡ぐ英作文教則本』
  • 浦島さんのベストセラーに続けとばかりに『自分のことを一分間英語で話してみる・中高生版』

そして、

  • 過去問対策からの脱却となるべく『英文版・高ため三部作』

これができたらもう思い残すことはないだろう。売らんかなの雑な仕事にはしたくないものだ。

来月のELECの研究大会のために出張手続きを取り、航空券と宿泊の手配。旅費は全く出なくて自腹だし、代休も取れないけれど、万が一事故があった時のことを考えると、って感じですかね。休日に働いた分の手当と代休の関係ってどういうしくみなのか、未だによく分かっていないのだけれど…。
今年のライティング部会の発表は「明日の指導に活かせる小ネタ」ではなく、「教材論」を。ライティングの指導書や概説書はあっても、本当に学習者のニーズに合った教材は限られている現状で、参加者の心を揺すぶる分科会提案が出来るか、乞うご期待。とにかく、ELEC同友会ライティング研究部会部長として、分科会の発表時には拓殖大学にいますので(N先生・K先生)よろしく。
英語教育今井塾のブログで拙ブログを紹介して頂いた。深謝。山口県英語教育フォーラムの第二回以降で必ずお呼びしますから、待っていて下さい。第二回以降では、地元の熱心な先生も交えて、新指導要領という波に呑み込まれないように「ポストセルハイの成果を共有する」という高校の英語指導を揺すぶるものか、ブログなど個人ベースでの情報発信者を繋いでいく「英語教師のoff the web」あたりを念頭に置いている。まだまだ雲を掴むような話だが、高校入試と大学入試が一段落ついた3月終わりあたりか、新年度のGW明けあたりで足を運んで頂けないか声を掛けて見たいと思う。

独り落ち着いて本業のことなど。
新人戦を終えたGK大のMコーチからのメール返信を読み返す。
私も話したいことがたくさんある。
あのとき戸田の土手から二人で見ていたU和島2Xのことを覚えていてくれたのがちょっと嬉しかった。プロコーチとしての先駆者には、「ならでは」の悩みがあることでしょう。先駆者で地面を進む人のことは英語で trailblazerっていうけれど、同じ先を進むといっても水に印をつけようとしてもその場には残らないし、もし残し得たとしても、我々のやっているのは、その印にきたときに初めてそこに来たことがわかるっていう競技ですから…。後ろ向きに前に進んでいるですよ、やっぱり。

本日のBGM: Rock’n’roll night (佐野元春)