home truth

先日「第一回英語教育フォーラム」を無事終えたばかりですが、私が事務局長を務める「長州英語指導研究会」で新規会員を募集することになりました。市井の英語教師を中心とした地域に密着した英語教育の取り組みの一助となればと思います。
詳しくはこちらをご覧下さい。→ http://choshu-elt-2008.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20081011
今後の活動予定など適宜アップしていきますのでブクマなどよろしく。

「地域密着」といえば、私が個人的に趨勢をチェックしている東京都杉並区の和田中の「地域本部」の取り組みが全国的に有名だが、9月の区議会での、松尾ゆり区議の一般質問でその「地域本部」の決算報告に関する疑義が呈された。その質問と回答の動画は、以下の区議会のサイトで見ることが出来る。→ http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/20-03/200917.htm
松尾区議の質問に対して、当局(教育改革担当部長)は十分な回答となっていないのは明らかである。しかも、教育改革担当部長の森仁司氏は、この和田中や地域本部の取り組みを指導・監査するのではなく、運営協議会の準委員に名を連ねているのである。(http://wadachu.jp/about/schoolmanage.html
年間1677万円もの収入にも驚くが、「夜スペ」に比べて、英検対応の「英語コース」の1人月額6000円徴収がこれまで広く知られていないことに驚いた。
(私のブログでの過去ログはこちら→http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20071212; http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20061203

今年度からはPTAは廃止され地域本部の中に父母の会が位置づけられている。一般の学校でのPTA便りのようなものが、次の『和田だより』(122号)
http://wadachu.jp/parents/blogimage/no122_3.pdf
これによると、英語の教諭(専任)は5人。
http://wadachu.jp/parents/blogimage/no122_4.pdf
教諭5人に対して、英語コース、夜スペ、トライを併せると、外部の英語スタッフは8人もついているのである。ここでの取り組みを学術発表に使われている方もいてびっくり(http://d.hatena.ne.jp/flta/20080502)。このような取り組みを「学習者の自立」と捉える感性が私には信じられない。
徒に公立不信を煽り、イメージ戦略逞しくサテライトショップのような位置づけでおいしい話しに乗る企業体を募り、学識経験者によるお墨付きをもらうという構図。『和田だより』で紹介されている現場の教師の声が依然としてメディアに乗らないのはなぜ?前任の校長だった藤原氏を教育改革の寵児として持て囃す世論も早く目を覚ました方がよい。これがモデルとなって大阪の愚策に限らず全国で模倣する地域・自治体などが出てくることを危惧する。
その後の「夜スペ」に関しては、次の新聞記事も参照のこと(→http://www.asahi.com/edu/news/TKY200808260183.html)。まさに「なし崩し」。もうこうなっては、「中学校の教員も教材の作成などに関わっている」などという戯れ言は通用しまい。

新体操の企業冠大会を某局で見る。
身体の使い方など、バレエの基礎が大きくモノを言うのだろうが、手具の扱いの精度で相当差をつけられている日本勢はどのような要素で対抗するのか。五輪女王カナエワのリボンの演技の最後は鳥肌。リボンの飛ぶ角度とその軌跡まできちんと描かれている。優勝はカナエワ、ベッソノワが二位。来年は三重で世界選手権とのこと。
今回観衆を魅了したハイレベルの演技も、冠となる企業がなければ競技会そのものが実現していないことを認識する必要がある。スポーツは今やビジネスの論理無しでは成り立たないのは事実。選手はベストを尽くすのだから、そのパフォーマンスの商品価値が高いか安いか、統轄する中央競技団体の側にもビジネスとして交渉できる人材を養成する必要がある。
妻のリクエストで、手打ち蕎麦のおいしい店を検索し、車で出かけた。とりあえず冷たいのと暖かいのと、というわけで「ざるそば」と「鴨南蛮そば」をたのんだのだが、おいしくてもう一杯「肉とろろそば」を追加。今月下旬には新蕎麦になるとのことで楽しみが増えた。大手チェーンやフランチャイズの傘下に入らずとも、肩書きやブランドに頼らずとも自分の腕で仕事をし続け、評価を勝ち取る店主の姿勢に好感が持てた。片道おおよそ30分。足を運ぶ価値はある。商品にはならない、蕎麦の切れ端をもらって帰宅。油で揚げて塩をふっていただいたのは言うまでもない。

本日のBGM: Ring Out The Bell (Travis)