「遙かな君に伝えて…」

終わりました!
第一回山口県英語教育フォーラム終了。
台風の影響で久保野先生が楽しみにしていたブルートレインは運休。新幹線で山口入りされたとのこと。
お陰様で、100人を超える参加者を得て、無事フォーラムを開くことが出来ました。遠くは、神奈川県、石川県、京都府、兵庫県、鹿児島県。大分から2時間と聞いてちょっとびっくり。大分大の御手洗先生は、やっぱり西ヶ原のグランド見ていたあのラグビー部の御手洗先輩でした。再会というのかなこれも。
現任校からも、英語科主任を始め専任、講師の方皆で参加。受付も手伝って頂いて深謝。
とにかく今は、フォーラムを終えてほっと一息ついたところ。成功だったか否かは、これからの動きで決まるのでしょう。
教育委員会が主管する年次研修や悉皆研修と違って、純粋に「英語教育」のための集まりとしたかったので、教師や教師を志す者、大学で教師を養成する教師などが一堂に会してまで話を聞こうと思える講師の方をお呼びしました。久保野先生、阿野先生、田尻先生、あらためて御礼申し上げます。(自分のことは棚に上げておきます。)
久保野先生も、田尻先生も、もっとフレッシュで旬なネタをお持ちであったのだが、今回は私からのたっての希望でこのようなテーマでお話ししてもらった。旬のものは、第二回以降にでもお願いします。
「ことばの授業を高校の英語教室に取り戻す」というのは私が久保野先生の実践を十数年見てきてずっと感じていたことだったので、その想いがいくらかでも伝わって、参加者の心を揺すぶることが出来れば本望です。今回のフォーラムには、たっての願いということで、現任校の数学の先生も午前中だけ参加したのですが、こんなことを言ってくれました。

  • 英語フォーラムお疲れさまでした。私のような、英語の素人でも楽しめました。特に久保野先生の「英語ができないのに高得点を取る珍現象をなんとかしたい。」という言葉に全く同感です。午前中しか参加できませんでしたが、とても充実した時間で、あっという間に感じました。

田尻先生の場合はとにかくスケジュールを押さえるのが最も苦労した点です。大阪の教師塾の講義日程を動かしてまでこちらに足を運んでくれました。生徒の心に火をつけてきた田尻先生のお話で、心に火がついた先生、前から燃えていたけれどその炎が燃えさかるまでになった先生、あるいは消えかけていた火が甦った先生など、さまざまな受け止め方があったことと思います。アンケートでは評価項目は5点満点なのですが、田尻先生のところにはご自分で6点を設定している方が多く見られました。田尻先生の話をお聞きしていて、やはり英語教師はいつでも英語を使えるように腕(舌?)を磨いてないとイカンなぁ、と反省。東京勤めの頃は通勤時毎日シャドウイングをしていたのだが、今は車ですぐに学校につくので、何か工夫しないと。
阿野先生には、「基礎英語」だけではなく、ラジオ講座というシリーズがどのように語学学習にプラスとなるのかを話して頂くために、下世話ではありますが、あのような大きなタイトルでお願いしてみた次第です。東後先生のエピソードは私も同時期に聞いていただけに感動です。昨年度のプログラムに向けては、ラジオ講座のどの講座が自分のレベルにあっているかをテストする教材を、久保野、阿野、そして私の3人で作っていて、その時も、収録最中に表現や語彙で待ったがかかったり、私のお腹が何回も鳴ってダメ出しされたり(過去ログ参照→http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20061202)と少しは苦労したつもりだったのですが、今回阿野先生の口から日々の本放送になるまでの背景を聞かされると、本当に大変な仕事だと痛感。教材に対する真摯な姿勢が、信頼を勝ち取るのだと思いました。音読のバリエーションでは途中私もリレー音読に参加させてもらい楽しみました。ペアシャドウイングは、今私がやっている対面リピートから無理なくすぐに移行できるので、明日の授業から即、取り入れます。

各都道府県には教員主体の高英研、中英研などといった組織があると思うのだが、たいていの場合、普段の活動や大会・総会は別々に行われていて、中高の交流がないものなので、その人たちの間にも何か風が吹けばいいかな、と思って私が思いついたのが「ネームタグ」を全員につけていただくこと。
県内の全高等学校、山口市内全ての中学校に案内を送っていたのだが、中英研をまとめる幹事校からは参加がなかったことが心残り。学校行事など、この時期の土曜日は必ずしも参加しやすい日程ではないのだろう。今後何らかの形で接点が持てるように動いてみたい。
最後は、講師の方を囲んでスタッフで労いの会へ。
外はいつの間にか雨になっていた。

さて、
今日は、本業の世界では最大のイベント、全日本選手権決勝。某局でのCMに邪魔されない放送もある。
男子最速種目である8+では、昨年度までG大監督をしてもらっていたT氏が舵を引く中電の活躍に期待していたのだが、この決勝の場には残れず、順位決定へ。優勝を飾ったのは2年ぶりの明治安田生命。序盤で迷いなくトップスピードに乗せ、コンスタントスピードで圧倒するという強さが光った。唯一学生で決勝に進んだインカレ覇者日大が2位。いったん失速したかに見えたNTT東日本東京が猛烈な追い上げで3位に。
女子の8+も単独クルーで編成が出来るようになってきて、レベルは上がっているのだが、実質の最重点種目である4X+では、コンマ5秒に3艇がなだれ込みゴールと、まれに見る接戦を制して中電が優勝。G大から今年入社したB東選手も念願の全日本チャンピオンである。五輪代表選考では最後の枠を取れなかったけれど、今シーズンだけでなく、今までの努力が形になって本当に良かった。G大の頃は、「男子部、女子部、B東部」と俗に言われたような環境で 1Xを中心として肉体的にも精神的にも厳しい戦いを経験してきたのだが、中電という良いチーム、良いクルー、良いコーチに恵まれたと思う。
お祝いのメールへの返信からご紹介。

  • 実はゴール直後は勝ったとわからなくて、みんな茫然としていました。しばらくして結果がわかって、嬉しかったものの、ゴール直後にガッツポーズをみんなでできなかったのが心残りです。でも初めての全日本金メダルを、チームのみんなと一緒にとれたことが嬉しくてたまりません。本当にいいクルーで、お互いを高め合えて、練習がとても楽しかったです。これからもどんどん上を目指して頑張ります。応援して下さって本当にありがとうございました!

この後、祝杯もそこそこに艇を積んで地元へ帰って明日は朝からすぐに出社とのこと。それが当たり前とはいえ、頭が下がります。

  • 今は会社で周りの皆と全く同じ仕事をしていて、休むと迷惑をかける分、今までよりも絶対に勝って帰らなければ…という思いが強いです。なので明日朝、職場で金メダルを見せられることが嬉しく、またホッとしてもいます。まだ正直あんまり実感が湧いていませんが、もう少ししたらあるかもしれません。これからまたすぐに国体です。熊本でも優勝狙って頑張ります。

実る稲穂は言うことも違いますね。
でも、国体はあんまり頑張られてしまうと山口県の順位が下がってしまうので、ほどほどにお願いしますね…。

本日のBGM: 流星ビバップ(小沢健二)