”言い訳上手”

18日に始まった夏期課外も実質第一週が終了。
今回は、自分の担任する学級でもある2年生のみを担当しているのだが、正直打つ手無し。お手上げ。ペア学習の弊害ではないのだろうが相変わらず、自分で復習をしないというか、自分が学習そのものをしていないことに気がついていない者が多い。
講座は『P単』の確認から。前回のテストで時間切れになっていたであろう最後の77個のコロケーションを8分で解答。その後採点。

  • コロケーションのパターンを分析して、the edge of the cliff とthe existence of UFOsとではofの働きは同じなのか?と思ったのなら、A of Bという名詞句を取り出して、of ならofの用法をグループ化して整理してみることが、ヒナ鳥ではなく、「自分の勉強」なのだ、と強調。読解系の教材の中からも、その用法と同じofを見つけるべく、1冊読み通して、2例見つかったらそれでいいじゃないか、と。1冊読んだのに、2例しか見つからないと思う人はそこまで。じゃあ、2冊読めば4例、10冊読めば20例見つかるかも、という方向に自分を向けることが、日本に居ながらにして骨太の英語力へと繋がる重要な資質である。最初から効率を求めるのではなく、とことん、ひたすら英語の素材に取り組むのです。

などとまくし立てると、神妙に聞いてはいるのだ。だが、聞いているだけ。結局、英語の学習は自分の一部ではないのだ。週明けで学習状況が改善されていなければ、この夏の英語の課外は中止も考えねばなるまいて。日曜日に保護者会があるようだが、悠長なことをいっている場合ではないことを理解してもらわねば。

津田塾フォーラムで示す参考図書類を梱包。ハンドアウトをB4で揃えたのは良いが、B4のクリアファイルがないので、本の買い出しついでに山口まで。
内田樹『ひとりでは生きられないのも芸のうち』(文藝春秋)

  • 自分のメンタルヘルスのために。メディアに対する言説、特に「III メディアの語り口」は面白かった。読み終えたら学級文庫へ。

『ドラゴン・イングリッシュ 必修英単語1000』(講談社)

  • 370ページを超えて、CDもついて1500円。まあ、良心的な価格か。同じ講談社でなぜ、こうも価格に差があるのかね?語源についての正直なコメントが初めて聞けたのでこの著者を見直した。(この本をお持ちの方は、p.8 での語源の有効性と限界に関わる記述を、私の過去ログ http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20070129 と比べてもらうと面白いでしょう。売らんかなの雑誌の見せ方と、教材での誠意とではこれだけ違うということでしょうか。)

『Playboy(日本版)』9月号(集英社)

  • 総力特集が「詩は世界を裸にする」。Playboy誌だから「裸」の特集か?20世紀の詩人10人などという企画もカバーデザインもいいとは思うのだが、選者はこの雑誌に連載を持っている池澤夏樹なので、ちょっとお手盛り気味。まあ、これを機会に、巨匠たちに親しむ若い世代が増えてくれれば、それもよし。谷川俊太郎のインタビューも、集英社文庫の告知とタイアップ企画。最近のメディアはこんなのばっかりだな。

妻がカザルス以外のクラシックも聴きたいといっていたので、中古店で物色。よく似ていると言われるYo-Yo Maを1枚購入。この人は現代音楽だからクラシックとは言わないのか?
あとは、角松の初期で未開封があったので衝動買い。David Bowieのパイ・レーベル時代のシングル集などなど。結局、新古ものが多くかなりの出費になった。
夕飯は蕎麦。おろしでいただく。天ぷらは、妻が漁港で仕入れてきた小ぶりの海老が美味だった。
本日のBGM: Friday to Sunday (角松敏生)