Even when walls fall down....

週末更新できない分、一気呵成に。
LHRは中間テストに向けてのPDC (Plan-Do-Check) のPlanを書かせる。ビジネス用の手帳の2週間見開きタイムテーブルを模してワークシート作成。この手のものは、8時から7時などとなっているので、まずはそこから直させる。後は、すでに確定していて、自分の意志では動かせない行事・イベント、用事などを先に配分し、大まかな優先順位を「見通す」力が重要だ、と指導。今日、明日の24時間をいくら精密に計画したところで、必ず「予定外」「想定外」の事態は生じるもの。その際にも絶対に動かさない、やり遂げるというものを先に決めることが大切。コピーをとって、あとは日々その計画を実行し、日誌を書くことでCheck完了となる。倒れるような計画なら立てねば良い、となるか、立てた以上それをやり遂げねばと計画に縛られて身動きが取れなくなるか、おそらくその間に答えのベクトルは収束するのだろうと思う。
高1はDVDで ”Top of the world” 。人数が少ないので、私は教室の一番後ろで大きな声で歌いました。内容理解のQuestionsを聴き取り、その質問の答えになる英文の該当箇所を確認する。Fact-finding & local (literal) questionsを3つ、Global & inferential questionを1つ。全文から、基本姿勢を確認し、手持ちの英語で言い換えたりまとめたりする力が必要だという認識は持ってもらえたかと思う。問題は、その力を発揮するために必要な仕込みをいったいいつ完了しておくのか、ということだ。

  • 基本的な語彙と文法の徹底

言うは易く行うは難し。
高2は7限。今年はオーラルのコマがないので、帯学習で続けている会話必須表現の音読(口慣らし・耳慣らし)練習。音源を持っているので、各自で練習はできるのだが、それで習熟・習得できれば誰も苦労はしない。授業でも折に触れ「調音」の指導が必要である。高1の英語Iでも、昨日はmessageを練習するときに、カタカナの長音記号はやめさせたかったので「目筋」と板書したし、今日の「歌詞」に出てきた、”not a cloud in the sky” での、<子音+母音>で、修学旅行の行き先で有名な、鹿がたくさんいる場所は?と「奈良」という音変化を導入したりしている。尤も、cloudを「蔵人」と読んでしまうと話は複雑になるのだが…。
「stuckの原形は?」という問いで暫し授業の流れが中断。母音の調音がまだまだ不安定。「英語らしく」、「英語ならでは」という過剰な意識が、日本語の母音の援用を妨げているのかも知れない。

  • cut / but / stuck / truck

の発音練習。cutとcat の対比では cat で歯茎化した日本語の(半)母音の援用によって調音での識別が出来ているつもりでも、truckと trackの対比では母音そのものを明確に区別できなければならない。かといって、stuckの母音で顎の開きが大きくなりすぎると、今度は stockとの区別が怪しくなる。中学校ではこの辺りを丁寧に個人指導したり、矯正したりしている時間はないのだろうなぁ。地元の英語教育イベントでお招きする予定の、田尻先生、久保野先生、阿野先生はみな中学入門期指導のエキスパートだけに、改めて、このあたりの指導手順を詳しく見てみたいと思う。
帰りのSHRで、学級通信配布。
進学クラスの大まかなスケジュールと私の近況報告。携帯番号とアドレス、ブログのアドレスも告知。
保護者でご覧になっている方で、コメントを書き込みたいという場合でも、個人名などの固有名詞は避けて下さい。
学級文庫もかなり揃ってきた。『高ため』三部作は大体いつも貸し出し中の模様。今後は座談・対談・鼎談の類も揃えたい。英語に関するQ&Asは充実。『絶対音読』のシリーズも新旧ともに複数冊揃えている。中学範囲に戻って英語の学習が出来るように、参考書・問題集の品揃えには腐心した。ちょっとやそっとじゃ「潰れない」「潰されない」確固たる英語力を養う土台を築いて欲しい。夏休みには多読に繋げられるように、古書店でサイドリーダーを集めているところ。マーケットプレイスにもお世話になっている。中間テスト週に入れば流石に借り出す生徒がいなくなるだろうから、その頃を見計らって現状の写真をアップしますか。
職員室に帰ったら、職員会議はすでに終了していた。これからもずっと木曜日は職員会議に出られず終いなんだろうか?学年会議に遅れて合流。進路指導のガイダンスの調整。詳しくは明日の会議でとのことで、明日は湖に行かれなくなってしまった。週末でcatch upしますか。
帰宅後メールの整理。
G-mailのアドレスに、JACET関西支部の春期大会の案内が届いていた。
興味深いテーマ、企画が並んでいる。( プログラムのPDFは_ http://www.jacet-kansai.org/file/2008s-2.pdf
欧州のCEFR関連も面白そうだが、靜先生と青谷先生の対談は是非とも見てみたいものだ。現在、質問を公募しているとのこと。興味のある方は http://www.jacet-kansai.org/ にアクセスしてみては?私は、その日は本業の中国大会なので参加できません。悪しからず。
7月6日はJACETの中国・四国支部大会が広島国際大学・国際教育センター (300A号室) で行われるのだが、この6日と前日の5日は同じ広島国際大・国際教育センター (200号室) で「ゆかいな仲間たち」が開催されるのだった。2階と3階で棲み分けてるから大丈夫なのか?
私は本業で国体中国ブロック大会の1週間前の土日なので、行かれません。悪しからず。
春先に山岡憲史先生の依頼で立命館宇治でライティング指導の講師をしたのが縁(?)で、この夏は近県のSELHiからライティングの講師依頼があったり、到達度評価に関連した全国大会で発表の依頼があったりするのですが、しばらくはちょっと難しそうです。講師依頼はこれに懲りず、また秋にでもお声をかけて頂ければと思います。ぺこり。
本日のBGM: Walls (Tom Petty & The Heartbreakers)