「ジャパーン!!」

かねてより一貫して、疑義を呈している東京都杉並区立・和田中の取り組みに関して、このような情報を得た。
http://www.news.janjan.jp/living/0805/0805036289/1.php

その後、補習に関して新たな展開が耳に入ってきた。
http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY200805100164.html

どういうことなのか、和田中の関係者(管理職、教員、講師、職員、生徒、卒業生、保護者、地域住民)の方は教えて欲しい。隣の中学校の関係者でも、和田中の卒業生を入学させた高校の関係者の話でも構いません。私が知りたいのは、「当事者」の生の声です。

  • 和田中の平常授業は誰が担当して、どのような授業で、授業のターゲットはどのような生徒なのか?

私はこのニュースを聞いたとき、
1. 授業のレベルが低いので、不満を持つ生徒には、SAPIXを引き込んで、夜間塾を営業する。
2. 授業のレベルが高くてついて行けない生徒には家庭教師のトライから講師を派遣してもらい個別指導する。
なのだと思っていた。ところが、個別に補習をするのは、1.のSAPIXの夜間塾が難しくてついていけない生徒なのだそうだ。ということは、和田中の授業のターゲットはかなり学力の低い層に照準を当てているということなのか?そうではないとすると、

  • A層:授業のレベルが低いので、もっと勉強をしたいから自分で放課後や休日に塾や予備校に通う富裕層
  • B層:授業のレベルが低いので、もっと勉強をしたいのだが、経済的に厳しいので、放課後にSAPIXの夜スペに通う層
  • C層:授業のレベルが低いので、もっと勉強をしたいのだが、経済的に厳しく、夜スペのSAPIXの授業ではレベルが高すぎるので、放課後にトライの個別補習を受ける層
  • D層:授業のレベルが適切で、充分に学力がつき、取り立てて塾・予備校に通う必要性も意志もない層
  • E層:授業のレベルが高すぎるため、補習が必要なので、土曜日寺子屋と称する講座で、休日にボランティアと称する学生に個別指導を受ける層

くらいのバラエティを許容して、一人一人の生徒の成長を促しているということなのか?和田中のニュースはいつも校長先生の話だけで、そういう多種多様な層の生徒を一つの教室で教えている「教諭」「講師」の生の声が全く耳に入ってこないのだ。

  • F層:授業のレベルが高すぎるため、補習が必要なので、土曜日寺子屋で休日にボランティア学生に個別指導を受けるが、その指導がよくわからないため、さらに補習が必要な層
  • G層:授業のレベル云々の前に、勉強をしない層

といった生徒層ははなから存在し得ない構造になっているのだろうか?

この和田中の「学校経営」は、公立中学校の教育のあり方だけでなく、学校教育のあり方そのものを問われている問題なのだと感じているのは私だけなのか?

週末の本業は波瀾万丈。
土曜日は古くからのボート仲間が訪ねてきてくれ、冷たい雨の中わざわざ1Xを出してお手本まで披露してくれた。流石。選手はしっかり目に焼き付けただろうか。
日曜日は、女子生徒が一人見学に来た。午前中はモーターに乗せて練習を見学、午後の初めは上級生と2Xに乗せ、その後フロート付きの1Xで操艇の練習。なかなかセンスはいい。1年生も2Xでの練習でもそこそこ、両舷でうまく漕げるようになり、フロート付き1Xではバックロウやその場ターンなどの操艇の基本練習も一通り回せた。ただ、良かったのはここまで。
女子が一人来たから調子に乗ったわけではないのだろうが、私がその女子の1Xの帰艇にモーターでつけている時に、1年生を乗せた2X 2杯でいきなり力任せに並べようとしたので「喝!」。久々に本気で怒った。初心者でまだ、片道の直進も満足にできないうちに、1Xでならまだしも、2Xで並べるなど自殺行為だ。素人がボートを漕いでも初めの10本、20本くらいはものすごい力を出すことが出来る。だからこそ、恐いのだ。力は出せる、でも力の制御はまったく計算できない。どちらの艇も、20本で1レーン分曲がったと仮定すると、2レーン分の間隔27メートル離れてスタートしても、力一杯20本漕いで、もう漕げません、と自己満足した時に衝突する可能性がある。事故が起こってからでは取り返しがつかないのだ。勢いとか、その場のノリで取った愚かな行為の代償は払うには大きすぎる。安全は全てに優先する。カタマランの操縦席の前パネルにいつもの白メガホンを思いっきりたたきつけて怒鳴ったので、真っ二つに割れてしまった。貴重な五輪ファイナリスト二人のサインが…。大作君、浦君ごめんなさい。
これもその場の勢いで取った愚かな行為の代償か。
明けて、月曜日は0限からスタートです。

本日のBGM: 2億4千万の瞳(郷ひろみ)