今日は追試の第二回目。英語は全員合格。
午前中は進学クラスの春期課外講座。「文型の確認から各種トレーニングへ」と題する、一種のパタンプラクティスを経ての「1文でのオープンエンドな英作文課題」。私がずっと指摘している「センテンスレベルアキュラシー」の練習方法を取り入れたもの。高1レベルであれば、SVCの文型でbe動詞に頼ってでもまずは自力で一文のつじつまを合わせられることが必要条件。そこから、より英語らしい表現へと、他動詞や句動詞、イディオムなどを取り入れていくことを目指すというお題目。
参考までに一例をあげておきます。
モデル文として、
- A lot of students want to work for the company.
が与えられているとしたら、そこから、Yes / No疑問文を作り、
- Do many students want to work for the company?
さらに、意味を考え、wh-?を作り、
- How many students want to work for the company?
付加疑問を作るなら、
- A lot of students want to work for the company, don’t they?
名詞句の限定表現(関係詞または接触節)に変形、
- the company a lot of students want to work for
- a lot of students who want to work for the company
で、最後は、この名詞句の限定表現を用いて、一文を自由に作るわけです。
最初は、
- This is the company a lot of students work for.
くらいしか作れませんが、
- My father runs the company a lot of students want to work for.
- A lot of students who want to work for the company have the strong desire for success.
などという文を作れるようにヒントを出したり、助言を与えたりするわけです。そのうちに、
- The company a lot of students want to work for has decided to adopt a greener policy.
- A lot of students who want to work for the company are inspired by its corporate identity.
などという文も出てくるのでは、という期待を持って、まずは地道な一文オープンエンド作文から。
無理矢理、一文でつじつまを合わせるわけだから、指示語や照応、情報構造や談話構造に照らして不具合が出てくるのは避けられない。その時が、もう一段階上の指導をするレディネス。そう、イカソーメンへと繋がるチャンスなのです。
フィギュア世界選手権女子は、キム・ヨナが会心のフリーで3位に躍進。SPではルッツで失敗していたが、今日のフリーも一つ、シングルになってしまったジャンプがあった。ルッツは基礎点が高いだけに、跳べていないだけで大きな失点となる。あそこで跳べていたら、2位に食い込めていたかも知れないのだが。所詮は「タラレバ」。中野は惜しくも4位にとどまった。中野は、ルッツもフリップも教科書どおりにきちっと跳んでいるのに点数が出ないな。浅田の転び方にはかなりびびった。しかし、あの後ほぼ完璧に滑れるところが非凡。拍手を送りましょう。
本日のBGM: I could be free (原田知世)
本日のBGV: 2007年世界選手権 SP (Yu-Na Kim)