”She cries Takamine tears.”

時間割変更で、変則的なコマ割に。1,4,6,7限授業。疲れました。
高3はセンター前最後の講義。会話必須表現の対面リピートは「非難」と「是認・否認」の表現から。比較級の活用を訴えておいた。仮定法での現実とのギャップや、仮定法過去完了での、望ましい状況と事実とのギャップなどを表すのに比較級は効き目がある。いくらきちんと作られたリストを与えられたところで、That could have been worse. やYou should have known better. などが実感として使えるように覚えることが大切。
普通科は2クラスとも低調。代名詞の所有格と、名詞句と副詞の対応を確認して疑問詞のおさらい。基本語の綴り字が怪しい者が多い。
7限に授業が入ると、本業の練習の最初が見られないので、昼休みのうちに集合をかけ、Youtubeのrowingアーカイブを見せる。
まずは、「漕ぎバカ日誌ブログ版」で公開されている、フィンランドLW2Xの「手際のよいターン」のお手本動画から。生徒は始め、よくわかっていなかったが、繰り返し見せて、実感させる。私からの問いかけは、

  • だいたい1分間で200mを進むと考えなさい。ターンに1分かけていたら、往復で、どのくらいの差がつくことになる?そう、400m。2周で、800m、5周で2km。

1モーションで20km漕ごうと思ったら、この差がいかに大きなものか分かろうというものだ。
その後、Youtubeで米国のジュニアなどをかいつまんだ後に、新年にアップされた、豪州の2-の昨年の練習を見せる。ドラッグ(powerband=水の抵抗となるように艇の底面に巻くもの)付きの練習なのだが、本当にタフなトレーニング中とは思えないリカバリーのリラックス加減。いや、タフだからこそ、のリラックスか。ドラッグ付けてるのに何であんなにランが出るんだ?って感じ。整調は1Xからの転向ということなのだが、スィープもレベルが高い。07年の世界選手権の結果を見るに、LWTはまだまだ欧州勢が上位に位置しているのだが、この豪州ペアのラストQは結構衝撃だった。彼らはサイズに余裕があるからとか、パワーが違うとか、言い訳しないで、性根を据えて勉強し直そうと思う。
高2のオーラルは時間割変更で、2限から7限へ。参った。この時間帯はもう生徒も疲れてるんだよね。それでも、高3と同じ会話必須表現の音読から。何のことはない、CDデッキのコードを忘れて取りに帰る間の個人作業。その後、CDを聞いてリピート。高2は、知識としてまだ仕入れられていない表現も多いので解説を加える。あらためて、よくできた表現集だなと思う。録音もしっかりしていて、現行版よりも使いやすいのではないか。センター試験では、「話者の意図」を問う問題が出始めたけれど、この手の出題で求められる「機能」はかなりカバーできるだろう。アップも充分なところで、後半は「ケネディ大統領就任演説完コピ大会」。音声上のポイントと、意味・主題とを解説し、個人練習の後に重ね読み。少し進んでは、最初からそこまでを重ね読み。音読のボリュームをとやかく言わなくても、この就任演説の完コピを要求すれば、否応なしに声は豊かな音量で発せられることになる。次回は、いよいよAsk not …のパラレリズムへ。2月は、キング牧師の予定。私も、Youtubeで練習中。
放課後は、職員会議が入ったので、エルゴ12kmの高強度UTを指示していたのだが、記録を見る限りでは中強度UT。まだまだだな。
北海道イベントで知り合ったK先生から携帯にメールが入っていたのに気づく。
東京のK先生の高校を無事訪問し終えたとのこと。紹介した甲斐があったというものだ。帰路につく羽田空港から打ってくれていた。ありがたいことです。入試直前に快く訪問を受けてくれたK先生にも感謝。
帰宅後、自宅のネット環境の再構築。光ケーブルが短くなったので、端末がリビングに移動。なぜか、妻のMacでは転送速度が遅く、ファイルなどダウンロードの途中でタイムアウトになってしまうので、AirMac Expressを増設して対処。コンセントに差すだけの優れものではある。離れた部屋にある妻のMacはこの増設したAirMac Expressから有線LAN接続で速度を確保。OSのバージョンアップができたら、無線での対応を検討することにして納得してもらう。
ネット接続を確認していて、「松下電器が社名を変更する」というニュースを知る。家電も音響もデジカメやパソコンもパナソニックに統一とのこと。パナソニックが日本のブランドだということは認知度が高いからかね。このニュースを見て、「日本名だと本当に売れないのかな?」とちょっと疑問に思った。たとえば、「ホンダ」、「ヤマハ」など、認知度、ブランドバリューとも充分ではないのか?楽器で言えば、ギターの「タカミネ」などは、海外のアーチストの評価が高い製品の例だろう。ライ・クーダーが使ったことで箔がついたのかもしれないが。ある意味、クラフツマンシップ、職人気質が残るような業種では日本的ブランド名でも十分競争力があるのではないかという気がする。
もっとも、日本のアーチストがこぞってマーチンやギブソン、ギルドなど海外製品を買い求め、日本のドライバーがベンツ、BMW、アルファロメオなどを買い求め、日本の大学ボートチームがエンパ、フィリピ、ベスポリを買い求めるような状況では、国内メーカーはもっとcompetitiveでなければ生き残れないのかも知れない。
日本名といえば、鋼のブランドで東郷元帥の名前を付けていた会社の話を思い出した。高校時代の地理のY先生の名調子「キルナエリバレダンネモラ!」のダンネモラ鋼を使っているとか、っていう断片的な記憶で申し訳ないが、社名はなんだったか?
名前ついでに、G大が府中に移転するときに、大学名を「府中国際大学」に変えようなんて言いだした人が本当にいたらしい。実現しなくて本当に良かった。
今晩は『相棒』。来週に続く2話連続の作品だった。相棒らしい相棒。エンドロール見て納得。元旦スペシャルに続いて和泉監督。本当に気合いが違うなぁ。
原稿書きは匍匐前進といったところか。ニイタカヤマまではとてもとても…。

本日の晩酌:銀滴・復刻版(甘藷・米麹、25度/宮崎県)
本日のBGM: Baby Yamamoto (World Of Leather produced by Tot Taylor)