Life is full of might-have-beens.

2学期の授業も終了。
今日は進学クラスのみ。
1年は、音読40回の確認から。昨日の今日、でできるかどうかが伸びるかどうかの分かれ目なのだが、半分くらい。まだまだ、一人一人を育てないといけないレベル。
短縮授業になっていたので、入試の読解用問題集のファイルから、チャールズ・シュルツの伝記的な内容の短いパッセージを選び、課題に。
各段落のトピックセンテンスと最低限の補足のみを抜き出し「イカソーメン」。各担当者会議を経てホームグループで文整序。例によって、英文は見せずに音読のみでの整序。今回は、howeverでプラスに転じる部分の処理で、案の定躓いていた。簡単に解説して、並び直してグループ内読み合わせ。各自自分の席に戻してから、全文をハンドアウト。今さっき、グループ内で読み合わせた英文の部分だけに、色ペン、マーカーで下線を引く。これがなかなか上手くできない生徒がいる。

  • ここで、下線が引けないのは、その前の読み合わせがしっかりとできていないから。読み合わせができていないのは、きちんと聴き取りができていないから。聴き取りができていない原因の半分は、分かるように音読できていない、読む側にある。なぜ、自信を持ってきちんと読み上げられないのかと言えば、担当者会議の時に、人任せで受け身で活動しているから。その前の段階、その前の段階、とできなくて戻るくらいなら、最初から「命がけ」でやることだ。大げさでも何でもなくて、「この一回しか読めない」、「この一回しか聞けない」、というくらいのつもりでやんなさい。

と指導。早8か月経つとはいえ初年度ならではのジレンマでもある。

  • グループワークは自分がやらなきゃ始まらない。みんなでやらなきゃ終わらない。
  • この先生の授業では、「この活動にどんな意味があるのか」は教えてくれない。テンションを下げている暇があったら、とにかく課題をこなすこと。どっちにしろ、後になれば分かる。指示は一回しか言ってくれないからちゃんと聞いた方がよい。

などと言ってくれる先輩の存在は大きいのだ。
英文に色を付けてみると、大事な内容が必ずしも、各段落の冒頭の一文だけではないことがわかる。具体例でのサポートにも、親と子と孫がいることがわかる。こういった学習者目線でのパラグラフの処理を経ずして、トピックセンテンスだのサマリーだのを教えるのは効き目が薄いと思うのである。
3学期での目標は「指定箇所パラフレーズ」と「サマリー」。確実な成長に繋げたい。
昼休みには、このクラスを担当する数学の先生(この方は3年の担任でもある)が、いつものように英語の質問に。その際に、授業で、私の指導方針や授業の進め方に言及したと言う話をしてくれた。

  • 授業を聞いていうるうちはまだまだ。「行列をつくらにゃ。」って言っておきました。

有り難いことです。ただ、これ以上、忙しくして欲しくはないのですが…。
午後は、高2のオーラル。JFK。
朝から、資料を印刷していたら、進路指導の先生が、

  • ケネディですか。『プロジェクトX』のDVDあるよ。使う?

といってわざわざ持ってきて下さいました。
授業の序盤でDVDの映像をとびとびに流す。中島みゆきのエピソードも交えて、時代背景の導入とJFKの映像と音声を紹介。ある程度仕込んだ段階で、大統領就任演説のスクリプトを配布し、リスニング。2回聞いて、対訳を見ながらの「字幕スーパー」方式でもう一回。
参考資料を配付し、JFKの人物・業績などについて補足。以前の教え子が『表現ノート』で、ケネディ家にまつわる不審な事故や死に関して記事を作っていたので、それをコピー。その他に、今回使ったのは、The Saturday Evening Post の追悼号。

  • IN MEMORIAM: A senseless tragedy

というカバータイトル。表紙はNorman Rockwell。 追悼でArthur Schlesinger Jr. が寄稿しているので、その部分もコピーして配布した。オリジナルはA3で見開きをB4に。右ページには大きなイラストがあるので、英文としてはおおよそ2300 wordsくらいだろうか。

  • 今は読めなくても、そのうち、読もうと思う日が来るから、とっておきなさい。

と一言。
最後は演説の音声に合わせて口パク練習。
今や、なんでもネット検索で分かったつもりになってしまう時代。本物に触れて、何をどうinspireされたか、彼らの内省に期待したい。私も、”A Thousand Days” を買って読んでみようかと思った。
高3は、3学期にまとまった授業はなくなるので、談笑と行商。進路が決まった生徒にも、英語修行を続けるように良い教材を紹介しておいた。残り15分くらいで、前回配布した、「物語文」を一題読む。最後の下線部に該当するエピソードの要約の部分を残して、終了。

  • ここまで来たら、あとは自力でよろしく。

と解答解説を配布。
短縮授業で浮いた時間は、大掃除に。階段・踊り場の床を洗剤でゴシゴシと。今日の担当生徒は「え〜っ」などといいながらも素直に雑巾がけまでやってくれたのですぐに終了。ありがとう。
放課後は、エルゴ。エースは500m maxに続いて、2000m x 2。エースキラーは60分。テスト期間のブランクを取り戻すまでには至らず。エルゴタイム相関表を見せ、高強度UTと20分、さらには2000mのTTの予想などを説明。病み上がりだったエースキラーはクリスマス合宿までにどの程度精彩を取り戻せるか?
明日は、朝から本業。昼からは、県庁での勉強会に招かれライティング指導の講師。忙しい一日になりそう。
今日、高2の資料で使ったPOSTは、発行が1963年の12月14日だった。

本日のBGM: Watching the wheels (John Lennon)