土曜サスペンス劇場

本業の朝はやや早い。
風邪引き、眼科通院と欠席者を除き、少数精鋭で乗艇。
湖からは一面に湯気が登り、大気の流れをムンクの叫びの背景のように描き出していた。
アップの際、エルゴでサスペンションを確認し、ドライブの始まりの始まりを骨盤で支えられるように、また、ミドルからファイナルで肘から体幹、ハムストリングスまでの繋がりを感じて力を拮抗させるドリル。すぐさまエルゴを引かせると、後半まで長くぶら下がることができ1'40"台前半で楽に回せるのだが、すぐにピーキーな力の出し方に戻ってしまう。しつこく注意してから1Xのリギングを少し見直し乗艇。
大学生の女子チームは加古川レガッタへ、男子チームは練習。ということで、コーチ陣はカタマランに相乗りで、前半は高校生に中心につけてもらう。
朝の湯気で温泉に見えたわけではないのだろうが、何でもないところで沈していた。すぐに回復して、練習続行。回復の際に、水上で一人で乗り込みレールの上に脚を揃えて立てるのに、なんであんな風も波も何にもないところでひっくり返れるのか不思議。
先週のレースで顕著になった力を出そうとすると前スペースがはっきりしなくなる課題に対応すべく、いわゆるpin-to-heelを思いきり長く設定。フィニッシュでの「のりしろ」を無くす作戦に出た。結果として振り角も大きくなり慣れてくると、長く加速ができるようになってきた。ただ、その出力が維持できない。練習不足ですな。方向性は間違っていないので、どんどん漕ぐしかないでしょう。もう一人は、後半で一瞬よくなったのだが、すぐにボディが止まり、楽なところで抜き上げてしまう。「背中を押せぇ〜」と叫び続ける。根比べ。
昼はいつものレストラン。今日はミニサラダをサービスしてくれた。深謝。一人のお客さんのために、今度からピザのハーフも提供してくれるとのこと。ありがたやありがたや。
午後は、やや早めにモーション。只今建設中の市の施設(艇庫に隣接し宿泊研修などが可能)の様子を見に、往復3キロのジョグ。アップ後はUTから、最後に4分+3分のロングインターバル。
納艇後、大学生のエルゴを診る。サスペンションの確認は済んでいるので、充分な加速に必要な身体を使う技術とフィーリングの両方が課題か。古典的なレッグオンリーからフル、ストレートアームからフルで、どのレンジでも予備動作無く、端々の緩み無く漕いでもらう。良い加速をするにはSR20くらいでこのくらいきついものなのだ、ということを身体が覚えるまで、強く長く速く。少しモデルを見せた私の方はと言えば、その直後からもう筋肉痛で体中ピキピキです。高校生と入れ替わりに乗艇の準備をする大学生新人のストレッチのやり方が気になったのでちょっと指導。
来週の週末はELECの大会出席のため不在にするので、日曜日だけ大学のコーチに面倒を見てもらえるようにお願いして帰路。
夕飯は、野菜カレー。3日寝かせて、スパイスの風味がこなれてきた感じ。満腹。
自分の英語の練習に、Living On EarthのThis Week’s Showを開く。(音源とスクリプトは→から、http://www.loe.org/shows/segments.htm?programID=07-P13-00044&segmentID=6
Steve Curwoodのインタビュー。環境保護活動家のVandana Shiva氏の英語を中心にシャドウイング。初見(聞)の音源が一番集中力が出てくるのでいい。Curwoodの最後の質問 ”So what should the average person do in terms of a response to your call?” に対する回答など、なかなかレトリックも効いていてたたみかけるリズムがある。一通りシャドウしてから、ひたすら繰り返し、そのたびに不明点を解消していく。もうこれ以上は改善できません、というところでスクリプトに。表現を確認しながら重ね読み。意見文のサンプルになるかも。教材で使ってみようか。
しばし休憩してから、TVでグランプリシリーズ・カナダ大会を見る。武田奈也選手のシニアデビュー戦。荒川以来の大型選手となるか。SPはなかなか良かったのではないか。このところ応援している中野友加里選手が思わぬ転倒で出遅れ。ウエイトコントロールをしているのだろうが、筋力まで落ちては持ち味の正確なジャンプも魅力が半減してしまう。よりフィットしたコンディションで今シーズンを上手く乗り切って欲しいものだ。
筋肉痛を感じながらも腹横筋のコンディショニングエクササイズを行ってから就寝します。

本日のBGM: Slip Sliding Away (Simon & Garfunkle / The Concert in Central Park)