英詩のある授業

高3の生徒に「中高6年間の授業で英語の詩を読んだことがあるか」「英語で詩を書いたことがあるか」と聞いたところゼロだった。
現代詩に限っても答えは同じ。
いつごろから教科書ではメインの教材として詩を扱わなくなったのだろうか?英語の歌は頻繁に扱われているのに、「詩」そのものに関する基本的知識がないまま高校を卒業してしまうのはなんともバランスが悪いのではないだろうか?
翻訳家の青山南の書いた『ネットと戦争 ---9.11からのアメリカ文化---』(岩波新書、2004)は、タイトルからは意外に思えるほどに、現代アメリカ文学事情とでもいうべき情報を提供しているのだが、とりわけ前半で現代アメリカに於ける「詩」「詩人」をとりまく状況が詳述されている。
文学史の授業になってしまうのも本意ではないのだが、オンラインで読むことのできる現代の詩人の作品をただ紹介するだけというのも今ひとつ。
来週で授業も一段落してしまうので、とにかく最後くらいは詩について扱うことだけは決定。
明日以降でちょっと智恵を絞ってみようかと思う。